Webデザイナーやグラフィックデザイナー、CGアーティストなど、クリエイター系の職業に就職・転職する上で欠かせないのが「ポートフォリオ」です。
本稿では、自分のことを相手に知ってもらうための「名刺」であり「履歴書」であるポートフォリオの作り方を、これから初めてポートフォリオを作る、未経験者向けに解説します。
これから、クリエイター系職種を目指す方は、参考にしてください。
- これから初めてポートフォリオを作る未経験者
- 転職や就職活動を進める上でポートフォリオの作り方をおさらいしたい方
ポートフォリオとは
ポートフォリオをこれから初めて作る未経験者の方のために、ポートフォリオ作成の目的をおさらいしたいと思います。
ポートフォリオはクリエイターやアーティストが自身の実績を相手にアピールするためのものです。主な用途としては、転職や就職活動の選考で使用されるほか、SNSなどで自身の活動を発信するためのアピール用にも使用されます。また、アーティストの場合自身の個展などを開催する際、会場に過去実績としてポートフォリオブースを設けることも多いです。
ポートフォリオは多くの場合、「作品集」的なイメージを持たれることが多いですが、もともとは「書類入れ」という意味だったそうです。
すなわち、すべての作品をなんでもかんでもまとめればいいというわけではなく、転職面接用途なのか、個展で設置する用途なのかなど、目的・用途に応じて、最適なものを選定し、わかりやすくまとめる必要があります。
ポートフォリオは作るのに時間がかかるため、ついつい多くの人が過去に作ったポートフォリオを使いまわしがちですが、本来であれば、届ける相手によって、毎回最適なポートフォリオを構成する必要があるのです。
せっかく素晴らしい作品を作っていたとしても、受け手に響かなくては新しい仕事やチャンスには恵まれません。
「自己満足のポートフォリオ」ではなく、「相手の心を動かすためのポートフォリオ」を。
どんなポートフォリオにおいても、この考え方はおさえておきましょう。
ポートフォリオに載せたい内容
ポートフォリオに載せておきたい構成要素をまとめます。
ポートフォリオにおける自己紹介プロフィール作成時のポイントについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【徹底解説】ポートフォリオにおける自己紹介プロフィール作成時のポイントとは
①目次
PDFや紙でポートフォリオを提出する場合、まずは目次があると丁寧です。
②自己紹介(プロフィール)
自己紹介(プロフィール)パートで載せるべきは以下のような内容です。
- 名前
- 生年月日
- 顔写真
- 過去経歴
- スキルセット
- 資格・使用可能ツール
- 自身の強みと具体的なエピソード(自己PR)
ポートフォリオは「自己紹介」と「作品紹介」が最もキモとなります。
転職活動の場合、「履歴書」とかぶる箇所もありますが、上記の内容はマストで必要になってくるでしょう。
自己紹介のポイントについては、以下の記事で詳しくまとめていますので、参考にしてみてください。
③作品紹介
ポートフォリオと聞いて最も頭に浮かぶのはみなさんこちらのパートでしょう。
作品紹介パートでは、以下のような要素が必要となります。
- 作品画像
- 作品タイトル
- 作品の概要説明(プロジェクト名、役割など)
- 作品の見どころ
- 作品作成時の注力ポイントやエピソード
- 作品の成果
各作品ごとの履歴書のようなイメージをするとわかりやすいかもしれません。
できるだけ、わかりやすく、簡潔に作品の魅力と裏側のエピソードを伝える。作品紹介パートはこれに尽きます。
作品紹介をする上で、以下のようなポイントには気をつけましょう。
作品紹介ページのチェックポイント
- PDFや紙の場合、全体ボリュームは20ページ以内くらいに抑える
- 作品の羅列ではなく、裏側のストーリーが見える
- 5W1Hを意識した成果・プロセスを書く
- 成果面については可能であれば定量的に書く
- 作品画像はできるだけ高画質で見やすいものにする
- 解説系パートは長文ではなく、端的に情報が理解できる
- 誤字脱字には気をつける
- 嘘や偽りはない
- 人となり・オリジナリティが相手にも伝わる形で表れている
- ポートフォリオ全体のコンセプト・トンマナが揃っている
一見当たり前のようなことばかりですが、読み手にとって、できるだけわかりやすく自分の魅力を伝えることが最も大事です。
そして、何より、ポートフォリオに載っている作品が魅力的に見えるように工夫すること。メインのコンテンツとなる作品自身が、いかに価値を感じてもらいやすいかをデザインする必要があります。
