Vol.2 サラリーマンを辞めて独立するまでに準備した3つのこと

前回の記事では「サラリーマンを辞めるまでの経緯」について書きましたが、今回の記事では辞めるまでに準備した3つのことについて書いていきます。

 

準備その1「本当に独立するのか」とにかくじっくり考える

会社を辞めようかな、と思い始めてから独立するまでに3年もかかってしまいましたが、「自分の気持ち」をちゃんと整理することが一番大事かと思います。

僕の場合独立したのが38歳という年齢だったこともあり、独立するにあたって会社員を辞める「リスク」の方が多かったことは事実です。決断をするにあたってすぐに答えは出ませんでした。

 

大事なことはあまり相談しない
大事なことはあまり相談しない
自分が独立するにあたって、実は相談はほとんどしませんでした。これは全ての人に勧めるわけではないですが、大事な事はあまり人に相談しすぎない方がいいと僕は思っています。というのも身近な人って相談しやすいかもしれませんが、あくまでも「他人」です。どのようなアドバイスをしようがその人には自分の未来になんの責任もありません。逆に相談するなら自分の身近でない人の方がいいかもしれません。(ちなみにこの時自分は結婚もしていなかったので一人で決めましたが、結婚して家庭がある方はきちんと家族の同意を得てからの方が良いかと思います)

いずれにせよ、「決定したことに関しては全責任を自分が負う」という覚悟が決まらないのであれば独立はしない方が良いでしょう。たとえば誰かのアドバイスで独立したはいいけど、失敗したら「あの人がこう言ったから」などと思うかもしれないですが、それも全て自分の責任。独立したら全責任が自分にかかってくるので、そこに言い訳をするような傾向があるならば独立するのはあまりお勧めできません。

 

準備その2、自分を知ってもらうポートフォリオ作り

自分を知ってもらうポートフォリオ作り
基本芸能人でもない限り、いざ独立をしたとしても世界の中では自分のことを知っている人なんてほんの一握りだと思っていいでしょう。

僕の場合は知ってもらうためのプラットフォームとして以下のものを運用しています。

  • YouTube(動画作品)
  • ブログ(詳細に自分のことを伝えるメディア)
  • Facebookページ(交流する場所)
  • Twitter(告知などゆるく活用)
  • Instagram(あまり力は入れていないです)

基本、映像での仕事になるのでYouTubeで入っていただいて、興味を持った方がブログを見ていただき、人ととなりを知っていただいてFacebookページで交流する、という流れで進んでおります。

ただこれは戦略的に育てたというよりは、最初にYouTubeでアップするのが面白くなって、そのあとにブログをやってたらさらに面白くなって、もっといろんな人と交流したくなってFacebookページを始めたような感じです。

こういうポートフォリオとかになると、途端にガチガチに考えてしまう人が多いかと思うんですが、ゆるく始めてみるのもいいと思います。というのも、仕事の問い合わせが来る場合も、特に映像制作について調べていなかった方がブログ記事を読んで興味を持ってくれたり、Twitterで何気なくフォローした人からメッセージが来るということが少なくないのです。

というよりも、むしろ「あの記事面白かったですよ」なんていう雑談から仕事につながることが実は多かったりします。

あまりにふざけた内容で「この人どうなん?」ってマイナスのイメージを持たれてはいけないですが、もうちょっと気軽に「発信」することをしても良いのではないかな、と個人的には思います。

ブログも始めようと思えば無料のブログもあるし、各種SNSであれば気軽に始めることができるので、まずは自分が楽しいと思えるメディアでとにかく発信することを「続ける」ということをおすすめいたします。

ちなみにブログは独立する頃には600記事、YouTube動画は200本くらい制作しておりました。

 

準備その3、生きていくための「お金」

生きていくための「お金」
心の拠り所「お金」大事です。これがないと精神的にきついです。

独立するまでに3年かかった大きな理由がこれでした。

「夢」だとか「やりがい」だとか言いますけど、なんだかんだ言って「お金」は大事です。

独立しようと思ってから3年計画で貯金を始めました。あえて金額は伏せておきますが、目標金額を決めて毎日少しずつ節約して貯めました。

新しい機材が欲しい場合は身の回りの品を売って、出来たお金で購入したりとにかく節約をして過ごしました。最初はしんどいけれども半年経って振り返ると自分が進んでいることが分かって、モチベーションを維持することにもつながりました。

「気合いがあればなんとかなる!」「借金を作ってなんぼ」みたいな勢いも大事かもしれないですが、僕は基本的にいい仕事をするのには「精神的な安定」が不可欠だと思っています。独立をしたはいいけど、明日のお金のことを心配しながら仕事をするのはどうしても耐えられない性格だったので3年という時間がかかってしまいました。

金額の多い少ないはさておき、ここで大事なことは

「どうしたら自分が安心して独立できるのか」

ということをしっかりシミュレーションすること。

すぐに仕事をさせてくれるところがあるならすぐに飛び込んでもいいし、その可能性が少ないなら「どれくらいの期間で稼げるようにするのか」という期間をじっくり考えること。

 

登山の計画と似ているかもしれない

振り返るとこのプロセスは登山に置き換えるとわかり易い

  • 目標(どの山を登るべきか、登りたいのか)

そもそも自分はその山に登りたいのか。どういう景色を見たいのかしっかりと見極めることがとても大事です。登っている途中で「あ、違ったかも」になると戻るのも大変になります。

  • 戦略(どのように登るのか)

この山をこのルートで登れば、最短でたどり着ける。しっかりとゴールまでの道のりを事前に準備することが大切です。

  • 戦術(どの装備で登るのか)

山を登るのに、途中で食料不足にならないようにしっかり準備はできているか? 登ったはいいけれど、途中で諦めざるを得ない状況にならないようにしっかりと準備することで安心して進むことができます。

必要な準備をしっかりして、自分だけが見ることのできる「見たかった景色」を再度じっくり考えてみてはいかがでしょう?

 

【過去の投稿】
Vol.1 サラリーマンを辞めて独立するまでの道のり
Vol.3 独立することは本当に幸せなのかもう一度考えてみよう

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著者プロフィール

matsumoto

松本 敦(マツモト アツシ)

1976年生まれ 千葉県育ち
大学卒業ののち、2000年に一般メーカーに就職。
趣味で始めた動画制作に夢中になったことがきっかけで
2014年フリーランス動画クリエイターとして独立。

企業プロモーションをはじめ、地域活性動画や
スポーツイベントなど制作の種類は多岐に渡る。
2016年WEBプロモーションと動画コンテンツ制作を
軸にした「Groovoost株式会社」を設立。

GoPro認定の「GoProファミリー」メンバーでもある。

ブログ:http://movie-for-life.com/
Groovoost株式会社:http://www.groovoost.com/