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CGクリエイターの仕事内容や年収は?技術を身につける方法や検定について解説

テレビやSNSやYouTube、私たちは生活のいたるところでCGで出来た映像を目にしています。
アニメーションやゲームのようなエンタメ領域から、ビジネスの世界まで幅広い領域でCGは使用されるようになりました。
本稿では、これからCGクリエイターを志す方を対象に、CGクリエイターの仕事内容や、CGクリエイターになるための方法をまとめていきます。

 

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CGクリエイターとは?

はじめに、CGクリエイターとはどのような仕事なのかを解説します。

CGクリエイターとは、Mayaや3ds Maxのような専用のソフトを用いてCG(コンピュータグラフィックス)を制作する仕事です。

「CGクリエイター」と一言でいっても、工程に分けていくつかの仕事に分類されるので、どのような仕事があるのか紹介します。

大手の映像制作会社ではより細かく工程ごとに担当がいますが、小規模の会社やフリーランスの場合は複数の工程を同じ人がまとめて担当することが多いです。

 

CGクリエイターの仕事内容は?

代表的なCGクリエイターと呼ばれる人たちの職種を紹介します。

モデラー

物体の形状を組み立てて、色や質感をつける人を「モデラー」と呼びます。

3Dモデラーとは?3DCGモデリングの仕事内容と目指し方

アニメーター

モデラーが作成したCGモデルを動かすアニメーションをつける人を「アニメーター」と呼びます。

リガー(リギングアーティスト)

キャラクターに骨(ボーン)を加えてリアルな動きをつける人を「リガー(リギングアーティスト)」と呼びます。

リガー(リギングアーティスト)ってどんな職業?年収や仕事内容を紹介

エフェクトアーティスト

雷や炎や煙など、CG映像ならではの特殊効果を加える人を「エフェクトアーティスト」と呼びます。

コンポジター

画像や映像をデータとして合成し、整えて、ユーザーに届ける仕事を「コンポジター」と呼びます。

コンポジターってどんな仕事?年収や必要スキルを紹介

 

その他にも、映像の音に関わる人やライトニングを担当する人など多くの職種の人が集まってCGは制作されています。

CG・映像業界ってどんな職種があるの?仕事内容を解説【CG講師監修】

CGクリエイターとCGデザイナーの違いとは?

CGクリエイターとCGデザイナー、似たような印象を持つ方も多そうな両職種ですが、どのような違いがあるのでしょうか?

CGクリエイターはCG制作に携わる人全般を指す広い言葉です。そして、制作の中でも「デザイン」領域に携わる人をCGデザイナーということが多いです。

しかし、CGクリエイターもCGデザイナーも明確な定義はなく、同じようなニュアンスで使われることが多い言葉でもあります。

CGデザイナーとは?仕事内容や年収、必要スキル、資格などをまとめてみた

CGクリエイターに求められる資質や能力

CGクリエイターにはどのような資質や能力が求められているのでしょうか。

Maya/3ds Maxの基本スキル

CG業界で生きていく上で、3DCG制作において使用されるプロフェッショナルソフト「Maya」「3ds Max」の技術習得は重要です。

Adobe Premiere/After Effectsの基本スキル

Adobe社が提供する映像編集ソフトのPremiereやAfter Effectsも、映像合成やエフェクトの編集などに用いるので使える必要があります。

Adobe Photoshop/Illustratorの基本スキル

また、テクスチャー制作時には欠かせないAdobeのPhotoshop、Illustratorといったグラフィックソフトも使えるようにしておきましょう。

立体的に物事を考え、表現するスキル

これは具体のスキルというより、思考法に近いところですが、CG制作に関わる上で、人体やマテリアルの構造を理解し、それを描画できるようなスキルは欠かせません。

普段から、建物や家具などをよく見て、構造を理解し、それを手書きでいいので形にできるような「視点」と「表現力」を持つようにしましょう。

コミュニケーション力

CGクリエイターとはいっても、一つの作品をつくるのに多くの人とコミュニケーションを取りながら仕事を進める必要があります。限られた納期と予算の中で、的確にプロジェクトを進めるには、抽象度高いCGの領域においては高いコミュニケーション能力が求められます。