このポートフォリオ自体が一つの作品と言っても過言ではありません。
まずは、納得のいく作品を作り、ポートフォリオでは相手にとって最適な作品を選定し、魅力的に見せられるようにしましょう。
④連絡先やSNS、ポートフォリオサイトの情報
ポートフォリオには、必ず自身の連絡先やポートフォリオサイトなどを載せるようにしましょう。嫌でなければ、自身が日頃公開しているSNSのアカウント情報なども載せておくと、あなたの新たな一面を伝えたる援護射撃にもなります。
ポートフォリオは限られた情報量の中でいかにわかりやすく情報を伝えるかがキモになります。人に見てもらうたびにフィードバックをもらいながら、自分なりのポートフォリオのあり方をブラッシュアップしていきましょう。
友達や身の回りの同業者から「愛あるダメ出し」を積極的にもらうことをおすすめします。
職種ごとのポートフォリオのポイント
クリエイター系職種で各職種ごとに、ポートフォリオを作成する上でのおすすめポイントを紹介します。
Webデザイナーのポートフォリオのポイント
Webデザイナーであれば、基本的に自身のWebサイト上で魅力的なポートフォリオコンテンツを持っておく必要があります。
ですから、ポートフォリオだけを作るというより、Webサイト全体のコンセプト設計から届けたいターゲットイメージや自分のサイトデザインで伝えたいメッセージ、持ってもらいたいイメージなどをしっかりと熟考しておく必要があるでしょう。
また、適切なコーディングができているかどうかもWebデザイナーであれば必ずウォッチされるポイントとなります。
必ずオリジナルでゼロからサイトを作れ!とは言いませんが、個人の名前で活躍したいフリーランス希望のWebデザイナーの場合は、ポートフォリオ作成サイトよりも、オリジナルのWebサイトを作っておくことで、より自身の世界観を見せやすくなります。
また、Webデザインの仕事は数値や反響がWeb上のデータで可視化されやすい側面があるので、コーディングを担当したサイトの定量的な成果についても触れておくことをおすすめします。
あわせて読みたい:
Webデザイナー向け「ポートフォリオサイト」の作り方・デザイン
デザインが秀逸!HTML5を使った素敵なサンプルサイトまとめ
グラフィックデザイナーのポートフォリオのポイント
グラフィックデザイナーはビジュアルでいかに魅力を伝えるかが問われます。Webだけでなく、PDFや紙のポートフォリオを用意するとよいでしょう。
ポイントは、単なる作品紹介にしないことです。きちんと、裏側の作品作成プロセスや、こだわりについても解説しましょう。
ビジュアルでアピールするためにも、作品がいかにポートフォリオ上で見やすいかは非常に重要です。グラフィックデザイナーのスキルは資料制作にも直結しますし、できるだけ記憶に残りやすい、インパクトのあるポートフォリオ資料を心がけましょう。
UI/UXデザイナーのポートフォリオのポイント
アプリやWebサイトのUI/UXを左右するUI/UXデザイナーの場合、サービスのトップページの写真やロゴ写真だけでなく、実際にどのようにユーザーが遷移するのかといった視点も交えてポートフォリオを構築すると良いでしょう。
中には、改善のための取り組みとして、ビフォー・アフターを見せて、どれくらいユーザーの離脱や回遊促進につながったか、カート落ちを減らしたかなどの定量的な視点を交えて書く人もいます。
デザイナー系職種の中でも、ロジカルな要素が求められるポートフォリオとなるでしょう。
CGデザイナーのポートフォリオ
3Dや2DのCGデザイナーの場合、細やかなビジュアル表現が問われるため、できるだけ細部までポートフォリオ上で作品が見られるデザインを心がけましょう。
詳細については、こちらの記事でまとめています。
あわせて読みたい:
CGデザイナーのポートフォリオの作り方。おすすめの内容やサイトを紹介
映像制作クリエイターのポートフォリオ
映像制作や動画編集を担当するクリエイターの場合、紙やPDF上ではスクリーンショットを用いた作品紹介となってしまいます。
ですから、Webサイト上にYouTubeなどのリンクを設置するのが一般的です。ポートフォリオ上では、YouTube動画などへのQRコードなどを設置しておくと親切でしょう。
面接時には、実際にiPadなどを持参して見てもらうことなどもあります。
このように、ポートフォリオも対象となる読み手や職種によって、最適なものを選択するとよいでしょう。就職・転職面接の場合、指定のフォーマットがあるかどうかなどを事前に確認しておきましょう。
ポートフォリオは紙とWeb、どちらで作るのがいい?
