スマートフォンやタブレットの急速な普及によって、インターネット利用の長時間化が進んでいます。若年層ではテレビよりもインターネットに触れる時間の方が長い傾向にあり、シニア層でもインターネット利用率は上昇しています。

したがって世界に向けて簡単に情報を発信できるインターネットは企業にとって魅力的なマーケティングツールの1つです。最近では企業プロモーションの一環として、動画広告が用いられるようになっています。今回は動画広告の効果や効果的なコンテンツの作り方について取り上げます。

 

動画広告の効果

動画広告の効果

目に触れる機会が多く、印象に残りやすい動画広告を活用することによって、訴求ポイントを効果的に伝えることが可能です。動画で関心を持ってもらい、そのまま商品ページに誘導することができれば購入に結び付けることができます。

 

動画広告と同じインターネット広告としてバナー広告がありますが、バナー広告よりも動画広告の方が印象度を高めるという調査結果があります。

電通とディーツーコミュニケーションズの「iPhone向け動画広告調査」(2011年2月発表)によると、アドネットワーク上にバナー広告とバナー広告をタップすると起動する動画広告を掲出したところ、動画広告を確かに見たと回答した人の割合(14.7%)がバナー広告を確かに見た人の割合(8.9%)の約1.7倍に上りました。

この調査では、動画広告を認知している人の約4割がサイト閲覧や検索などのアクションをとっていることからも、動画広告の重要性がうかがえます。

 

効果的な動画コンテンツの作り方

動画コンテンツの作り方

動画コンテンツの作り方は目的(ブランディングを目的とするのか、売り上げ向上を目的とするのか)やターゲット(消費者向けか、それとも企業向けか)によってもさまざまですが、ここでは一般的な作り方のポイントを挙げます。

 

冒頭の5秒にインパクトを持たせる

動画サイトの動画再生で最初に流す広告は5秒後にスキップできるものが多いので、冒頭の5秒が勝負になります。この5秒で興味を持たせることができる、インパクトのある動画を作ることが大事です。

 

ボタン型のリンクを付ける

動画の途中でも該当の商品サイトへジャンプできるようにアクションボタンを表示させておけば、動画の途中でもサイトを確認することができます。さらに、動画の最後にもボタンを付け、興味を持った視聴者をサイトへ誘導しましょう。

 

目だけで楽しめるコンテンツを目指す

音声が聞けない環境もあります。音声がなくてつまらないと感じたユーザーはスキップしてしまう可能性があるので、テロップなどを活用して音声なしでも十分興味を持てるコンテンツが良いでしょう。

電車の中でスマートフォンを使うことも多く、日常的にマナーモードにしている人が多いことから、音声がなくても視覚的に訴えられるコンテンツを目指してください。

 

スキップボタンを付ける

再生時間によって課金される動画サイトにおける広告では、スキップボタンを常に表示させておき、興味の有無をいつでも判断してもらえるようにするとコスト削減につながります。興味がないと感じたユーザーは、すぐにスキップするでしょう。

多少なりとも興味を感じたユーザーに対しては、課金が始まる時間までに関心を引きつけ、課金が始まったタイミングから丁寧な商品説明を行い、最後に関連商品などのサイトへ誘導する流れで動画を組み立ててみましょう。

 

まとめ

企業はプロモーションの手段として動画コンテンツの他にSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)やブログ、バナー広告などをうまく組み合わせてWebマーケティングを展開しています。動画広告はマーケティング戦略上特に重要な役割を果たすため、いかに効果的な動画を制作するかがビジネスの成功の鍵を握ります。