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VR(バーチャル・リアリティ)とは?仕組みや活用事例、ARとの違いを紹介

近年よく聞く、「VR(バーチャル・リアリティ)」という言葉。

ゲームや映像などエンタメ領域でよく使われていますが、どのような仕組みや用途のもとで使用されているか、あなたは説明できますか?

本稿ではVRの概要やARとの違い、学習方法などをまとめてお伝えします。

 

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VR(バーチャル・リアリティ)とは?

まずはじめに、VR(バーチャル・リアリティ)とはどのようなものなのかをざっくりと解説します。

VRの意味は?

VR(バーチャル・リアリティ)は、日本語では「仮想現実」と訳されます。

専用のVRゴーグルやヘッドマウントディスプレイを用いて、VR用に制作された映像を見ることで、まるで自分が映像の中の世界にいるかのような錯覚を受けます。

VR=自宅で見るものというイメージを持っている方もいらっしゃるかと思いますが、綱渡りを体験できるようなVR施設のものや、匂いや風、ミストなどを感じられる4DXの映画館のものもVRの中に含まれます。

VRはどのようなことができるのか?

VRでできることはたくさんあります。VR=ゲームや映像を楽しむためのものだと現段階では思われがちですが、不動産の内見や医療の現場での活用、教育現場での活用など、用途はさまざま。

現在は、一方的にコンテンツを「見る」ことに使われていますが、先々は相互でコミュニケーションがとれるようになり、遠方にいる人ともまるで近くにいるかのように感じられるようなテクノロジーとして進化していくのではないかと考えられています。まるでSF映画の世界みたいですね。

VRゴーグルの仕組み

VRを体験したことある方はどうして、VRゴーグルをつけると映像が立体的に見えるのか、不思議に思ったことがあるのではないでしょうか。

仕組みを説明します。

人間の目では右目と左目で、少しだけ違う角度から目の前の世界が映し出されるようになっています。この微妙な両目のズレによって、目の前の物体の距離やサイズを測れるのです。

VRゴーグルでは、この仕組みを利用し、右目と左目で少しだけ違う映像を流すことで、立体的に見えるように感じるのです。

VRの活用事例5選

VRの具体的な活用事例を紹介します。

VRゲーム


VRゴーグルをつけて、まるでゲームの世界にいるかのような感覚を味わえるVRゲームは、VRのもっともわかりやすい事例といえるでしょう。こちらのゲームでは、超人気ヒーロー作品アイアンマンの世界をリアルに体感できます。

不動産の内見

アパートやマンション探しをしているとき、実際に現地に行くのって時間がかかりますよね。VRを使えば、実際に現地に行く前にVR内見をすることで、その家の雰囲気を事前に感じられるというメリットがあります。

もちろん、実際に住む前にリアルの内見をする必要はあると思いますが、事前に雰囲気がわかることで、内見の際に見ておきたいポイントを考えられたり、内見に行かなくても自分の好みでない物件かどうか判断できたりします。

防災/避難訓練

これまでの避難訓練や防災に関する映像はどこかリアリティがないものが多かったですが、VRを使えば、実際に自分が火災現場にいるような体験ができ、よりリアルなシチュエーションと対応ポイントを身体で理解できます。

こちらの映像は、東京理科大学の教授監修のものです。

医療現場教育


医療現場で、実際にどのようなポイントに気をつけて手術しているのかをシミュレーションするのにもVRは役立ちます。実際のオペ時の視点を感じられることで、通常の平面の映像とは異なる、リアリティのある現場教育が実現できます。

旅行プロモーション

こちらの動画では、まるで沖縄の海でダイビングをしているようなVR体験ができます。

こういった、リアルなシチュエーションを体験できることで、テキスト以上に深く旅先の魅力を訴求し、旅行に行きたい気持ちを盛り上げることができます。

 

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国内の普及度について

総務省によると、世界のVR/AR市場は右肩上がりで大きく伸びているようです。IDCの2020年1月のレポートによると、VR・ARの世界市場は、2020年から24年まで年率54%で成長し、市場規模は120億ドル(1兆2,440億円)から728億ドル(約7兆5,465億円)に拡大するのではないかと予想されています。一方で、2016年ごろから日本国内で話題になったVRは、2017年時点でのVRヘッドソフトの売れ行きはあまりよくなかったという報道もありました。

理由としては「VR酔い」に関する問題や、ゴーグルや機器の値段の高さが理由なのではないかと言われています。

しかし、時を経てVR関連のエンタメ施設や4DX映画の普及など、VRの存在は確実に浸透しています。2020年の新型コロナウイルス感染症にともなって、リモートワークの浸透や外出自粛の流れを受けて、スポーツ観戦のように、外出せずともその場所にいるような体験ができるVR技術は、追い風を受けているといえるかもしれません。

前述したように、世界市場も伸びてきており、日本国内でも今後大幅な成長が期待されています。今からVR関連のエンジニアリングスキルを持っておくと、先々VRがさらに普及したときに、市場価値の高い人材になれるかもしれません。

