デジタル化が急速に進む現代社会において、Webデザイナーという職種への注目度は年々高まっています。電通の「2024年 日本の広告費」によると、インターネット広告費は3兆6,517億円(前年比109.6%)と過去最高を更新し、総広告費の47.6%を占めるまでに成長。
2025年のインターネット広告媒体費も3兆2,472億円への増加が予測されており、Webデザイナーの需要も確実に拡大しています。
本記事では、未経験からWebデザイナーへの転職を成功させるために必要なスキル、効果的な学習方法、そして転職活動において最も重要なポートフォリオの作成方法について詳しく解説していきます。
未経験でもWebデザイナーになれる?
結論から申し上げると、未経験からWebデザイナーになることは十分に可能です。
Webデザイナーになるのに国家資格などは必要ありません。スキルを身に着けて、Web制作会社に就職する、フリーランスとして案件を重ねて「Webデザイナー」と名乗れば誰でもWebデザイナーになることができます。
IT業界では慢性的な人材不足が続いており、経済産業省の調査によると、2030年には最大79万人のIT人材が不足すると予測されています。この状況を受けて、多くの企業が未経験者の採用に積極的に取り組んでおり、入社後の研修制度や教育プログラムを充実させる傾向が強まっています。
Webデザインは他の職種と比較して、比較的短期間でスキルを身につけることができる分野です。
プログラミングのような高度な論理的思考力を必要とする分野と比べて、デザインの基礎知識やツールの使い方をマスターすれば、実務レベルの作品を制作できるようになります。重要なのは、正しい学習方法と継続的な努力、そして実践的なスキルを証明できるポートフォリオの作成です。
実際に、多くのWebデザイナーが異業種からの転職組であり、元営業職、元事務職、元接客業など、様々なバックグラウンドを持つ人々が活躍しています。
女性が手に職をつけるなら「Webデザイナー」がおすすめな3つの理由
年齢問わず目指せる?
Webデザイナーという職種は、年齢に関係なく挑戦できる分野といえるでしょう。ただし、現実的な観点から見ると、年齢によって転職活動の難易度や求められるスキルレベルに違いがあります。
20代の場合:20代であれば、ポテンシャル採用として未経験でも比較的採用されやすい傾向にあります。
30代の場合:30代の場合、基礎スキルに加えて、これまでの社会人経験をどのようにWebデザインの分野に活かせるかという点が重要になってきます。営業経験があればクライアントとのコミュニケーション能力、マーケティング経験があればユーザー目線でのデザイン提案、事務経験があれば細かい作業への集中力など、前職の経験を強みとしてアピールすることが求められます。
40代以上の場合:40代以上の方でも転職は不可能ではありませんが、より高いスキルレベルと専門性が求められる傾向にあります。特に、マネジメント経験や特定の業界知識など、他の候補者にはない独自の価値を提供できることが重要になります。フリーランスとして独立する道も積極的に検討する価値があります。
Webデザイナーの「未経験可」の意味とは
求人情報でよく見かける「未経験可」という表記について、正しく理解しておくことが転職活動の成功に繋がります。
多くの場合、「未経験可」が指すのは「実務経験がなくても可」という意味で、基礎的なデザインスキルやツールの操作スキルは前提として求められることが一般的です。
具体的には、PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールを使って簡単な作品を制作できるレベル、HTMLやCSSの基本的な知識を持っているレベルが最低限求められることが多いのです。これは、完全に何も知らない状態の人を一から教育するコストを企業が避けたいという現実的な事情があるためです。
また、「未経験可」の求人でも、実際には以下のような条件が暗黙的に求められることがあります。
- デザインに対する基本的な理解と関心
- 学習意欲と自主的にスキルアップに取り組む姿勢
- 基本的なパソコン操作スキル
- コミュニケーション能力
- 期限を守る責任感
企業が「未経験可」として求めているのは、これまでデザイナーとして働いたことはないものの、独学やスクールでコーディングやWebデザインの勉強をしていた、趣味でサイトやアプリを作ったことがあるといった、基礎的なスキルや知識と制作経験、そして意欲がある人と認識しておきましょう。
ポートフォリオはスキルの証明になる
