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【入門者向け】ゲームエンジン「Unity」とは?特徴やUnreal Engineとの違いも解説

「3Dゲームを作りたい」と考えたとき、必要になるのがゲーム制作のための環境、つまりプラットフォームです。中でも、機能の充実度や人気度が高い「Unity(ユニティ)」はとてもおすすめのゲームエンジン。今回は、Unityの特徴や魅力、価格などについてお伝えします。

 

👍こんな方のためにまとめています
  • ゲーム業界に興味があって、Unityについて知りたい方
  • 先々Unityの技術習得を少しでも検討している方

 

👉Unityをこれから本気で学びたいあなたへ

 

ゲームエンジンとは

Unityの話に入る間にゲームエンジンの紹介をしておきます。

ゲームエンジンとは、一言で表すと、「ゲーム制作に必要なソフトがすべて揃った開発プラットフォーム」のこと。

ゲームエンジンが開発される前は、ゲーム開発会社は各社が独自に作った開発エンジンを用いてゲーム開発を進めていました。

そのため、他社に転職した際はその会社独自の規格をインストール必要があったり、新たにゲーム開発をする時は開発エンジンから開発する必要があったりと、多くの問題が存在していました。

そこで、「ゲーム開発を民主化しよう!」とゲームエンジンです。

Unityの他にはUnreal EngineやGameMaker、CryEngine、MonoGame、Construct、Godotなどが存在していますが、シェアはUnityとUnreal Engineがほとんどを占めています。

 

ゲームエンジン「Unity」とは?

「Unity(ユニティ)」は、ユニティ・テクノロジーズ社が提供しているゲームエンジンです。ゲームエンジンは、3Dや2Dの描画、サウンド再生、データ管理、作成ツールなど「ゲームを開発するために必要な環境を備えたもの」になります。したがって、Unityはゲーム開発用のソフトウェアでありプラットフォームです。

また、Unityはゲームエンジンの中で特に人気が高く、人気の無料オンラインゲームのうち34%がUnityによって制作されています。例えば、スマートフォン向けの位置情報ゲームアプリや、RPGなどの人気タイトルもUnityが活用されているのです。

現在では、開発者は100万人を超えるなど名実ともに世界で最も使用されているゲームエンジンとなりました。プロの仕事はもちろん、趣味でゲームを作る人が増えるなど、文字通り、ゲーム開発の民主化に大きく貢献しています。

 

Unityエンジニアを目指す方はこちらの記事もあわせてどうぞ。

👉Unityを未経験から学びたい!独学での勉強方法や年収を解説

Unityでできること、メリットは?

ゲーム開発者の間で人気を誇るUnity。なぜ多くの人気を集めているのか、いったいどのようなことができるのか気になる方も多いでしょう。そこで、以下ではUnityの主な特徴をまとめました。

 

マルチプラットフォームに対応

Unityは、さまざまなプラットフォームでゲームの作成が可能です。Windows、Mac、Linuxなどのデスクトップはもちろん、iOSやAndroidといったモバイル、PlayStation3やPlayStation4、Xbox360、Wii Uなどのコンソールゲームにも対応しています。

つまり、Unityで作ったゲームはさまざまな端末で遊ぶことができ、その汎用性の高さもUnityの魅力です。

 

2D・3Dどちらにも対応

Unity は3Dゲーム開発だけではなく、2Dゲーム開発にも対応しています。これにより、PlayStation4などのコンソールゲームから比較的ライトなスマートフォンゲームまで、幅広い用途に活用できるのです。

 

直感的な操作ができる

従来のゲームエンジンを使ったゲーム制作では、プログラミングの知識が不可欠でした。しかし、Unityは直感的な操作が可能なため、コードが読めない方でも簡単に扱える仕様です。もちろん、ゲーム制作をする上でプログラミング能力は必要ですが、従来のゲームエンジンと比較すると簡単に操作できるでしょう。

 

他の開発プラットフォームとの違い

Unityには他のプラットフォームとは違う、独自のサービスがあります。

 

