本格的に何かを学ぶ際に、さまざまな事情から通学はせず、通信講座を選ぶ方もいるでしょう。人によっては「通信講座で身になる知識を得られるの?」と不安な方もいるかもしれません。今回は、学費や就職率をもとに、通信講座のメリットやデメリットを見ていきます。
通信講座(通信教育)の学費は高い?
通信講座が高額かどうかを考えるために、通学講座と通信講座の両方を行っている専門学校をピックアップして、それぞれの学費を見てみましょう。
学ぶコースによって学費は違いますが、比較対象のために各社が提供している「Webデザイナー系」講座の学費をチョイスしました。
A社 |
B社 |
C社 |
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通信 | 約300,000円~400,000円 | 約200,000円 | 約100,000円~150,000円 |
通学 | 約400,000円~500,000円 | 約300,000円 | 約350,000円 |
専門学校によって偏りがありますし、通信講座と通学ではそれぞれのカリキュラムが違うのですが、やはり通信講座の方が圧倒的に低価格のようです。
なお、通学の場合は学費に加えて交通費なども発生するため、より多くの費用が必要になる点に注意してください。
卒業生の就職率は?
クリエイティブ系専門学校3校の通学生における、卒業生の就職率はどの学校も高ポイントを示しており、卒業後にそれぞれの業界に就職して活躍している生徒が多いようです。
一方で、通信講座のみの受講生の就職率のデータは、公表していないところがほとんどです。これは、時間の融通の利きやすい通信講座の受講生は、すでに就業されている方の割合が多かったり、就職ではなくフリーランスとして独立されるケースが目立ったり、受講後の追跡調査自体を行っていなかったりするためと思われます。
上記のように、通学と通信講座の修了生の就職率は、受講者の属性や就職へのサポート体制が違うため比較が難しい、というところが実情のようです。
通信講座(通信教育)のメリット
通信講座には、主に以下のようなメリットがあります。
好きな時間に学べる
通信講座は、時間に拘束されず好きな時間に勉強できます。
仕事をもっているサラリーマンは仕事終わりや昼休みに勉強できますし、主婦であれば家事の合間に勉強することが可能です。
通学の場合、授業時間以外に学校に通う時間や費用が発生します。しかし、通信講座はそういった通学時間や交通費などのロスがなく、いつでも学べるのが通信講座のメリットです。
学習期間が短期間
通学講座を選んだ場合、大抵は半年から1年のコースを選択して学習しますが、通信講座の場合は通学よりも短い期間でカリキュラムを終えることが可能です。自分のペースで進められるので、定められた期間よりも先に勉強を進めても問題ありません。
早く学んでスキルを身につけられるため、時間のない人には通信講座がおすすめです。
通信講座(通信教育)のデメリット
通信講座にはメリットがある一方、以下のようなデメリットもあります。
監視の目がない
通学の場合は講師がいたり宿題があったりするため、嫌でも勉強する環境になります。
通信講座にはいわゆる「監視役」がいません。サボろうと思えばいくらでもサボることが可能です。
励まし合う仲間もいないので、モチベーションを維持するのは本人の意志しかありません。モチベーションを失った場合に立て直しが難しく、それまでのコストが無駄になる可能性があります。
人脈が広がらない
通学の場合は同志がいるため、卒業後に仕事を回し合うなどの人脈が作れます。
通信講座は基本的に独りで行うので、通学生に比べて人脈を作りづらいのが難点です。学校によっては、人脈づくりのためのイベントや、SNS等で交流の場を設けていることも。フリーランスなどは、この横のつながりが後々の仕事のしやすさに大きく影響しますので、学校選びの際には気を付けておきたいポイントです。
最近ではどんな通信講座がおすすめなの?
いくら費用が安く抑えられるとはいえ、せっかく受講するならば人材需要の高い分野の講座がおすすめです。
求人サイトに登録されている求人情報などを見てみると、Web業界の求人件数は増え続けています。そのため、Web制作のスキル習得は通信講座のなかでも、特におすすめできる講座の1つです。
デジハリ・オンラインスクールでも、ここ数年間人気の高い講座に「Webデザイナー講座」があります。昨今、日本人の働き方として「フリーランス」「在宅」などが人気なことも要因ですが、Web制作のスキルを企画・デザイン・コーディングまで、一通り習得できる本講座は受講希望の方が増える一方です。
もし、働きながらWeb制作のスキルを習得したいと思われている方は、ぜひ本講座の受講を検討してみてください。
まとめ
通学に比べ、通信講座には費用や時間などのメリットが多くあります。
継続させるためには強い意志をもって、真面目に取り組めば通学生と同じようにスキルを身につけることも可能でしょう。しかし、継続させる力がなくては、良い結果が得られず途中で挫折してしまいます。技術を習得して自分のものにするためにも、強い心をもって学びスキルアップにつなげてください。