Webデザイナーの転職活動において、ポートフォリオは履歴書や職務経歴書以上に重要な役割を果たします。
デザインという視覚的な分野では、言葉での説明よりも実際の作品を見せることが最も効果的なスキルの証明方法だからです。
採用担当者は、応募者のデザインセンス、技術力、課題解決能力、そして将来性などを、ポートフォリオに収録された作品から総合的に判断します。完成度の高いポートフォリオがあれば、実務経験がなくても「この人なら戦力になりそう」「一緒に働いてみたい」という印象を与えることができるのです。
ポートフォリオの作成に必要なもの
Webデザイナーがポートフォリオ作成する上で必要なものをまとめていきます。
Webデザイナーという職種柄、ポートフォリオ用のWebサイトがあるとよいでしょう。ポートフォリオ制作に特化したポータルサイトやnoteなどでカジュアルに発信することも可能ですが、自分でゼロから作成したポートフォリオ用のWebサイトがあるとWebデザイナーとしての世界観や技量を示しやすいメリットがあります。
デザイン制作環境
まずは高性能なパソコンと色再現性の良いモニター、そしてFigmaやAdobe Creative Suite(Photoshop、Illustrator)などのデザインソフトウェアです。これらがないと質の高い作品制作とポートフォリオサイトの作成ができません。
公開・ホスティング環境
ポートフォリオサイトのレンタルサーバーまたはクラウドサービス(AWS、Netlify等)と独自ドメイン。ポートフォリオサイトをWeb上で公開し、採用担当者やクライアントがいつでもアクセスできる状態にするために必須です。
マルチデバイス確認環境
スマートフォン、タブレット、複数のブラウザ。現代のWebデザインはレスポンシブ対応が前提なので、様々なデバイスや環境での表示確認ができる環境が不可欠です。
ポートフォリオ用のサービスを利用する際はサーバーレンタルやマルチデバイス用の対応作業は不要なことも多いです。
ポートフォリオ作成の手順
効果的なポートフォリオを作成するためには、計画的なアプローチが重要です。ここでは、具体的な手順について解説していきます。
コンセプト設計と目標設定
ポートフォリオ作成の最初のステップは、明確なコンセプトと目標を設定することです。
「どのような印象を与えたいか」「どのような企業に応募したいか」「自分の強みは何か」を明確にしてから制作に取り組むことで、一貫性のある説得力のあるポートフォリオを作成できます。
応募を予定している企業の傾向を調査し、求められるスキルレベルや作品の傾向を把握します。BtoB企業であれば信頼性や使いやすさを重視したデザイン、BtoC企業であれば訴求力やブランディングを重視したデザインが求められる傾向があります。
制作課題の設定と作品制作
未経験者の場合、架空の課題を設定して制作を進めることになります。「◯◯株式会社のコーポレートサイトリニューアル」「新商品◯◯のランディングページ制作」といった具体的なシナリオを設定し、そのビジネス背景や課題、ターゲットユーザーを詳細に設定します。
制作する作品の種類としては、コーポレートサイト、ECサイト、ランディングページ、スマートフォンアプリのUI、バナー広告など、多様なWebデザインの領域をカバーすることが理想的です。
プレゼンテーション資料とサイト構築
各作品について、制作背景、課題設定、解決アプローチ、成果などを分かりやすく説明できる資料を準備することが重要です。カラーパレットの選定理由、フォント選択の根拠、レイアウトの意図など、デザイン決定に至る論理的な背景を説明することで、デザイナーとしての思考力と技術力を同時にアピールできます。
Webデザイナーのポートフォリオ作成のコツ
ポートフォリオに掲載すべき5つの要素
自己紹介
簡潔で印象的な自己紹介を配置します。Webデザイナーを目指すきっかけや動機、将来のビジョンなどを含めることで、人柄や価値観を伝えることができます。
代表的な制作実績
5〜8点程度の作品に絞り込み、それぞれについて制作背景、課題設定、解決アプローチ、成果を詳細に説明します。作品の多様性も重要で、異なるタイプのWebサイトやデザインテイストを含めることで、幅広い対応力をアピールできます。
スキル一覧
習得しているスキルを体系的に整理して掲載します。デザインツール、コーディングスキル、その他の関連スキルに分類し、それぞれの習熟度を明示します。
連絡先
採用担当者が簡単に連絡を取れるよう、SNSアカウントやメールアドレス、電話番号を明記します。
更新性
