世界的な3DCGソフトのひとつである「3ds Max」。具体的にはどのようなことができるソフトなのかをまとめて解説してみました。
これから3DCGクリエイターの道を歩みたい方は、ぜひとも参考にしてみてはいかがでしょうか。
3ds Maxとは何か?
まずはじめに、そもそも3ds Maxとはどのようなソフトなのかを簡単に説明します。
3ds Maxは、Autodesk社が販売するハイエンドで高機能な3DCGソフトです。ゲームや映画、モーショングラフィックス制作の現場で3Dモデリングやレンダリングをするために使用されています。
「鬼滅の刃」などのアニメーション作品や建設業界でも広く使用されています。
👉AutodeskのMayaと3ds Maxの違いは?それぞれの特徴
3ds Maxの価格
2022年5月時点での3ds max 2023の新規ライセンス価格は以下となります。
1ヶ月 36,300円
1年間 286,000円(税込)
3年間 815,100円(税込)
長期間で契約したほうが割引率が高くなる料金プランをとっています。
30日間の無料体験版もあるので、一度実際に触ってみたいという方はこちらのページをチェックしてみましょう。
また、最近は特定条件に当てはまれば安くソフトを使用できるインディー版もリリースされています。
1年間わずか40,700円という、通常版よりかなりお手頃な価格といえるでしょう。
対象条件:
– クリエイティブ制作による年間総収入が1,500万円未満であること
– お客様は 10 万米ドルを超えるプロジェクトでライセンスを使用することはできません
– 1人のユーザーまたは1つの組織につき、1つのサブスクリプションライセンスのみ利用可能
3ds Maxの対象者
3ds Maxの対象者としては、ゲーム開発、映画やテレビ制作、設計ビジュアライゼーション プロジェクトに携わる3Dモデラー、アニメーター、ライティング アーティストなど、幅広く3DCGに携わるクリエイターをターゲットとしています。
3ds Maxの動作環境
3ds Max 2022の動作環境については以下となります。
ソフトウェア
ブラウザ:
Microsoft® Edge
Google Chrome™
Microsoft® Internet Explorer®
Mozilla® Firefox®
ハードウェア
CPU:64 ビット Intel® または AMD® マルチコア プロセッサ、SSE4.2 命令セットを使用
RAM:最低4GBのRAM(8GB以上推奨)
ディスク空き容量:インストール用に9GBのディスク空き容量
ポインティング:デバイス3ボタンマウス
3ds Maxでできること
続いて、3ds Maxを用いることで具体的に何ができるのかを解説します。
ゲームやアニメ、映画の3DCGデザイン
ゲームやアニメ、映画などの映像制作において、3ds Maxは欠かせない存在となってきました。
ゲームの世界の壮大な背景の3Dを作成、3Dアニメのインテリアやオブジェクトの作成、映画に出てくる動物に命を吹き込んで動きをつけるなどの用途で使用されています。
建設業界での使用
建設業界では3DCADというソフトが使用されていますが、こちらと3ds Maxを連携することで、設計を立体的な映像化でき、よりリアルな建築イメージを固めることができます。
VR/AR業界での使用
最近では耳にすることも多くなったVR(仮想現実)やAR(拡張現実)の制作においても3ds Maxは使用されています。
VRゴーグルをつければ、実際に自分が3Dの世界にいるような映像を見れますし、AR技術を使えば、人気アプリ「ポケモンGO」のように、キャラクターが自室にいるような映像を見られたり、家具を3Dとして画面上に映し出したりすることで縮尺やサイズがイメージしやすくなります。
3ds Maxのメリットとは?
次に、3ds Maxを使えばどのようなメリットが得られるかを解説します。
プラグインの豊富さ
3ds Maxはプラグインが豊富に用意されているため、プログラミングの知識がなくても容易に機能の拡張を行うことができます。
アニメーションCGの強み
3ds Maxには、「キャラクタースタジオ」というアニメーション機能が優秀なプラグインが3ds Max 8以降のバージョンでは標準で組み込まれています。また、3ds Maxのみに対応したアニメーション系プラグインが多く、アニメ系のCG作成で使用されることがよくあります。
レンダラーソフト「mental ray」との親和性
独自レンダラーをもっているMayaに比べ、3ds Maxは高機能なレンダラーソフト「mental ray」との親和性が高いという特徴があります。mental rayと組み合わせることにより、高速かつ高品質なレンダリングが可能です。
👉3D制作にはMayaと3ds Maxどちらを学ぶべきか?ソフト選びの基準は?
3ds Maxのデメリットとは?
続いて、3ds Maxのデメリットの解説です。
Mac OSに未対応
3ds MaxはWindowsにのみ対応しています。使用しているパソコンがMac OSの場合は使用できません。
プラグインがないと高度な制作は難しい
無料のプラグインもありますが、高度なプラグインは有料で高価なものが少なくありません。プラグインなしで複雑な制作を行うことも可能ですが、かなり時間がかかる上、既存の機能だけでは対応できない作業が発生することもあります。
ハイエンドモデルゆえに、価格は安くない
これは3ds Max以外のソフトにも同様のことがいえるかもしれませんが、価格は決して安いソフトではありません。前述したような無料版やインディー版の使用からはまずは検討してみてもいいかもしれません。
3DCGを本格的に学ぶならデジハリ・オンラインスクール
ここまで3ds Maxについての概要や特徴をまとめてきました。
3DCGは非常に奥深い領域で、「将来的にトイ・ストーリーや君の名は。のようなアニメーション作品をつくりたい!」と思っても、その道を究めるのは簡単ではありません。
しかし、世界的なクリエイターも誰もが最初は未経験からのスタートでした。授業や仕事の合間をぬって、コツコツ勉強してきたからこそ、彼らの今があります。
3DCGの世界は、フィードバックを受けながら学習するのが非常に重要。独学だとどうしても学習難易度が低くないため、離脱する人も多くいます。
デジタルハリウッドが提供する「デジハリ・オンラインスクール」の3D講座は「学びやすさ」に強みを持った講座です。1994年の創業以降、効果的に学習する方法を追求してきたデジハリだからこそのカリキュラムを用意しています。
また、オンラインスクールのため、好きなときに好きな場所で学習できるのも強みです。将来の3DCGクリエイターを目指す方は、一度講座ページを見てみてください。新たな一歩を踏み出すあなたを、応援しています!
まとめ
3DCGソフトの3ds Maxについてここまでまとめてきました。日本の3DCG技術は世界中からも注目を集めています。クリエイターとしての一歩を踏み出し、3Dの世界で最高の作品を創り出す日を楽しみにしています!