結論、用途によって使い分けるべきですが、今の時代はデジタルでのやり取りが基本となるので、Webでのポートフォリオはマストで必要になってくるでしょう。
紙のポートフォリオも、PDFとして資料をまとめておくと、選考時のやり取りなどで便利になります。
Webと紙、それぞれのメリット・デメリットについては以下です。
Webのポートフォリオサイトのメリット・デメリット
メリット
- URLを送るだけで、どこにいても簡単に自分の作品をアピールできる
- 検索エンジンやSNSを通じて、自分のことを知ってくれる人が増えるきっかけになる
- いちいち紙のように印刷しなくてもよい
デメリット
- サーバー代やサイト更新の手間がかかる
- 画面の小さいスマホやPCで表示する場合、紙よりも迫力が落ちたり、細部の表現が見にくいこともある
- 紙のように、相手で分けて見せたい情報とそうでない情報を精査できない点。(対不特定多数の情報発信になってしまう)
Webのポートフォリオサイトが向いている人
基本的にどの職業であっても、自身のWebサイトとセットでポートフォリオを用意するとよいでしょう。
手の混んだものではなくても、ペライチのものでも、あるとないとでは個人のブランディングや理解促進に差が出ます。
WebデザイナーやUI/UXデザイナーは、ポートフォリオの質自体が評価に直結しやすいです。
Webデザインの参考に!ハイレベルなポートフォリオサイト21選
紙のポートフォリオのメリット・デメリット
メリット
- 大きめのファイル、紙を用意すれば、PCやスマホの画面以上の迫力や細部の表現を見せることができる
- 載せる情報をWebサイト以上にコントロールできる(相手に分けて、見せたいもの/そうでないもの を変更できる)
- デジタルが苦手な担当者には紙のほうが親切
デメリット
- 紙を用意して、印刷する手間やインク代がかかる
- 紙を束ねるファイルが必要となる
- 持ち運ぶのが大変
紙のポートフォリオが向いている人
DTPデザイナーやグラフィックデザイナーなど、一枚の絵で迫力のある作品を見せたい人は紙のポートフォリオと相性が良いでしょう。
紙のポートフォリオの場合は、紙質やファイルの種類など、Web以上に細部までこだわる必要が出てきます。
基本的にWebサイトを更新しつつ、面接などではPDFデータを事前に送り、必要であれば紙のポートフォリオを用意する くらいの考え方でよいでしょう。
ポートフォリオを作成する上でのポイント
職種ごとのポートフォリオのポイントを紹介した後は、どんな職種であっても、ポートフォリオを作成する上での基本的なおさえておきたいポイントを解説します。
ポートフォリオ=作品のまとめではない
ポートフォリオと聞くと、過去の作品をまとめた「作品集」のようなイメージをする方も多いでしょう。しかし、ポートフォリオは、「自分はこういう者です」という、デザイナーやクリエイターにとっての名刺のようなツールになります。
ですから、ただ単調に過去の作品をまとめるのではなく、あなたのこだわりや努力したポイント、どういった目的で作成したかなど、背景の解説を載せるようにしましょう。
作品の出来はもちろん、せっかく魂を込めてつくった作品が、どうやったらポートフォリオを見る人にとって魅力的に見えるかを考えた上で、ポートフォリオ全体の設計を考えましょう。
ターゲットに合わせてポートフォリオの内容を構成する
ポートフォリオは、正直なかなかつくるのが大変なものです。特に、ふだんの作品作りや仕事に追われる中で、プラスアルファでポートフォリオまでつくるとなると、なかなか腰が重くなるのもわかります。
しかし、ポートフォリオはあなた自身を紹介するための重要なツールです。そして、ポートフォリオは誰に見せるかによって、刺さりやすいポイントや求められる要素が変わってきます。
たとえばあなたがWebデザインとグラフィックデザインの両方のスキルを持っていたとして、転職活動をする上でポートフォリオをまとめることになったとします。自分に求められているのが、Webデザインのスキルなのか、グラフィックデザインのスキルなのかそれに合わせてポートフォリオを作成することで、採用担当の反応も変わることでしょう。
当たり前ではありますが、就活のエントリーシートのように、ターゲットが誰なのか、どのような要素が求められそうなのかを考えた上でポートフォリオ内容を毎回再構成するようにしましょう。もちろん、内容が重複するところも多々あるでしょう。「汎用的に使えるバージョン」「ある領域に特化したバージョン」などいくつかポートフォリオの雛形を持っておくと便利かもしれません。
Webでポートフォリオをまとめる際は、スペースの成約がないので、できるだけ普段の作品をこまめにアップするようにしておきましょう。そして、その中でも特に推したい自信のある作品はなんなのかを考えて、サイト内に配置しましょう。
ポートフォリオは「作って終わり」ではない
ポートフォリオは作成するのにパワーがかかるものです。一度作ると、達成感と疲労感で、なかなかブラッシュアップしたいとは思わないはず。
しかし、ポートフォリオは「作って終わり」ではありません。活用してはじめて効果が表れます。
作品を新たに作成したときは、ポートフォリオに掲載した方がいいですし、反対に今見せたい作品と少し違うと感じる作品はポートフォリオからは削除した方がよいです。また、ポートフォリオのクオリティがどれだけ高くても、デザインやクリエイティブに関わる仕事は、抽象度高い領域をカタチにすることが多く、高いコミュニケーション能力が求められます。
すなわち、ポートフォリオだけでなく、人柄やビジネススキルのマッチングも重要というわけです。ポートフォリオの内容についても、きちんとわかりやすく説明できる必要があります。
「作って終わり」でなく、継続的にブラッシュアップすること。そして、ポートフォリオをツールとして使いつつ、いかに自分自身の魅力を感じもらえるかを戦略的に考えていくことも重要なのです。
ポートフォリオの作成で注意すべき点とは?