ポートフォリオは継続的に更新していく必要があります。最新の作品や習得したスキルを追加し、常に現在のレベルを正確に反映させることが重要です。
未経験からWebデザイナーになるための流れ
学習期間の目安として、集中的に勉強する場合は3〜6ヶ月、働きながら学習する場合は約1年程度を見込んでおくことをおすすめします。この期間中に、デザインの基礎知識、ツールの操作方法、コーディングスキル、ポートフォリオ制作までを一通り完了させることを目標とします。
学習のスタートは、デザインの基礎理論から始めることをおすすめします。色彩学、タイポグラフィ、レイアウトの原則、ユーザビリティの基本などを理解することで、単なる見た目の美しさだけでなく、機能的で効果的なデザインを制作できるようになります。これらの基礎知識は、後のツール学習や作品制作において土台となる重要な要素です。
学習の流れ:
- デザイン基礎理論(1-2ヶ月):色彩学、タイポグラフィ、レイアウト原則
- Adobe Creative Suite習得(2-3ヶ月):Photoshop、Illustrator、XDの順番で学習
- HTML/CSS学習(1-2ヶ月):基礎からレスポンシブデザインまで
- JavaScript基礎(1ヶ月):DOM操作と簡単なインタラクション
- ポートフォリオ制作(1-2ヶ月):5-8点の作品制作
- 転職活動準備(1ヶ月):面接対策と企業研究
次に、Adobe Creative Suiteの習得に取り組みます。Photoshop、Illustrator、XDの順番で学習することで、段階的にスキルを積み上げることができます。各ツールの基本的な操作方法を習得した後は、実際の制作課題に取り組みながら応用技術を身につけていきます。
コーディングスキルについては、HTML/CSSから始めて、徐々にJavaScriptやレスポンシブデザインの実装へと進んでいきます。最初は簡単な静的サイトの制作から始めて、段階的に複雑な機能を実装できるようになることを目指します。
学習と並行して、定期的にポートフォリオ作品の制作に取り組むことが重要です。学習した内容をアウトプットとして形にすることで、知識の定着と実践力の向上を図ることができます。
Webデザイナーとは?どんな仕事内容?
そもそもの話にはなりますが、Webデザイナーとは、企業や個人のクライアントの依頼を受けてWebサイトを制作する専門職です。
単にビジュアルを美しく仕上げるだけでなく、ユーザビリティやアクセシビリティを考慮し、ビジネス目標を達成するための戦略的なデザインを提供します。近年では、デザインだけでなくフロントエンド開発のスキルも求められることが多く、より包括的な役割を担うようになっています。
現代のWebデザイナーの役割は従来よりも大幅に拡大しており、単純なビジュアル制作だけでなく、ユーザーエクスペリエンス設計、インターフェース設計、さらにはフロントエンド開発まで担当することが多くなっています。
Webデザイナーには大きく分けて以下のような種類があります:
制作会社のWebデザイナー:クライアント向けにWebサイト制作をおこなう、Web制作会社や広告代理店などに所属したWebデザイナーです。たくさんの案件を同時並行に進めるのが特徴で、多様な業界・業種のプロジェクトに関わることができます。スピード感のある制作環境で、幅広いスキルと対応力が求められます。
インハウスデザイナー(事業会社所属):事業会社所属のWebデザイナーのことです。事業会社所属ならではの、その会社の魅力を深く掘り下げて届けるのが醍醐味です。一つの企業やサービスに深く関わることで、ブランディングの一貫性やユーザーエクスペリエンスの向上に長期的に取り組むことができます。
フリーランスWebデザイナー:独立してクライアントから直接案件を受注するWebデザイナーです。自由度が高い反面、営業活動や事務作業なども自分で行う必要があります。
その他には、本業だけでなく個人の副業でWebデザイナーとして働く人も増えています。
Webデザイナーは副業でもできるの?仕事を獲得する方法と収入の目安
Webサイト制作の7つのステップとデザイナーの役割
Webサイト制作はおおまかに分けて7つのステップで構成されます。
- 要件定義
- 企画・設計
- デザイン
- コーディング
- テスト
- 公開
- 運用保守
Webデザイナーは主に企画・設計、デザイン、コーディングの段階で中心的な役割を果たします。
Webデザイナーの仕事と聞くと、コーディングのパートだけを想像する人もいるかもしれませんが、企画から実装まで幅広い業務を担当します。
