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【2025年】初心者に動画編集の基本のやり方やポイントを解説!稼ぐには?おすすめのソフトは?

テレビCMやSNS、YouTubeなど今や動画を見かけない日はありません。それに伴い、動画編集者のニーズもどんどん高まっています。本稿では、これから動画編集者を目指す方に向けて基本的な動画編集のポイントや動画編集のスキルを活かして稼ぐ方法、おすすめのソフトについてをまとめて解説します。

 

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動画編集に必要な機材

動画編集を始めるにあたって、まずは必要な機材を揃えましょう。以下のリストを参考にしてください。

 

 

ここまでまとめたものの、全てのアイテムで高品質なものを揃える必要はありません。動画編集ソフトおよび一定以上のスペック・容量のPCは必要ですが、他のアイテムは「あればよりよい」ものなので、先々の購入でも問題ありません。いきなりすべてのグッズを購入すると出費も大きいですし、もし動画編集に飽きてしまった際にはもったいないです。

【初心者向け】動画編集の流れ

以下は、動画編集の基本的な流れです。

まずは動画のシナリオを描く

動画編集を始めるには、前段として動画全体のシナリオを描き、どんなストーリーがどんな素材とともに進行していくのかの全体像を明確にします。

動画全体のストーリーが決まっていないまま進行してしまうと、あとで手戻りが多くなったり、アイデア変更があった際に修正作業に必要以上に手間をとられてしまうリスクがあるためです。

プライベートな動画であっても動画の目的や届けたいものなど、企画書のようなものを簡易で作成してみるとよいでしょう。

動画素材を手元に集める

続いて、描いた動画のシナリオを元に、素材を収集します。Webで購入したりフリー素材サイトで揃えられるものもあれば、自分で撮影する必要があるものもあります。

撮影が必要な場合は、出演者やカメラマンとのスケジュール調整やギャラのやり取りが必要になるため、その点も理解しておきましょう。

動画は編集そのものももちろん大事ですが、どんな素材をどんなストーリーで組み合わせていくかでかなりクオリティが左右されます。動画編集の前のステップは非常に重要なので、明確にストーリーを描き、漏れがないように素材を収集しましょう。

 

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プロジェクトの開始

手元に素材が集まったなら、動画編集ソフトを立ち上げましょう。まずは新しいプロジェクトを作成し、動画クリップや音声ファイルを取り込むところから始めます。

プロジェクトに動画やBGMなどを読み込んだならいよいよ作業開始です。

タイムラインの設定

事前に作成しておいたストーリーをベースとしながらタイムラインに動画や音声のクリップを配置し、編集作業の基盤を作ります。そして、各クリップの順序や長さを調整します。BGMと映像にズレが生じないようにテンポは意識しながらコツコツ作業を進めていきましょう。

カット編集

不要な部分をカットして、クリップの内容を洗練させます。カット編集は動画編集の基本です。たとえば、冒頭部分の不要なトークのトリミング、雑音が入った箇所やセリフを噛んでしまった箇所のカットなどです。

テキスト追加

作品内容にもよりますが、アクセシビリティの観点や動画によりメッセージ性をもたせる目的でも、字幕などのテキスト追加は重要です。

話者のスピードと合わせて、正しいテキストを追加していきましょう。フォントや文字色もできれば見やすくて、映像内容との違和感がないものを選択しましょう。テキストの誤字脱字や意味のない改行などが生まれないようにも気をつけましょう。

エフェクトやトランジションの追加

動画にエフェクトやトランジションを追加して、視覚的な変化を加えます。効果的な使い方が重要です。たとえば、ドラマもので過去を再現したいシーンではセピア色のフィルターを使うなどです。エフェクトやトランジションは多すぎると不自然になることも多いですが、上手く活用することで、視聴者をグッと映像に引き込むことができるようになります。

