SF映画などに登場する「3Dホログラム」という立体映像技術をご存じですか?腕に取り付けた装置に電話がかかってきて、出ると相手の映像が見えるというものです。そんな最先端技術を、手持ちのスマホで簡単に試すことができると最近話題になっています。

3Dホログラムの仕組みとスマホを使った自作3Dホログラム装置の作り方をまとめてみました。映画の中でしか存在しなかった未来を、ぜひ疑似体験してみましょう!

 

3Dホログラムの仕組み

投影する立体映像技術3Dホログラムは、レーザーを使って特殊なフィルムを通して投影する立体映像技術のことです。プロジェクション・マッピングの場合は投影する対象物に対して映像を映し出すことで、躍動感のある立体的な映像を再生することができます。しかし、3Dホログラムの場合は投影する対象物なしで、空中に映像を投影させることができるのです。また、3Dホログラム映像を見る際に3Dメガネは必要ありません。

 

ホログラム撮影には、レーザー、感光材料(ホログラム用の特殊な写真のフィルム)、振動を防ぐ装置、対物レンズ、被写体(写したい物体)が必要です。原理は非常に複雑ですが、物体からは目に見えない光が飛び出しており、その光は空間をまっすぐ進んでいます。被写体にレーザーを当てることによって、レーザーの持つ波が被写体から放たれている光に作用し、それが被写体の周辺に置かれた感光材料に反射することで3Dの映像ができあがるのです。

3Dホログラム技術はまだまだ発展途上の段階にあり、SF映画に出てくるような高度な技術に到達するまでは時間が掛かりそうです。しかし、最近ではアーティストが3Dホログラムを利用してライブをするなど、音と光を組み合わせたさまざまな表現や演出が行われています。こうしたイベントを中心に、3Dホログラムは今後ますます利用されていくでしょう。

 

スマホを使った自作3Dホログラム装置の作り方

スマホを使った自作3Dホログラム装置3Dホログラムは非常に特殊な技術のため、一般の方が利用することはまだ難しい段階にあります。しかし、3Dホログラムの疑似体験ができる自作3Dホログラム装置なるものが最近話題となっており、自宅でチャレンジする方が増えています。スマホがあれば簡単に作ることができるため、ぜひ気軽に試してみましょう。

 

用意するものは、スマホ・CDケース・方眼紙・カッター・定規・テープ(または接着剤)・ペンです。まずは方眼紙に上辺1cm,下辺6cm,高さ3.5cmの台形を描きます。それを切り取ってCDケースの上に置き、4枚分転写します。転写したらカッターで切り取り、テープ(または接着剤)でくっつけたら完成です。時間としては、30分ほどで出来上がるでしょう。

3Dホログラム装置が出来上がったら、早速映像を見てみましょう。YouTubeには3Dホログラム体験用のデモ動画がたくさんアップされているため、そちらを利用することをおすすめします。クラゲがふわふわと浮いて泳いでいる映像や、蝶が飛んでいる映像などを楽しむことができます。明るい部屋だと綺麗に見えづらいため、暗い部屋で見るとよりくっきりとしたホログラム映像を見ることができるでしょう。

 

市販されている3Dホログラム装置も

自作で3Dホログラム装置を簡単に作ることもできますが、スマホやタブレット向けに開発された立体ホログラムを生成する簡易パネルも販売されています。より鮮明な映像を楽しみたい方はぜひ入手してみてはいかがでしょうか。「HOLHO」という商品で、価格はスマホ用かタブレット用かによって異なりますが、33ドル~60ドル程度で購入することができます。

 

まとめ

今注目を集める3Dホログラムの仕組みと、スマホを使った自作3Dホログラム装置の作り方を中心にご紹介しました。自作装置は非常に簡単に作ることができるため、お子様と一緒に楽しむことができるでしょう。Webやアプリと連動していけば、今後ますます気軽に3Dホログラム映像が身近になること間違いありません。3Dホログラムのさらなる可能性に期待したいところです。