ポートフォリオは作品を通じて自己紹介をする上で、非常に重要なツール。一方で、作成する上で注意しなくてはならないポイントも存在しています。
特にWeb掲載時は著作権に注意しよう
作品には必ず著作権があります。たとえその作品制作にあなたが関わっていたとしても、著作権は基本的に「作った当時の企業」に属します。
ですから、ポートフォリオに載せたいと思ったときはできれば掲載許可をとっておくとよいでしょう。特に、紙やファイルでつくったポートフォリオであれば影響範囲が狭いですが不特定多数の人が閲覧できるWeb掲載時は気をつけましょう。
しかし、ポートフォリオは利益を目的としたものというより、「私的な使用」とされることが多く、実績として制作過程について語る程度であれば著作権侵害として訴えられるパターンはほとんどありません。
- 特にWebで公開するときは、できれば許可をとる
- まだ世の中にオープンになっていない情報や企業のプロジェクトの中でボツになった作品などは公開しない方が無難
- 出典や引用元などがある場合は示す
などのポイントには気をつけましょう。
情報漏えいや秘密保守には気をつける
企業のプロジェクトの多くはNDA(秘密保持契約)を結んだ上で進みます。
ポートフォリオの多くも企業プロジェクトによって生まれるもの。ですから、ポートフォリオの解説をする際に、個人情報や企業の社外秘情報などを載せないように注意する必要があります。
また、Webの場合はポートフォリオサイト上のセキュリティ面にも気を配りましょう。たとえば、ページを作成する際にベーシック認証のアクセス制御をかけるなどです。
採用担当者がポートフォリオでチェックするポイントとは?
「ポートフォリオ」と一言でいっても、言葉の使用シーンによって少しずつ意味が異なります。各シーンにおいてどのようなポイントが重要かをまとめていきます。
就活で使われるポートフォリオの場合
就活で使われるポートフォリオの場合は、求職者の方のスキルセットや人となり、どのような過去経験があるのかを確認するために使用されます。
過去にどのような作品をどのような目的でつくってきたのか、それはどのようなツールを使ってつくられたのか、どのような課題を解決したり、どのような表現を追求した先のアウトプットなのか、どのような影響力があったのかなどを総合的に確認します。
ポートフォリオそのものが一つのアウトプットになるので、ポートフォリオのわかりやすさと世界観設計自体が一つ見られるポイントとなります。素敵な作品をつくっていたとしても、情報が多すぎたり、内容が見づらかったりすると、せっかくの作品の魅力が落ちてしまいますので気をつけましょう。
IT業界でのポートフォリオの場合
IT業界のポートフォリオはデザイナーやエンジニアの就職活動時に使用されます。どのようなWebサイトやアプリ・Webサービスをどのような技術を使って、どのような体制で、何のために作ったか。それがどのような課題を解決し、どのような成果を残したのかを見られます。
教育用語としてのポートフォリオの場合
就活とは異なりますが、教育現場においても「ポートフォリオ」という言葉が使われています。教育現場において、生徒たちの個々人の評価をつけるために、テストやレポート、過去の活動の関連書類や画像などをまとめて管理しているものを指します。
金融・投資用語としてのポートフォリオの場合
こちらも就活とは異なる話になりますが、金融や投資の世界でも「ポートフォリオ」という言葉が使われています。これは、どれくらいの配分で金融商品の具体的な銘柄へ投資するかという組み合わせのことです。
おすすめのポートフォリオ作成サービス
Web上でポートフォリオを作る場合、自分でドメインを取得してサイトをゼロから構築し、コツコツ運用していくという方法もありますが、Webデザイナーならともかく、ふだんコーディングやCMSに触れる機会の少ないタイプの職種の人にとっては、なかなか構築も更新もハードルが高いです。
そこで、最近はポートフォリオ作成サービスを利用して、Webポートフォリオサイトを運営している人も多いです。
