Webデザイナー未経験者がWebデザインのスキルを身に付けようとしても、修得すべきと思われるスキルの範囲が広い上、それぞれの技術が絶えず進歩しているため、どのようなスキルから学ぶべきか分からない方も多いのではないでしょうか?

Webデザインを行う上でほぼ間違いなく利用するスキルが、グラフィックデザインに関するスキルです。Webだけでなくイラスト作成やハガキ、チラシ、DTPに至るまで応用できる他、未経験者の学習のモチベーションを保つためにも、最初に取り組みやすい題材です。

さまざまなグラフィックデザインのソフトがありますが、まずはプロの間でも評価が確立しているIllustratorとPhotoshopを使いこなし、グラフィックデザインの基礎知識を身に付けましょう。

1.Illustratorを使いこなす

Illustratorを使いこなす
Webデザインを行う際は、まずはワイヤーフレーム(大まかなページ構成)をヘッダーやフッター、メインビジュアル(文字や画像など)、サブナビゲーション(各種リンクなど)を各々バランス良く配置することで作成し、その後にロゴなどの細かいデザインを作り込んでいきます。

 

Webサイトの基本単位は整数値のピクセルですが、収集した素材が印刷物の場合はスキャニングが必要であったり、ファイルで入手できた場合もそのままWebサイトで使うにはサイズがそろわなかったりすることがほとんどです。

Illustratorを使用することによって、Webに用いるためにふさわしいファイル形式へ変換したり、画像の見た目をほとんど変えずにファイルサイズを調整したりすることが容易にできます。最初からWebで用いやすい形でファイルを作成することも可能です。

 

統一感がある優れたデザインにするためには、まずページ全体のデザインを完成させて、それから各々のパーツをスライスで切り出すことになりますが、基本操作や文字編集を含めたツールの使い方を修得しておけば、制作の作業がとても効率的になるでしょう。

例えば、デザインカンプ(Webページの完成見本)の作成時に、ピクセルプレビューで確認することにより、各オブジェクトの座標やサイズもすぐに把握できます。また、他のページで似たようなオブジェクトを作る際も、その複製が簡単なためスピーディーに作業できます。

 

2.Photoshopで画像編集を身に付ける

Photoshopによる画像編集

多くのWebデザインに写真素材が関係しているため、Webデザインにおける画像の編集スキルは極めて重要です。例えばECサイトの場合、商品画像の見栄えがサイト訪問者の購買意欲に直結するため、Webデザインによって売れ行きが左右されることになります。

 

撮影条件が充分整わず、望んだクオリティの写真が準備できないケースも多いです。例えば春と秋、昼と夕方とでは、太陽の角度や光の色合いが違うため、それを補正したり、商品イメージの向上のために背景に写り込んだ不要物をカットしたりする処理が必要です。

Photoshopの多彩な機能を使用して目的に応じたイメージをメインビジュアルとして仕上げることにより、Webサイト全体が引き立ちます。さらに、レイヤーを使用して写真の上に文字を載せたり特殊効果を入れたりすることにより、サイト訪問者に明確なメッセージを伝えることができます。

3.カラーやレイアウトの基礎知識を学ぶ

どれだけ上手にグラフィック編集ソフトを使いこなせたとしても、カラーの使い方やレイアウトについて、基本的な原則を踏まえていなければ、Webデザインとして良い評価を受けることは難しいでしょう。

デジハリ・オンラインスクールの「カラー・レイアウト講座」やWebデザイナー講座の各プランに含まれるライブ授業の「カラー&画像講義」では、デザインの概論や色の心理・視覚効果、イメージや配色、レイアウトによる視覚心理や視覚誘導などの基礎的な部分についての知識を得ることが可能です。

クライアントと配色についてアイデアを交換したり、時には変更を求められたりすることもあります。特にビジネスでWebデザインを行う場合は、カラーやレイアウトの基礎的な知識があれば、「なぜその色やレイアウトを使用したのか」という問いに対し、しっかりとした理由付けができるでしょう。

 

まとめ

デジハリ・オンラインスクールの動画授業では、グラフィックデザインに関して定評のあるプロが初心者の方にも分かりやすく解説します。実際にWebサイトをデザインする演習も含まれているため、ご自身の理解度や疑問点が明らかになりスキルが確実に身に付くはずです。

IllustratorやPhotoshop は年々メジャーアップデートを繰り返し、その生産性や機能はますます進化しています。授業などを通じて最新の機能についても情報を得ることができるため、Webデザイナーとしての見識を深めることができるでしょう。これからWebデザイナーを目指される方々にとって、大変良いスタートが切れるのは間違いありません。