まるで本物のようにリアルなゲームや映像作品にあなたも一度は感動したことがあるのではないでしょうか。トイストーリーのようなCG映画や、ファイナルファンタジーのようなリアリティのあるゲームの世界も、すべてCG・映像業界のクリエイターたちによって作られています。
本記事では、これからCG業界で働きたいと考えている方のために、CG・映像業界の代表的な職業をまとめて紹介します。
先々のキャリアを考える上での参考にしてみてください。
- CG・映像業界への就職・転職を考えている方
- CG・就職までは考えていなくても、CGや映像の仕事について知りたいと考えている方
未経験からCG・映像業界の職業に就職するには?
一言でCGや映像業界と言っても、その種類は多種多様です。一方で、業界内でキャリアを築くにあたってのステップは共通していたりもします。
基本的には、
- 技能を身につける
- ポートフォリオをまとめて仕事を探す
- 就職する
といった流れとなります。
パターンごとに簡単に解説します。
1.スクールでスキルを身につけるパターン
専門学校や大学などで、プロの講師からCGや映像制作の基礎技術を教わり、スキルアップをしてから就職活動をするパターンです。
初期費用はかかりますが、プロからフィードバックを受けられる点や、横のつながりを作りながら学習することができ、就職支援にもつなることが多いのもメリット。
また、お金を払うことにより、「元をとるぞ! 」という覚悟が生まれて、心理的にも継続しやすいといったメリットもあります。
2.独学でスキルアップするパターン
続いて、自分で教本を購入し、コツコツと計画を立ててスキルを伸ばしてから就職するパターンです。
費用がかからない点や、自分の好きな場所や時間で勉強をできるメリットはありますが、専門的なソフトを扱う上で、不明点があった際に質問がしにくい、作品へのフィードバックが受けにくい、三日坊主になりやすいといったデメリットも同時に存在しています。
3.アルバイトやインターンでスキルアップするパターン
最後に、アルバイトやインターンでCG・映像の制作会社で働いてスキルアップを目指すパターン。給料をもらいながら、スキルアップもできて一石二鳥では?と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、アルバイトやインターンが任せてもらえる仕事は、現場のCGや映像制作にがっつり関わる仕事というより、事務的なものが多かったり、そもそも未経験者向けの募集がたくさん出るような職種でもないため、あまり期待はできないでしょう。
上記を踏まえると、1のスクールで勉強するパターンが、本気で業界での就職を目指すのであれば最も現実的な勉強方法なのではないかと考えます。
デジハリ・オンラインスクールでは、自宅で好きなタイミングでプロの講師からの指導が受けられますので、ぜひともチェックしてみてください。
今回紹介するCG・映像業界の職業はこちら
CG。映像業界は制作工程によって、さらに職業が細分化されていますが、本記事では上記のような職業を取り上げます。
数ある職業の中から、ご自身のやりたいことを実現する上で、直感的にマッチする職業が見つかれば幸いです。
3DCGデザイナー
3DCGデザイナーは、その名の通り、3DCG技術を用いてデザインをする職業の総称です。
具体的には、以下のようなプロセスを担う人たちを指します。
- モデリングテクスチャー
- リギング
- アニメーション(モーション)
- レンダリング
大まかな流れとしては
- キャラクター、背景、小物の形状を作る
- アニメーションをつける
- 背景をセットする
- エフェクトをつける
- カメラで撮影する
といった工程となります。各工程はさらに細分化され、それぞれの専門家が存在しています。
3Dモデラー
3Dモデラーとは、ゲームやアニメなどに登場する人物やアイテム、背景などといったあらゆるものを、3DCGソフトを利用して立体的に形作る仕事です。最近は3Dプリンターの発達によって、注目される機会も増えてきました。
3Dモデラーは大きく分けて3種類にさらに細分化されます。
・ポリゴンモデラー
三角形面または四角形面などの多角形面の組み合わせや集合体で物体を描いていく
・サーフェイスモデラー
「NURBS」と呼ばれる数学的な面の形状によって物体を表現する
・ソリッドモデラー
ポリゴンモデラーやサーフェイスモデラーとは異なり物体を形作るだけではなく、それらを組み合わせる
いずれも、3ds maxやMayaなどの3DCGソフトの技術が不可欠な職業です。また、立体的に物事をとらえる、空間認識能力が求められる仕事でもあります。