アセットストアが充実

アセットストアは、ユーザーが作成した3D素材やプラグインを公開・販売するショップです。素材には有料のものと無料のものがあり、それらをダウンロードして使用します。アセットストアを活用することで開発効率のアップや機能の拡張ができるため、Unityをさらに便利に使えるのです。

 

価格が安く、目的に合わせたプランを選択可

UnityにはPersonal・Plus・Pro版・エンタープライズ向けUnity の4つのプランが用意されています。これらのうちPersonalはビギナー向けのプラン。無料なのに多くの機能が使える、とユーザーから高い評価を得ています。

 

まずは、ビギナー向けの無料プランを使用し、「物足りないな」と感じたら有料プランにアップすることも可能です。目的やレベルに応じてプランを選びましょう。

 

Unityによって開発されたゲームは?

ポケモンGOのようなスマホゲームだけでなく、PS4のリアリティあるゲームも作られております。

木村拓哉さんが歌舞伎町を舞台に暴れまわる「JUDGE EYES:死神の遺言」なんかは、大きな話題になりましたよね。

ゲーム以外だと、チームラボなどのテクノロジーアート領域や、建築の領域でもUnity技術は使われています。たとえば、竹中工務店の「visiMax Mobile(ビジマックス モバイル)」は、VRで建築物の完成イメージがわかるという画期的な技術として注目を集めました。

その他だと、最近人気のバーチャルYouTuber=VTuberの表情や動きの操作もUnityでできちゃいます。

UnityとUnreal Engineの違いとは?

ゲームエンジンの中でも大きなシェアを占めるUnity。よく比較されるのがUnreal Engineです。

UnityとUnreal Engineの違いは以下となります。

グラフィック

Unreal EngineのほうがUnityよりも評価される傾向があります。

特に2020年5月発表のUnreal Engine5のグラフィックはその現実と大差ない美麗さに世界中が衝撃を受けました。

コミュニティ、開発者向け情報について

UnityもUnreal Engineも開発者コミュニティが存在はしているものの、Unityのほうが日本国内では開発者が多いこともあり、Webで調べると多くの日本語情報がヒットします。

一方でUnreal EngineはUnity以上にプロ仕様なゲームエンジンのため、ユーザー母数も少なく、情報収集は英語でおこなうのが基本となります。

デジハリ・オンラインスクールのように、Unreal Engineの日本語テキストを用意しているスクールも存在しています。

 

費用

Unityは、作成したゲーム・商品の1年間の収益が10万ドル以下であれば無料で利用できます。しかし、10万ドルを超えると有料のUnity Professional版を購入する必要があります。

Unreal Engineは、リリース直後は月額19ドルでしたが、現在は無料で利用できます。3,000米ドルを超える売上を得た際は5%の支払いが必要です。また有料版も存在しています。

 

プログラミング言語

Unityの開発言語はJavaScript、C#とBoo。Unreal Engineの開発言語は、C++と Blueprints Visual Scripting。

Unityで主に使われるC#は高水準言語、C++は低水準言語のため、開発初心者にとってはUnityのほうが難易度が低いといえるでしょう。

 

Unityを勉強するなら?

Unityを勉強する方法として、独学とスクールがあります。

独学の場合は、よほどのめり込まないと、忙しい日々の中だとどうしても三日坊主で飽きてしまいがちです。もし、少しでも本気で技術習得をしたいと思うのであれば、初期費用はかかりますが、スクールで集中的に学ぶことをおすすめします。

Unity開発者は多くない職業ですし、本気で技術を身につけられたら、いくつか仕事を受注するだけで、もとがとれる可能性が高いです。

デジハリ・オンラインスクールでは、自宅で、好きな時間に勉強ができるUnity学習コースを用意しています。自分の手でいつかはゲームをつくってみたい!という方はこれを機に検討してみてはいかがでしょうか。

デジハリ・オンラインスクールは、挑戦するあなたを応援しています!

 

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