最近では、スマートフォンをPC代わりに使う方も増えています。数多くのスマホアプリが生まれていますが、ユーザーに使い続けてもらえるアプリを制作するためには、ユーザビリティを考慮することが欠かせません。
そこで今回は、UI・UXとは何か、スマホアプリのUI・UXデザインで重要なポイントについてご紹介します。
スマホアプリのUI・UXとは?
UIはUser Interface(ユーザー・インターフェース)、UXはUser Experience(ユーザー・エクスペリエンス)の略です。これら2つの概念には共通点も多く、「UI・UX」もしくは「UI/UX」のようにセットで表記されることが少なくありません。
UIは、コンピュータシステムとユーザーがやり取りをする際の接点を指します。テレビのリモコンやWebサイトの表示画面、ATMの操作画面などがUIに該当します。スマホアプリのUIとは、アプリの画面デザインのことです。アプリの制作では、見やすさや操作性に優れ、必要な情報をすぐに見つけられるようにデザインすることが求められます。
一方、UXはユーザーがサービスや製品の利用時に感じる印象や体験を指します。アプリのUXデザインとは、アプリを使ったときの満足感や心地よさを追求したデザインのことです。アプリの画面の見やすさや操作性といった要素は、ユーザーの満足感や心地よさに影響を与えます。UXはUIよりも広い概念であることに注意しましょう。
アプリのUI・UXデザインにおける重要なポイント
スマホアプリを制作する場合、以下の3つのポイントに気を付けることが重要です。
【ポイント1】スマホの画面サイズに合わせたシンプルなデザインに
ライフメディアのリサーチバンクは、10代~60代の全国の男女に対して、インターネットショッピングに関する調査を実施(2015年1月発表)しました。この調査によると、スマホでネットショッピングをしない理由としては「画面が見にくいから」が最も多く、全体の68.1%を占めました。
PCの場合、大きな画面にたくさんの情報を表示できます。一方、スマホの画面は小さいため、画面に表示する情報を絞り込まなくてはなりません。情報量を増やし過ぎると、画面が見づらくなってしまいます。各画面でユーザーに何を伝えたいのかを明確にした上で、スマホの画面設計を行うことが重要です。1画面1動作を基本としてください。
フォントのサイズにも注意しましょう。フォントが小さい場合、ご高齢の方が読みづらいと感じることもあるため、フォントを拡大・縮小できる機能を付けることをおすすめします。
【ポイント2】スマホ特有の操作を考慮する
PCであれば、マウスとキーボードによる操作が一般的です。しかし、スマホは画面を指先でたたく「タップ」、画面に触れて指先を動かす「スワイプ」、2本の指で画面をつまむように動かす「ピンチ」、画面を指先で払う「フリック」など、独特の操作をします。
このようにスマホの操作方法は多様ですが、マウスのような正確な操作は期待できません。例えば、画面に複数のボタンを設置する際、ボタンとボタンの間に十分な間隔を設け、誤ったボタンをタップしないようにするなどの配慮が必要です。
【ポイント3】指の位置に合わせてUIをデザインする
スマホは片手で持ち、主に親指で操作します。したがって、スマホを持ったときの指の位置を意識してUIをデザインしましょう。画面には指が届きやすい場所と届きづらい場所があるため、よく使う要素は指が届きやすい場所に配置し、誤って押すと困るような削除ボタンや取り消しボタンは、指が届きづらい場所に配置します。
スマホアプリのUI・UXについて本格的に学びたい!
デジハリ・オンラインスクールでは、スマートフォンアプリの開発に重要なUI・UXデザインを本格的に学びたい方向けに、スマホアプリ UI/UX講座をご用意しています。
そもそも、UI・UXとは何か?という基本的な講座内容から、ユーザーニーズを把握するためのデザイン調査やモデリング。調査をもとにしたUI・UX設計から、ビジュアルに落とし込むスマートフォンUI・UXデザインまで、デザイン制作に必要な一通りのスキルが習得可能です。
「アプリのUI・UXデザイナーを目指したい!」、「現状のスキルに満足していない…」という方は、ぜひ1度デジハリ・オンラインスクールのスマホアプリ UI/UX講座を試してみてください。
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まとめ
今回は、UI・UXとは何か、スマホアプリのUI・UXデザインで重要なポイントについてご紹介しました。スマホは画面が小さく、PCよりも正確な操作が難しいという特徴があります。スマホアプリを制作するときはアプリの見た目や機能性だけでなく、UI・UXを意識するようにしましょう。