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Blenderの使い方とは?モデリングの基本操作をわかりやすく解説!

3DCGアニメーションやゲームの世界で広く使われているソフトの一つにBlenderがあります。

高機能にもかかわらず、無料で使用できるというなんとも太っ腹なツール。個人の趣味の創作活動から、世界的な映像作品まで幅広く使用されています。

Blenderは3Dモデリングやアニメーション制作において非常に強力なツールではありますが、実際にどのように操作するのでしょうか。この記事では、Blenderの基本的な使い方を学び、モデリングの基本操作について紹介します。CGクリエイターの第一歩として、Blenderの世界に踏み出してみましょう。

 

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そもそもBlenderのモデリングとは?

3DCGにおけるモデリングとは、コンピュータ上で立体的な形状を作り出す作業のことです。

Blenderでは、単純な形状(立方体や球体など)を変形・組み合わせることで、キャラクターや建物、日用品など、あらゆる3Dモデルを制作することができます。

例えると、デジタル版の粘土細工のようなもので、頂点・辺・面という要素を編集しながら形を作っていきます。

Blenderのモデリングの特徴は、無料でありながらプロ仕様の高機能なツールを備えていることです。アニメーションや映画制作、ゲーム開発など、様々な用途で活用されています。初心者でも基本的な操作を覚えれば、自分のイメージした3Dモデルを形にすることができます。

 

Blenderを使うにあたっての推奨スペック

どんな3DCGソフトでも言えることですが、Blenderは使用する上でPCのリソースを多く必要とします。低スペックのPCで作業しようとすると、フリーズするなど効率的に作業を進める上での障壁となってしまいます。作業時のストレスを溜めないためにもある程度のスペックのPCを使用したいところです。

Blender公式サイトによると、2023年9月時点でのOSの推奨スペックは以下です。

また、「最低限このスペックはほしい」という最小仕様、「このスペックがあるとよい」という推奨仕様は以下です。

 

最小仕様

推奨仕様

 

PCスペックは生産性に直結し、アウトプットの質にも影響するので、ぜひ適切なPCを使用しましょう。

Blenderを使えば、トップクリエイターであればこんな動画も作れるようになります。

Blenderをインストールして言語設定をしてみよう

それでは実際にBlenderをインストールして言語設定するまでのステップを簡潔に説明します。

Blenderのダウンロード

BlenderのダウンロードはBlenderの公式サイトからおこなえます。

BlenderのWebサイトのダウンロードページにアクセスし、「Download Blender」と書かれたボタンをクリックし、ダウンロードします。

msiファイルのダウンロードが完了したら、ダブルクリックしファイルを開きます。

セットアップ画面が表示されたら、「Next」をクリック

ライセンス使用許諾契約画面になったら、内容を読んだ上でチェックボックスにチェックを入れてから「Next」をクリック

保存先を設定する画面になりますが、特にこだわりがなければ「Next」をクリック

「Install」をクリックし、インストールを実行。

インストール完了したら「Finish」をクリック

 

言語設定

Blenderのインストールが完了したら、まずは言語設定をしていきましょう。

インストールされたファイルをクリックし、Blenderを立ち上げます。

初回はデフォルトで英語設定になっています。真ん中のスクリーンから「Language」をクリックし、「Japanese」をクリックして、日本語に設定完了です。

Blenderの基本画面

Blenderの基本画面について簡単に解説します。

動画で確認したい場合はこちらの動画がおすすめです。

トップバー

画面上部にある操作メニューで、ファイルの保存や読み込み、編集機能、レンダリング設定などの基本的な操作メニューが配置されています。

また、ワークスペース(レイアウト、モデリング、シェーディングなど)の切り替えもここから行えます。

3Dビュー

Blenderの中心となる作業エリアで、3Dモデルを実際に作成・編集する空間です。マウスやキーボードショートカットを使って、視点の回転や移動、ズームなどの操作が可能です。

また、ここでオブジェクトの選択、移動、回転、拡大縮小などの基本的な編集作業を行います。

3Dビューでは画面左下のドロップダウンメニューからモード選択ができ、「オブジェクトモード」「編集モード」「スカルプトモード」など適したモードに切り替えられます。また、シューティング(視点操作)もマウスやキーボードを用いることで可能です。

アウトライナー

シーン内のすべてのオブジェクトをリスト形式で表示する領域です。

カメラ、ライト、メッシュなど、シーン内のオブジェクトの階層構造を確認したり、オブジェクトの表示/非表示の切り替えなどを簡単に行うことができます。

プロパティ

選択したオブジェクトの詳細な設定を行うパネルです。オブジェクトの変形設定、マテリアル(材質)の編集、モディファイアの適用など、オブジェクトに関する様々なパラメータを細かく調整することができます。