ポートフォリオサイトを使用するメリット
- ポートフォリオサイトの構築が簡単。HTMLやCSSの知識がなくても更新できる
- 更新が簡単なUI/UXとなっている
- ポートフォリオ専用サイトなので、作品が見栄えするデザインになっている
ポートフォリオサイトを使用するデメリット
- デザインの自由度はオリジナル作成のサイトよりは劣る
- 無料版では使えない機能がある
Webデザイナーなど、Web上でオリジナリティを出したい場合は、オリジナルでサイトを作成したほうがいいかもしれませんが、ポートフォリオ作成が未経験な方はポートフォリオサイトはおすすめです。
続いて、おすすめのポートフォリオサイトをいくつか紹介します。
Portfoliobox
全世界で25万人以上のユーザーが利用しているポートフォリオ作成サービスです。基本的に英語なので、英語が苦手な方はGoogle翻訳やブラウザの翻訳機能などを用いて使用するとよいでしょう。
サイトテンプレートが非常に豊富なのが特徴です。また、PCサイトだけでなくモバイル用サイトを構築できる点み魅力です。
foriio
日本のスタートアップ企業が運営するクリエイター向けのポートフォリオサイトです。「30秒で作れるポートフォリオ」をテーマに、未経験者でもとにかく簡単にポートフォリオサイトが作れるのが特徴です。
とにかく手軽にポートフォリオを作りたい。でも、おしゃれなデザインがいい。といった方におすすめです。
MATCH BOX
大手人材系企業のマイナビが運営するポートフォリオサイトです。画像だけでなく動画まで、簡単にアップできる使用が特徴。使用にはマイナビクリエイターという人材紹介サービスへの登録が必要です。
Tumblr
ポートフォリオ専用のサイトではないですが、Tumblrは世界中のクリエイターに支持されるミニブログサービスです。とにかく手軽かつ、デザインの種類が多く、センスのいいフォントや画像が使用できる点が特徴です。
note
最近、少しずつポートフォリオサイトとして使用されるようになってきたのが、noteです。もともと、テキスト系のコンテンツが多かったですが、最近はデザイナーによる作品解説やデザインの裏側を語るコンテンツが増えてきています。
また、ドメインが非常に強いため、記事コンテンツを発信したときに、SEO効果が期待しやすいといった特徴があります。カスタマイズ性やオリジナリティの出しやすさは他サービスより劣るものの、ブログ的な使用方法を検討しているのであれば、おすすめのサービスです。
SNS的な、フォロー機能もあるので、noteのプラットフォーム上でファンを作ることもできます。
その他にもたくさんポートフォリオ作成サービスはありますので、自分にあったものを探してみるとよいでしょう。
ポートフォリオに載せる作品をまずは作りたい・増やしたい方へ
ポートフォリオを作ったとしても、面接に通ったり、ファンができたりするのはまた別の話です。
クリエイターとして歴が浅い方は、まずは、自身のスキルアップに注力し、納得がいく作品が作れるようになりましょう。
せっかくたくさんの数の作品を作ったとしても、届けたい人の記憶に残らないものでは望むような成果には繋がりません。
そこで、「まだまだ正直レベルアップしたいフェーズだ」という方におすすめしたいのが、デジタル
オンラインスクールです。
デジハリオンライン・スクールは、好きなときに好きな場所でクリエイターになるための勉強ができるスクールです。
数多のクリエイターを輩出してきたデジタルハリウッドがプロデュースする、オンラインの学校。近くにデザインスクールがない方にもおすすめです。
まずは以下のリンクから、講座情報をチェックしてみてください。
将来の夢や目標に向かって挑戦する方をデジハリオンラインは全力で応援します!
まとめ
本稿ではポートフォリオの基本的な作成方法や業界ごとのまとめのポイントなどを紹介してきました。これからクリエイターとしてポートフォリオを作成する方はぜひ参考にしてみてください。そして、場数を重ねるたびにブラッシュアップし、よりよりキャリアを築いてください。