まずは、Webサイトを制作するにあたっての要件定義です。クライアントや社内向けにWebサイトで解決したい課題について深くヒアリングを重ね、調査します。
続いて、サイトのコンセプトや構成を固めていき、基本となるワイヤーフレームを作成します。
ワイヤーフレームが固まったら、実際にカラーリングやレイアウトを含めてデザインしていき、コーディングへと移ります。コーディング後はサイトのチェックを入念におこない、リリースとなります。
これらの流れをおこなっていくのがWebデザイナーの基本的な仕事になります。
Webサイト制作の重要な工程:コーディングとは?
コーディングは、デザインカンプを実際に動作するWebサイトに変換する重要な工程です。
HTML、CSS、JavaScriptを使用してデザインを再現し、ブラウザ上で正しく表示されるよう実装します。近年のWebデザイナーには、基本的なコーディングスキルが求められることが多く、デザインの実現可能性を考慮したデザイン提案ができることが重要視されています。
HTMLやCSSなどの、いわゆるコーディング技術が求められる理由は、デザインとコーディングの両方ができるWebデザイナーは市場価値が高く、より幅広い案件に対応できるようになるからです。レスポンシブデザインの実装、ブラウザ間の互換性確保、読み込み速度の最適化なども、コーディングで考慮すべき重要な要素です。
現代のコーディングで特に重要な技術は以下です。
- レスポンシブデザイン: スマートフォン、タブレット、PCなど様々なデバイスに対応
- アクセシビリティ: 障害のある方でも利用しやすいWebサイトの実装
- SEO対策: 検索エンジンに評価されやすいマークアップ
- パフォーマンス最適化: 高速で軽量なWebサイトの実現
チーム制作における4つのWebデザイナーの重要ポジション
大規模なWebサイト制作では、複数の専門職がチームを組んで作業を進めます。
Webデザイナーは、プロジェクトマネージャー、Webディレクター、フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニアなどと連携しながら業務を進めます。
1. プロジェクトマネージャーとの連携:
進捗管理や品質管理の観点で連携し、プロジェクト全体のスケジュールと品質を維持します。デザイン作業の工数見積もりや、デザインレビューのスケジュール調整などが主な業務です。
2. Webディレクターとの連携:
サイト全体の戦略や要件について協議し、ビジネス目標を達成するためのデザイン方針を決定します。クライアントとの窓口役であるディレクターとの密な連携が、プロジェクト成功の鍵となります。
3. フロントエンドエンジニアとの連携:
デザインの技術的実現について密に連携し、実装可能性を考慮したデザインの調整を行います。最新のWeb技術の動向を共有し、より良いユーザーエクスペリエンスの実現を目指します。
4. バックエンドエンジニアとの連携:
CMSやデータベース連携について調整を行い、動的なコンテンツの表示方法やデータの構造化について協議します。
Webデザイナーの主な仕事は、Webサイトをデザインすることですが、コピーライターの原稿整理やマークアップエンジニアとの調整などWebディレクター的な役割をすることもあります。チーム内でのコミュニケーション能力と、それぞれの専門領域への理解が重要です。
Web担当者との3つの大きな違い:デザイン専門性の重要性
企業のWeb担当者とWebデザイナーには、専門性、責任範囲、スキルセットの3つの大きな違いがあります。
専門性の違い:
Web担当者の業務内容に定義はないため、会社によって少しずつ業務内容は変わりますが、Webデザイナーはデザインに関連した業務を担当するのに対して、Web担当者はプレスリリースの更新やサービスサイトの更新などが主な業務になる点が異なります。
Web担当者は業務全般を浅く広くカバーするのに対し、Webデザイナーはデザインとフロントエンド開発に特化した深い専門性を持ちます。
責任範囲の違い:
責任範囲では、Web担当者がサイト運営全体を担当するのに対し、Webデザイナーは主にデザイン品質と技術的実装に責任を持ちます。
スキルセットの違い:
スキルセットでは、Web担当者がマーケティングや運営業務を重視するのに対し、Webデザイナーはデザインツールやコーディング技術の習熟が求められます。
女性が手に職をつけるなら「Webデザイナー」がおすすめな3つの理由
Webデザイナーに求められるスキル・能力・知識とは?