 

基本の使い方

続いて、Blenderの基本的な使い方を項目ごとに説明していきます。

視点の移動

Blenderを使用する際はマウスでの使用を推奨します。

マウスのホイールを動かすとズームイン・ズームアウトができます。ホイールを押した状態でマウスを動かすとオブジェクトを真ん中にして視点が変更できます。

Shiftを押しながらホイールを押してマウスを動かすと平行的な視点移動ができるようになります。

ウィンドウについて

Blender上で作業をする上でタブが複数開いた状態でプロジェクトは進行していきます。PCのブラウザのタブを変更するように、画面上部で別タブをクリックすればウィンドウは変更できます。

オブジェクトを選択する

オブジェクトは左クリックで選択できます。選択されたオブジェクトはオレンジ色の枠がつきます。

オブジェクトを移動する

まずはオブジェクトをクリックし選択。そして、画面左の移動マークをクリックすると、3つ矢印が表示されます。

赤色のX軸、緑色のY軸、青色のZ軸。それぞれの矢印をクリックして動かすことで矢印の方向にオブジェクトを移動させることができます。

オブジェクトの表示

オブジェクトの表示方法は画面右上に4つあるモードから変更できます。

表示方法には、WireFrame表示、ソリッド表示、マテリアルプレビュー表示、レンダリング表示があります。

ビューポイントを変更する

オブジェクトを横や上の角度から見てみたいときは、画面右上のXYX軸のギズモを操作しましょう。XYXそれぞれをクリックすることで縦横奥行きの各ビューポイントからオブジェクトを見ることができます。

オブジェクトを回転させる

オブジェクトを選択し、画面左の「Rotate」ボタンを押すことでオブジェクトを回転させることができます。

オブジェクトを拡大・縮小させる

オブジェクトを選択し、画面左の「Scale」ボタンを押すことでオブジェクトを拡大・縮小させることができます。

オブジェクトを追加・削除する

オブジェクトの追加はヘッダーメニュー「追加」からできます。反対に削除をしたい場合は、対象オブジェクトを選択し、キーボードのDeleteキーかヘッダーメニューの「削除」から削除できます。

モデリングの基本操作

続いて、モデリングの基本の操作方法をまとめていきます。

関連記事:3Dモデラー・CGモデラーとは?仕事内容や必要スキルなどを解説

オブジェクトの作成

まずは基本となるオブジェクトの作成方法です。

ヘッダーより「追加」をクリック。

「メッシュ」「カーブ」「テキスト」「ライト」など任意のものをクリック

「平面」「立方体」など任意の形をクリック

 

これでオブジェクトを設置できます。

オブジェクトを分割

ループカットツールを使えばオブジェクトを分割することも可能です。

ツールバーで「ループカット」を選択し、操作パネルでオブジェクトの分割位置や分割数を調整します。

サイズの変更

オブジェクトを設置すると「操作パネル」が表示されるようになります。

操作パネル上のサイズや位置を変更することでサイズ変更ができます。

面を挿入する

オブジェクトのある「面」に新たに面を追加したいときは画面左のツールバーから「面の差し込み」をクリックします。

面の差し込み方法については細やかに設定ができます。

押し出し

モデルの面や線を押し出すことで、また別の新しいモデルを作成することができます。

ツールバーで「押し出し」をクリックし、面をドラッグさせて移動させることでできます。

ベベルをかけて角を丸くしてみる

「ベベル」とはオブジェクトの角を丸めることのできる機能です。

CGはカクカクした印象のものになりがちですが、これを使うことでより自然物に近い表現が可能となります。

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まとめ

本稿では、Blenderの基本的な操作方法についてまとめました。Blenderはまずはいろんな機能に触ってみて、その中で基本操作はインストールしていけばよいでしょう。高機能ゆえに慣れるまでは一定時間はかかると思いますが、まずはとにかく手を動かして、作品をつくってみることをおすすめします。

PCのスペックについては、先行投資としてしっかりと適したスペックのものを購入しましょう。それだけでなく、ディスプレイやマウスなどのご用意もお忘れなく。3DCGの道は一筋縄ではいかないものですが、世界に羽ばたける可能性を持った仕事です。最初は難しいことや慣れないことも多いと思いますが、諦めずに挑戦してみましょう。

B!

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