音声編集

音声のボリューム調整や効果音の追加を行います。BGMの大きさやナレーションの声量に違和感がないようにしましょう。「BGMが大きすぎて肝心のセリフが聞こえない」「BGMがパートによって音量がかなり変わる」といった事態が発生しないように、何度もこまめに音量チェックはしましょう。

プレビューと修正

編集が完了したら、プレビューを行い、必要な修正を加えます。細部に気を配りましょう。

エクスポート

最終的な動画ファイルをエクスポートします。適切な形式や解像度で保存しましょう。エクスポートが完了したあとも、発行時に上手く編集内容が反映されていないこともあり得るので、映像全体を見て違和感がないかを入念に確認しましょう。

 

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【初心者向け】動画編集のポイント

以下は、初心者が押さえておくべき動画編集のポイントです。

ストーリー設計が何よりも重要

動画編集は、編集工程そのものよりも、事前の企画とストーリーの解像度の高さ、素材の撮れ高が出来栄えを大きく左右します。良い動画はストーリーテリングに基づいています。物語を伝えるための構成を意識しましょう。

簡易なものでいいので、全体の企画書とストーリー構成表、必要な素材を紙でいいので書き出してみましょう。撮影や素材収集を終えたあとに「こんなシーンも追加でほしい」となって追加で撮影をするのはなかなか難易度が高いです。ですから、事前にストーリーの起承転結と流れを細やかに決定し、その上で素材を集めて、それらを最適な形で編集しましょう。

リズムとテンポ

動画のテンポやリズムを意識して編集することで、視聴者を引き付けることができます。各シーンが必要以上に冗長だったり、セリフに抑揚がなかったりすると、視聴者は飽きやすくなってしまいます。特に配信先のプラットフォームがSNSの場合は長尺ものは離脱されやすいです。

不要な箇所のカットと、意識的なストーリー内の盛り上げポイントづくりを心がけて実践しましょう。

ビジュアルエフェクトの使い方

トランジションやフィルターなどエフェクトは上手く活用することで独特な雰囲気のある作品ができます。一方でフィルターをやたらとたくさん使っていたり、トランジションのパターンが毎回違うなど、トンマナが揃っていない映像の場合はどうしても素人感が出てしまいます。

映像で使用するエフェクトはできるだけ数を絞って、映像全体のトンマナと違和感がないものを使用しましょう。また、不必要なエフェクトを特に意図なく入れようとするのはやめましょう。

カラーグレーディング

カラーグレーディングを活用して、映像の雰囲気やトーンを調整します。映像の色味は全体のイメージを大きく左右するため、統一感を持たせることが重要です。動画の撮影段階から、どのような色味の映像にしたいかは考えた上で進行しましょう。

動画編集の上達に必要なことは?

動画編集のスキルを上達させるために、以下のコツを意識しましょう。

実践を重ねる

まずはたくさん動画を作ってみること。これに尽きます。旅先でのVlog、YouTuberのような配信型やしゃべりメインの動画、ビジネスシーンで使われるようなインタビューもの、ちょっとしたドラマ作品など短尺でいいので様々なバリエーションの動画にトライしてみるのをおすすめします。

5~10作品ほど作ったころには基本操作にも慣れて、「もっといい動画編集ソフトを使ってみたい」となるかもしれません。有料版ソフトの検討は一定動画編集に慣れたあとからでも遅くはありません。

よい動画をたくさん見る

よいアウトプットをするにはよいインプットが不可欠です。他のクリエイターの作品を観察して、参考にしましょう。ポイントとしては、プロフェッショナルすぎるハリウッド映画などより、一般のクリエイターの方が作ったショートムービーや結婚式ムービー、インタビュー動画など、できるだけシンプルで真似しやすいようなものを視聴してから真似て動画を作ってみるのをおすすめします。

フィードバックを多くもらう

動画編集を進める上で、自分の作成した動画は積極的にフィードバックをもらうようにしましょう。フィードバックを受けることで視聴者の視点がわかるようになり、自分よがりではなく視聴者目線で見て価値の出る動画づくりができるようになります。最初は恥ずかしい気持ちもあるかと思いますが、フィードバックをたくさんもらうことが何よりの上達のポイントなので、恐れずにアウトプットしていきましょう。