基本のスキル
デザインの基礎理論の理解、色彩学、タイポグラフィ、レイアウトの原則、視覚的階層の構築など、デザインの根本的な考え方を理解することが重要です。
必須テクニカルスキル:7つのデザインツールと3つのコーディング言語
もちろんデザイナーによって使用ツールは異なりますが、主要なデザインツールは以下です。デザイナーによって使わないものももちろんあります。
- Adobe Photoshop
- Adobe Illustrator
- Adobe XD
- Figma
- Sketch
- Visual Studio Code
- Canva
コーディング言語では以下の3つが基本となります。
- HTML
- CSS
- JavaScript
能力
制作時におけるクリエイティブな能力だけでなく、クライアントやチームでコミュニケーションをとる上での問題解決能力、コミュニケーション能力が重要です。
知識
マーケティング、SEO、アクセシビリティ、Webサイト運営などの幅広い知識が求められます。最近ではAI活用への知見も問われます。
デザインツールの比較:Adobe vs Figma
Adobe製品の特徴
長年にわたって業界標準として使用されてきた実績があり、他のAdobe製品との連携が優秀です。
Figmaの特徴
クラウドベースのデザインツールとして、リアルタイムでの共同作業が可能で、チームメンバーとの共有やフィードバック収集が簡単に行えます。
使い分けのコツ
プロジェクトの性質やチーム構成に応じて、適切なツールを選択することが重要です。
Webデザイナーのためのツールとソフトウェア
デザイン作成 「Figma」(基本無料)
ブラウザ上で動作し、リアルタイムでの共同作業が可能な近年最も注目されているUIデザインツールです。
画像編集 「Adobe Photoshop」(有料)
画像編集のデファクトスタンダードとして、幅広い用途で使用されます。
コーディング作業 「Visual Studio Code」(無料)
軽量でありながら高機能なコードエディターです。
開発環境 「XAMPP」(無料)
ローカル環境でWebサーバーを構築できるソフトウェアです。
検証作業 「Chrome DevTools」(無料)
Chromeブラウザに内蔵された開発者向けツールです。
Webデザイナーの1日のスケジュール例
あくまでも例ですが、Webデザイナーの1日のスケジュール例をまとめていきます。
いずれも締め切りが近かったり、急遽対応しなくてはならないこともあるので、この通りにいかないことも多く、中には遅い時間まで対応しなくてはならないこともあります。
企業所属のWebデザイナーの1日
9:00 出社、メールチェック、今日のタスク確認
9:30 チームミーティング、プロジェクトの進捗共有
10:00 クライアント向けデザインカンプの制作
12:00 昼休憩
13:00 午前中に制作したデザインのレビュー・修正
14:30 新規プロジェクトのワイヤーフレーム作成
16:00 フロントエンドエンジニアとの打ち合わせ
17:00 翌日のタスク整理、資料作成
18:00 退社
フリーランスWebデザイナーの1日
8:00 起床、メールチェック、スケジュール確認
9:00 クライアントAのバナーデザイン制作
11:00 クライアントBとのオンライン打ち合わせ
12:00 昼休憩 13:00 新規案件の見積もり作成
14:00 クライアントCのWebサイトコーディング
17:00 翌日の打ち合わせ資料準備
18:00 経理作業、請求書作成
19:00 業務終了
Webデザイナーに向いている人はどんな人?