CGクリエイターに向いているのはこんな人

続いて、CGクリエイターに向いている人の特徴をまとめてみます。

一人の作業に没頭できる人

CGクリエイターの仕事は、長時間黙々とPCに向き合う作業がほとんどです。高い集中力で、求められているアウトプットをひたすら追究できる人は向いているでしょう。

体力・精神力に自信がある人

CGクリエイターは、長時間集中する作業が必要となるため、体力・精神力に自信がある人向きです。近年の働き方改革などで、働き方は大きく改善されてきましたが、中には深夜の作業や納期ギリギリの詰め込みなど、タフな働き方が求められる場面もまだまだあります。

CGクリエイター検定で実力を証明しよう!資格試験ではないので注意

CG関連の国家資格などはありませんが、CGクリエイターとしての実力を対外的に示すための方法として、検定を受けてみるのは一つです。

「CGクリエイター検定」はCG業界で特にメジャーな検定。

自分の実力を示すのにもオススメですし、検定を受けることで覚悟を決めてCGの知識を集中的にインプットできるというメリットもあります。詳細は以下の記事でまとめています。

「CGクリエイター検定」「CGエンジニア検定」の難易度と合格率

CGクリエイターになるために大学や専門学校で学べる

CGクリエイターには高い専門性と知識・経験が求められます。抽象度が高く、深いCGの領域で、ゼロから自分で学習することもできますが、やはりプロフェッショナルからフィードバックを受けた方が成長しやすいとはいえるでしょう。

そこで、大学や専門学校に通って、本格的にCGを学ぶという方は多いです。一緒に学ぶ仲間や就職や転職の支援などもあるので、先々のキャリアを考える上で安心感を持ちやすいのも特徴です。

独学で勉強して実務経験を積むのもアリ

CGクリエイターの中には、教本を買って独学で学習し、実務経験を積んでキャリアを築く方もいます。独学は、費用は抑えやすいですが、楽しんで学んでいける人じゃないと、三日坊主になってしまうリスクもあります。

自分のペースで、しっかりと計画的に学んでいける人は独学にチャレンジしてみるのもよいでしょう。

CGクリエイターが活躍する業界

CGクリエイターが活躍する業界は多岐にわたっています。

ゲーム業界

CGクリエイターを志す人の多くがファイナルファンタジーやポケモンなどのゲームの影響が大きいのではないでしょうか。まるで実写のように美麗な表現や、コミカルなCGアクションなどゲームで求められるCGの幅は大きいです。

アニメーション業界

トイストーリーのようなピクサー作品や、最近のドラゴンボールや攻殻機動隊などの映画もCGがふんだんに使われています。アニメーション業界ではダイレクトにCG技術が求められていますし、国の重要な産業でもあるので今後ニーズは残り続けるでしょう。

映画業界

国内海外問わず、CGを使っていない映画は今では珍しい部類となりました。大画面で自分の作ったCG作品を見てみたい!という方は映画業界に着目してみてはいかがでしょうか。最近はNetflixやアマゾンプライムなどのVODサービスも生まれたことで、新たなキャリア選択も生まれてきましたね。

広告業界

テレビCMやSNSやYouTubeなどの広告など、広告媒体も変化を迎えています。多岐にわたる広告の領域の中でも、CGを使った映像は多く使用されています。会社の数も多く、大手企業は給料も良いことから、人気の業界です。