スクールやオンライン講座であれば、プロフェッショナルからのフィードバックも受けやすいので、費用はかかりますがスクールで勉強するのもおすすめです。

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初心者に合った動画編集ソフトを選ぶには

初心者に合った動画編集ソフトを選ぶ際には、以下のポイントに注意してください。

初心者におすすめの動画編集ソフト

以下は、初心者におすすめの動画編集ソフトです。

 

Adobe Premier ProやFinal Cut Proなどの有名ソフトもありますが、価格的に高いのと、高機能すぎて初心者だと使いきれない可能性もあります。ただし、将来的に動画のプロフェッショナルを目指すのであれば早いうちから購入して慣れてみるのも一つではあります。

どんなソフトを選ぶにしても基本的にトライアルや無料版があるので、そちらから試してみると無難でしょう。

 

関連記事:【最新版】動画編集ソフトのおすすめ10選!動画編集の仕事内容やなり方も徹底解説

動画編集で稼げるようになるには?

動画編集のスキルを活かして稼ぐためには、以下のポイントをおさえておきましょう。

動画編集者の仕事内容

自分から発信した映像に広告を入れることでマネタイズするYouTuberの場合はまた違いますが、動画編集者は、基本的にクライアントの要望に応じて動画の編集作業を行います。クライアントが動画を通じて得たい成果を把握した上で、企画内容を理解した上で動画のアウトプットにつなげていきます。すでに素材があるものを編集するパターンもあれば、より企画段階から伴走するパターンもあります。

動画編集業務事態は、クリップのカット、エフェクトの追加、音声の調整、字幕の追加などの基本的な内容を、クライアントや代理店とすり合わせながら進行していきます。

動画編集者に向いている人

このように、よい動画を作る能力と、対人コミュニケーションスキルの両方が動画編集者には求められます。

【初心者向け】動画編集に関するよくある質問

 

Q: 動画編集で稼ぐためにはどうすれば良いですか?

A: クライアントからの案件を受けたり、YouTubeなどのプラットフォームで動画を投稿して収益化したりする方法があります。クライアント探しをするためには、まずは一定の実績を積む必要があります。その実績を元に、人からの紹介やマッチングプラットフォーム、SNS経由などで声がかかるようになり、少しずつ仕事につながるようになります。最初期はクラウドソーシングなどでライトな案件からトライしてみるのをおすすめします。

Q: YouTuberと動画編集者の違いは?

A: YouTuberはYouTube配信を商いとしているクリエイターのこと、動画編集者はクライアント向けの動画編集で生計を立てている人のことを指すことが多いです。YouTuberの場合は、自分の配信した動画に広告を挿入したり、アフィリエイトリンクに誘導して購買につなげることで収益化します。人気があればスポンサーがつくこともあるでしょう。一方で、動画編集者の場合はクライアントビジネスのため、自分が表に出るというよりはクライアントの成功が自分の収益につながるようなビジネスモデルとなります。

動画編集者の中には自らYouTuberとしてチャンネルを運営しながらクライアントビジネスをしている人も多くいます。

動画作成を学ぶならデジハリオンラインで

デジハリオンラインは、1994年の創業以降多くのクリエイターを輩出してきた「デジタルハリウッド」が運営するオンライン講座です。動画編集の基礎と、どうすれば動画をより多くの人に届けられるか?というマーケティング視点を学べる講座を提供しています。

これから本格的に動画を学習したい!効率的に勉強したい!という方はぜひ一度講座ページをチェックしてみてください。

 

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まとめ

この記事では、初心者向けに動画編集の基本的なやり方やポイント、稼ぐ方法、おすすめの動画編集ソフトについて解説しました。動画編集はスキルを磨くことで収益化の可能性も広がります。自分に合ったソフトと学習方法を選び、ぜひ動画編集の世界を楽しんでください。

B!

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