創造性と論理性を両立できる人が向いています。
美的センスや表現力といったクリエイティブな能力と、問題解決能力や分析力といった論理的な思考力の両方が求められます。
また、技術の進歩が早い分野のため、継続的な学習意欲とAIのように新しいツールや手法への適応力も重要な資質です。
Webデザイナーのスキルを身につけるメリット
多様な働き方の選択肢が得られ、企業での正社員、フリーランス、副業など、ライフスタイルに応じた働き方が可能になります。
また、独立や副業がしやすく、リモートワークがしやすい、ライフスタイルに合わせやすいといった特徴もあります。
あると強みになる検定試験・認定資格
ウェブデザイン技能検定
厚生労働省が認定する国家資格で、Webデザインに関する知識と技能を体系的に評価します。
Web検定(Webデザイナー)
Web業界の標準的な知識とスキルを認定する民間資格です。
【初心者Webデザイナー向け】Webデザインに役立つ資格7選
Webデザイナーの就業先・労働条件
主な就業先は、Web制作会社、IT企業、一般企業のWeb部門、広告代理店、フリーランスなど多岐にわたります。近年はリモートワークや柔軟な勤務時間制度を導入する企業が増加しています。
Webデザイナーの平均年収
厚生労働省が運営する「job-tag」によると、2025年5月時点でのWebデザイナーの平均年収は480万円程度となっており、平均年齢としては38.5歳ほどです。
経験を積み、プレイヤーとしてでなくマネージャーになったり、副業を始めたりするとさらなる収入向上が見込めるでしょう。
フリーランスの場合は、スキルと営業力によって収入が大きく変動しますが、成功している人材は年収800万円以上を得ているケースもあります。
技術を極める?マネジメント?Webデザイナーのキャリアパス例
Webデザイナーの将来性とキャリアアップ
インターネット広告市場の成長が続いており、電通の「2024年 日本の広告費」によると、2024年のインターネット広告費は3兆6,517億円、2025年も前年比109.7%の3兆2,472億円への増加が予測されていることから、Webデザイナーの需要は今後も拡大が期待されます。
キャリアアップの道筋としては、シニアWebデザイナー、UI/UXデザイナー、アートディレクター、Webディレクター、フリーランス独立などの選択肢があります。継続的なスキルアップと最新トレンドへの対応により、長期的に活躍できる職業といえるでしょう。
Webデザイナーを目指すなら、デジハリ・オンラインスクール
未経験からWebデザイナーを目指すなら、体系的で実践的な学習環境が重要です。デジハリ・オンラインスクールでは、現役のプロフェッショナルから直接指導を受けながら、転職に直結するスキルとポートフォリオを効率的に身につけることができます。
独学よりも続けやすい、本気で挑む人を応援するカリキュラムを提供し、オンラインスクールならではの在宅での学習環境を整えています。また、卒業後に就職・転職、フリーランスになりたい人のための独自求人サイトを用意しており、業界とのネットワークを活かした就職サポートや、卒業後の継続的なフォローアップにより、確実にWebデザイナーとしてのキャリアをスタートさせることができます。
まとめ
未経験からWebデザイナーへの転職は、適切な学習方法と戦略的なアプローチによって十分に実現可能な目標です。重要なのは、業界で求められるスキルを正しく理解し、それを証明できるポートフォリオを制作することです。
デジタル化が急速に進む現代社会において、Webデザイナーの需要は確実に拡大しており、未経験からでも参入しやすい環境が整っています。正しい学習方法と継続的な努力、そして適切なサポートがあれば、あなたのWebデザイナーとしての夢は必ず現実になります。
あなたのWebデザイナーとしての新しいキャリアへの第一歩を、ぜひ今日から踏み出してみませんか。
デジハリ・オンラインスクールで、充実したWebデザイナーライフの扉を開いてください。