テレビで見かけるCM映像やYouTubeに上がっているミュージシャンのPV。それらは、映像制作において、「コンポジット(映像合成)」の過程を経て作られているものです。

本記事では、あらゆる原画や動画素材などを合成し、最終的にユーザーに届く形でアウトプットをする職業である「コンポジター」の仕事を紹介します。

👍こんな方のためにまとめています
  • CG・映像業界に興味がある
  • コンポジターの仕事内容について知りたい方

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コンポジターの仕事内容

「コンポジター」は、3Dや2Dの原画、実写映像などをデータとして合成し、整えて、ユーザーに届ける仕事です。

 

コンポジターは、それぞれの「画」の解像度や色調、明暗やコントラストなどを上手く調整し、全体を最適な形に整える、映像制作の最後のプロセスを担当します。

たとえば、「バレ消し」という映像にとって不要なものが映ったものを消したり、映像データをイラストレーターやフォトショップで加工するなどです。

あらゆる映像作品において欠かせない工程であり、コンポジターの仕事があるからこそ、世の中の映像作品はトンマナが揃い、美しい状態でリリースされているのです。

 

コンポジターは、映像制作における最後のプロセスであるため、自分の仕事が直接的にユーザーに届くという魅力があります。その分、責任ある仕事とも言えますが、他のプロセスのメンバーからバトンを受け取り、最後に映像を整え、成果が出たときの喜びはとても大きいです。

 

コンポジターに求められるスキル

コンポジターは映像制作という専門分野を担うため、もちろん専門的な映像編集技術は必要になりますが、携わる人の数も多い職業のため、高いコミュニケーション能力が求められます。

 

コンポジターに必要な専門スキル

  • レンダリング(CG生成)の技術
  • ライティングのスキル
  • Nukeによる合成スキル
  • Adobe After Effectsによる映像編集スキル
  • Adobe Illustrator / Adobe Photoshopによるデザインスキル
  • Mayaや3ds maxなどの3DCG系スキル

コンポジターに必要なビジネススキル

  • 必要に応じて、各プロセスの担当者に依頼をしたり、調整をする力
  • 納期をきっちりと守るスケジュール管理力
  • ユーザー目線を持って、最適なアウトプットを考えるマーケティング視点
  • 細部までチェックする観察力

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コンポジターに向いている人とそうでない人

コンポジターに向いている人は以下のような要素を持っている人と言えるでしょう。

 

  • 責任感のある人
  • 細かいところだけでなく、全体感を把握する能力がある人
  • 納期を守り、必要であれば調整できるコミュニケーション力のある人

 

映像制作の後半パートだからこそ、納期との戦いは激しいです。いかに各関係者と調整をして、品質とスピード感を担保するかは非常に重要です。

 

繊細さと広い視点が必要なコンポジターは以下のような人には向いていないかもしれません。

 

  • 意地になって、必要以上にこだわりすぎてしまう人
  • 調整が苦手な人
  • ユーザー視点ではなく自己中心的な視点になってしまう人
  • 映像作品への愛がない人

 

コンポジターの年収とキャリア

コンポジターの年収は、統計的にデータが出ているわけではありませんが、求人サイトを見ると400万〜500万程度のようです。同じ映像業界の中でも高い方の部類ですね。

キャリアとしては、コンポジターとして十分に経験を積んでからは、ディレクターやマネジメント系へとキャリアアップするパターンと、コンポジターのスペシャリストとして働くパターンがあります。

マネジメントやディレクターなどのほうが年収は100~400万程度高くなる印象です。

スペシャリストは、フリーランスや場合によっては法人として関わるパターンもあります。こちらの場合の年収は人によって大きく変動します。

主な就職先としては、映像制作会社や撮影後の編集をする企業(ポストプロダクション)などが多いですね。

主な企業の例

東北新社 / 博報堂プロダクツ / チームラボ / 東映 / テレビ局系制作会社 など

 

コンポジターの求人の見つけ方

 

主な方法として以下が挙げられます。

  • 求人サイトから見つける
  • 転職エージェントと契約し、仕事を探す
  • 知り合い経由で見つける
  • 専門学校や大学による紹介

 

求人自体が多い職業ではありませんが、基本的にどこも人で不足が続いているため、探してみるとどこかしらの求人は出ています。

しかし、自分にマッチする職業を見つけるためには、きちんと情報収集する必要があります。

「あの作品を作っている会社だ!」といった考え方も大事ですが、中長期で見て、働き方が激務すぎないかなど、待遇面もきちんと確認しておきましょう。

 

 

コンポジターの将来性は?

コンポジターの将来性は?

企業のDX(デジタル・トランスフォーメーション)によって、様々なオフラインの領域がオンラインにシフトしてきています。

一般人でもYouTuberとしてデビューできる時代となったり、5Gなどの技術発展によって、今後、映像のニーズはどんどん高くなっていくのではないでしょうか。

 

ですから、素人のものとは違う、ハイレベルな映像を作ることができるコンポジターのニーズは今後も上がっていくのではないかと考えます。

 

未経験から独学でコンポジターになれる?

コンポジターは、世に出るための最後のパートを担当する職業のため、責任が大きく、未経験からいきなりなるのは難しいでしょう。

 

ですから、大前提として映像制作やCG、VFXに関する技術・経験が必要です。

 

独学から、教本を買って勉強をするのもよいですが、独学の場合以下のような点がネックとなります。

 

  • 三日坊主になりがち
  • 細かい不明点があったときに質問できない
  • ネット上にも望んでいる情報が載っていないことが多い
  • フィードバックがないため上達が遅い
  • 共に応援しあえる仲間がいない、孤独感がある

ですから、初期費用はかかるものの、まずはスクールで勉強することを推奨します。

 

そんなあなたにおすすめなのが、デジハリ・オンラインスクールです。

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  • プロの講師からフィードバックをもらえる
  • 卒業実績が多いデジタルハリウッドプロデュース
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  • 在宅でも好きなときに好きな場所で勉強できる

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