おすすめのVRゴーグル5選

いざVR機器を買って、VR体験をしてみたい!と思っても、VRゴーグルの種類が多すぎて、どれを選べばいいかわからない方も多いハズ。

Amazonの評価など、特にネット上で評判のよいVRゴーグルをまとめて紹介します。

OculusRift S

PC対応型のVRゴーグルの代表的な商品です。

HTC「VR VIVE Cosmos Elite」99HART006-00

PC対応型のVRゴーグル。SteamVR Trackingと対応コントローラーを使えば、剣やラケットを振るなどのアクションともスムーズに連動します。

スマホ用VRゴーグル「dasimon」

孔/焦点距離の調節可能、非鏡面レンズでブルーライトカット搭載のスマホ用VRゴーグルです。

ハコスコ

1000円代で買えるお手軽なVRゴーグル。まずVRを体験してみたい!という方は高価なものを買う前にこちたを買うのがアリかもしれません。

PlayStation VR

PlaystationをもちいてVR体験をしたい!というニーズが明確なゲーマーの方にオススメのゴーグル。

VRゴーグルの選び方

VRゴーグルを選ぶ上での重要なポイントをまずはまとめます。

対応機器

PCやスマホ、PSVR用など、どんな機器を対象としたVRゴーグルなのか。自分のVR体験をしたいデバイスにマッチしたものを選びましょう。

装着感

長時間ゲームや映画を見るのであれば、装着感にもこだわりたいところ。

メガネをつけたまま使用できるか

メガネを装着したまま使用できるかどうかは重要なポイントです。中にはブルーライトカットのレンズなどもあるようです。

ピント調整機能の有無

ゴーグル装着後に、中にはピントがいまいち合わずに映像がぼやけてしまうこともあるはず。そこで、調整機能があると焦点をあわせることができ、快適に映像を楽しめるというわけです。

 

これらの要素と費用のバランスを見て、用途にわけて商品をきめていきましょう。

 

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AR(拡張現実)との違いは?

VR(バーチャル・リアリティ)とよく似た響きのARについても紹介します。

ARは「Augmented Reality(オーグメンテッド・リアリティ)」の略。日本語では「拡張現実」と訳されます。VRは仮想世界を体験するのが目的ですが、ARはスマホなどのデバイスをかざすことで、現実世界にある情報なにか別の情報を加えることで、拡張した表現をするのが目的の技術です。

わかりやすい例だと、スマホデバイスをかざすことで、まるで部屋の中にポケモンがいるかのような映像がリアルタイムで流れるポケモンGOはARの代表的な事例です。また、自分の顔をリアルタイムで加工できるSNOWやInstagramの機能などもAR技術が使用されています。

VRについて勉強する際のおすすめ方法

中には、VRを自分で楽しむだけでなく、VR技術をもちいて、自分自身も作品をつくってみたい方もいらっしゃると思います。

VRを勉強するうえでの代表的な勉強方法をパターンにわけて紹介します。

1.本で独学学習する

VR開発をできるようになるためには、Unityなどのゲームエンジンの技術を身につける必要があります。

Unity関連の本を何冊か購入し、それを教本としてコツコツ勉強していく独学学習も方法のひとつとして挙げられます。一方で、独学学習は、どうしても三日坊主で飽きてしまう/忙しくなって離脱してしまうといったパターンに陥りがち。

また、書籍をベースにして学習をすすめる場合、どうしても途中で行き詰まったときに、周囲からアドバイスをもらいたくてももらえないため、自分自身で問題を解決する必要があります。また、学習するうえで、周囲から専門的なフィードバックを受けるのはなかなかハードルが高いです。気軽にアドバイスをお願いできるUnityエンジニアが知り合いにいる人はなかなか多くないでしょう。

自分自身で情報収集をできて、最後までやり抜ける人には書籍をベースとした独学勉強法はおすすめですが、かんたんな道のりではないとお伝えします。

2.スクールで勉強する

そんな方におすすめなのが、スクールでの学習です。スクールは初期費用はかかりますが、プロのフィードバックを受けながら学習できるのが何よりのメリット。

しかし、とくに地方在住の方にとっては、身近なところにVRのスクールがない人もいらっしゃると思います。そこでおすすめなのが、オンラインスクールです。

デジハリ・オンラインスクールは、1994年の創業以降、数多のクリエイターを輩出してきたデジタルハリウッドによるオンラインスクールです。大学教育の中でつちかった生徒の「学びやすさ」を意識した教育を、オンラインで体感できるのが特徴。

好きなときに、好きな場所で学習できるオンラインスクールだからこそ、自分のライフスタイルにあわせて受講計画を組むことができます。

実写VRの基礎を学ぶ講座からUnity講座など幅広いVR系講座を用意しているので、興味がある方は一度ページをチェックしてみましょう!

 

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まとめ

VRは、これから大きく市場拡大と進化が期待される技術です。ユーザーとしてVRを楽しむだけでなく、自らもVRを開発する側にまわって、世の中をアッと言わせる作品づくりをしてみてはいかがでしょうか。

デジハリ・オンラインスクールではこれからVRの世界に飛び込もうとする「クリエイターの卵」を全力で応援しています!

B!

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