科学/医療

これまではエンタメ領域中心の話をしてきましたが、科学や医療の世界でも、CGクリエイターの仕事が注目されています。

どうしても実写だと表現しにくい領域において、CGは役に立ちます。

建設・不動産業界

ビルや住居を建設する前の段階で完成後のイメージ映像を作るなど、不動産業界においてはCGのニーズが高いです。

VRやARと組み合わせる取り組みなども進んでいますね。

 

このように、映像やエンタメの世界だけでなく、歴史ある業界や街のインフラとなるような業界などさまざまな業界にCGの仕事は必要とされています。

 

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CGクリエイターの将来性!需要は高まる一方

最近の通信技術やスマートフォンなどのデバイスの発達など、デジタル・トランスフォーメーション(DX)はどんどん進んでいます。また、資源が多くない日本がグローバルで利益を上げていくためには、アニメや映像などのエンターテイメントが重要となります。

高容量の動画がリアルタイムでやり取りされ、注目をされるためにはより高品質なCG技術が必要となることは今後も予想されるでしょう。そういった背景を考えても、今後CGクリエイターのニーズはどんどん高まっていくと思われます。

実際に現在も、CG業界では常に人手不足がいわれています。興味がある方はぜひともCGクリエイターの世界へ飛び込んでみてはいかがでしょうか。

CGクリエイターの年収は?スキルと収入の関係

CGクリエイターの年収は、だいたい300-500万ほどの方が多いです。ここに高いスキルを持つスペシャリストとして経験を積んだり、マネジメント職についたりすることで700万くらいに上がることもあります。

会社の中で安定的に仕事を得ていくキャリアもありますが、中には独立してフリーランスや自分で会社を作る人もいます。

その場合は、1000万円以上の年収も期待できるでしょう。一方で、仕事の営業からアウトプットまで幅広い案件を担うとなった場合は、負担も会社員のときより大きくなる可能性はあります。

また、案件がないときはなかなか仕事が見つからないこともあるでしょうし、自分になにかあった時に替わりに働いてくれる人がいない、その交渉も自分がやらなくてはならないなどの要素もあります。

そういったリスクを許容した上で、挑戦できる人は独立というキャリアを志してみてもよいのではないでしょうか。

デジハリ・オンラインの講義を受けてCGクリエイターになろう!

CGクリエイターは決して簡単な仕事ではありません。忍耐と高い想像力とコミュニケーション能力が問われます。それでも、自分はCGの世界に挑戦したい!という方はぜひアクションしてスキル習得を目指してみてください。

プロフェッショナルからフィードバックを受けながらCGを学習したいという方向けに、デジタルハリウッドではデジハリ・オンラインスクールを運営しています。

現場で多くの経験を積んだ現役のクリエイターから、CG制作の基礎を学ぶ講座を提供しています。

 

オンライン講座ということで、仕事や学校がある方も、自分のライフスタイルに合わせて好きな時に好きな場所で学習できるようになっています。独学で学ぼうとすると、不明点があった時に気軽に聞ける相手がいなかったり、ネットで調べても答えが出なかったりすることが多いです。またモチベーションが続かずに三日坊主になってしまうこともあるでしょう。

デジハリ・オンラインスクールでは「学びやすい」カリキュラムを用意しております。

1994年の創業以降多くのクリエイターを輩出してきたデジハリのCG講座、ぜひとも一度ページをチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

デジハリでは、挑戦するあなたを全力で応援しています!

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まとめ

CGクリエイターは、高い専門性、体力、コミュニケーション能力、表現力、あらゆるスキルが求められる総合格闘技的な仕事です。

それゆえに大変なこともありますが、自分のアウトプットが世の中に出て、評価された時の感動もひとしおです。CGの世界はまだまだ発展途上。VR/ARのような新たな技術も生まれて、今後ますます重要度が高い業界になっていくことが予想されます。

まだまだ業界として整っていないところや課題もたくさんありますが、自分の憧れた映画やゲーム、アニメーションのように、素敵なアウトプットをしてみたい方は

ぜひともCG業界に飛び込んで、第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

B!

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