レンタルサーバーには、さまざまな種類があることをご存じでしょうか?新しくWebサイトを制作するときは、Webサイトの目的や運用方法に合わせて、適切なレンタルサーバーを選択することが重要です。今回はそんなレンタルサーバーの種類をご紹介しましょう。

 

1.共有サーバー

共有サーバー
共有サーバーとは、自分だけではなく、たくさんの人が共同で借りているサーバーのことです。みんなが1つのサーバーを利用するため、1人のユーザーのWebサイトがその中で問題を起こしても他ユーザーに影響が及ばないよう、メモリの使用制限やプログラムタイムアウトなどを厳しくチェックしています。

共有サーバーの費用の相場は500円から1,000円程度ですが、安いレンタルサーバーであれば、月額100円と格安で利用可能です。

共有サーバーの死活監視・セキュリティのアップデートなどは基本的にホスティング会社が行っており、サポートは電話及びメールでの問い合わせで対応しています。

共有サーバーのメリットは、やはり格安でサーバー契約ができるところでしょう。また、契約してからすぐにサーバーを利用できる点も魅力的な面です。

一方で、1台のサーバーに複数のユーザーがいることで、メモリ不足になったりタイムアウトしたりという状況が起こりやすくなります。また、先程も挙げたように、同じ共有サーバーを使用しているユーザーが問題を起こすと、自分のWebサイトには問題がなくてもサーバー自体が落ちてしまう可能性も否めません。

 

2.専用サーバー

専用サーバー
専用サーバーは共有サーバーと違い、1ユーザーが1つのサーバーを独占することができるため、メモリやCPUなどを気にせず使用できます。また、自分の使いやすい形にカスタマイズさせることも可能です。

専用サーバーには2つのタイプがあり、root権限があるものとないもので分かれます。これは、管理者権限がユーザーにあるのかサーバー会社にあるのかという意味です。rootありの場合はOSやアプリケーションなどを自由に使えます。一方rootなしの場合、自由度は下がってしまいますが、サーバー運用はレンタルサーバー会社が行ってくれるため、負担が軽減できます。

価格は、1つのサーバーを独占することから共有サーバーよりも高くなります。月額8,000円程度から1万円以上するものもあるようです。

rootありでは、レンタルサーバー会社がサポートしていたことも全て自分で行う必要があるため、Webのサーバーチューニングやミドルウェア選択といった、サーバー構築に関する知識を最低限持っていないと、上手に運用することは難しいでしょう。

 

3.VPSサーバー

VPSサーバーとは、1ユーザーに対し仮想サーバーの領域をリソースで割り当てるというもので、仮想サーバーを自由に使うことができます。専用サーバーのようにroot権限を持っているため、比較的自由にカスタマイズが可能ですが、共有部分はレンタルサーバー会社が管理しているため、その範囲は自由に使えません。

価格は月額で600円以上と比較的安価に利用することができ、しかも自由度も共有サーバーに比べるとかなり高くなっています。

VPSサーバーのメリットは、自分の使いたいアプリケーションをインストールしたり、OSを選んだりと、自分好みの環境を作ることができる点です。ただし、専用サーバーと同じように、自由度が高い反面、メンテナンスや管理・運用の知識やスキルがないとサイト運営は難しいでしょう。

 

まとめ

サーバーを利用する方のスキルによって、使いやすいサーバーや使いにくいサーバーは異なってきます。初心者の方なら共有サーバーを、自由にカスタマイズしたいけどコストを抑えたいという方はVPSサーバーを、高価でも自由度が高く他ユーザーの影響を受けたくないという方は専用サーバーがおすすめです。