リガー(リギングアーティスト)
3Dモデラーの制作した、動きのないキャラクターにポージングやアニメーションをつけていくのが「リギング」と呼ばれる作業であり、それを担当するのが「リガー(リギングアーティスト)」と呼ばれる職業です。
いわばキャラクターに骨を入れる工程であり、キャラクターが実際に動いている様子を想像し、論理的に動作を表現する必要があります。
そのため、日常的に人間の骨格や筋肉の動きをよく見て、分析する観察眼が求められます。
👉リガー(リギングアーティスト)ってどんな職業?年収や仕事内容を紹介
3Dアニメーター(モーションデザイナー)
モデラーによって作られ、リガーによって骨(ボーン)を入れられたキャラクターに動きをつけるのが3Dアニメーター(モーションデザイナー)の仕事です。
アニメーターの仕事は大きく3種類に分けられます。
・手付けアニメーション(キーフレームアニメーション)
・モーションキャプチャ
・物理シミュレーション
求められる仕事の幅は大きいですが、「キャラクターに動き=命を与える」プロセスのため、やりがいを感じる人も多いです。
👉モーションデザイナーは副業でもできるの?仕事を獲得する方法と収入の目安
エフェクトアーティスト
「爆発」「炎」「煙」「液体」「流体」「物体の破壊」「発光」「ヒット効果」「キラキラした光」などのエフェクトを設定し、作品の表現を豊かにするのがエフェクトアーティストの仕事です。
エフェクトは「2Dエフェクト」「3Dエフェクト」「物理シミュレーション」の3種類があり、3ds maxやMayaなどのソフト、高度なエフェクト制作に特化した「Houdini」、実写合成に特化した「Nuke」などのソフトが使われます。
エフェクトを作るときに、摩擦係数や弾性、粘性など、CG用語ではない物理の用語が出てくるので、これを知っていた方が良いですね。ただし、見た目も大切なところが難しく、理屈で正しいとしても見た目が変ならば何かを変えなければいけません。こう言う意味では、物理現象を無視して見た目重視に作るので、頭の柔らかい理系の人がいいかもしれませんね。
コンポジター
コンポジターは3Dや2Dの原画やCG素材、映像を組み合わせて合成(コンポジット)し、最終的な絵に落とし込む仕事です。
自分の仕事が最終的なアウトプットに直接つながるのが魅力の職業とも言えるでしょう。
「Adobe After Effects」や「Adobe Premier Pro 」、「Adobe Illustrator」や「Adobe Photoshop」など、Adobe系ソフトへの深い理解が必要です。
です。
CGエンジニア
CG関連の技術を開発するのがCGエンジニアのお仕事。CG・映像制作をより効率化させたり、新たな表現を実現するためのソフトウェアやハードウェアの開発などを担当する職業です。
3DCGクリエイターがより伸び伸びと働けるようにするためには不可欠な仕事であり、高いレベルの技術を求められます。
文部科学省認定の「CGエンジニア検定」というものがありますが、こちらは必須資格ではありません。
👉「CGクリエイター検定」「CGエンジニア検定」の難易度と合格率
プロダクションマネージャー
CG・映像業界において、欠かせないのがこちらのポジション。
企画から予算管理、スケジュール管理、納品まで、あらゆる領域の全体進行管理を担当するのがプロダクションマネージャー(PM)です。
技術系職種とはまた違った、マネジメントスキルが必要とされる職業です。打ち合わせの用意や各種スケジュール調整などがメインとなります。
しかし、技術面もわかることで、より解像度高く各ポジションの人とコミュニケーションを取ることができるため、幅広い領域の知識が求められる職業と言えるでしょう。
2DCGデザイナー
さきほど、3DCGデザイナーについて紹介しましたが、2DCGデザイナーについてもこちらで紹介します。
今はPS4やニンテンドースイッチなどのハードだけでなく、スマホアプリでも3DCGが主流になっていますが、2DCGの仕事もまだまだたくさんあります。
3DCGデザイナーがポリゴンを使って制作するのに対して、2DCGデザイナーは、ドットを用いて描画するのが異なるポイント。3Dと異なり、平面でのアニメーション表現をアウトプットすることになります。
Adobe PhotoshopなどのAdobe系ソフトを使用して「ドット絵」や「カード画」を制作します。
これからCGデザインを勉強する方は、2DCGと3DCG、どちらが良いというものはありませんので、自分の好きな領域を勉強することをおすすめします。
アートディレクター
アートディレクターは、制作するデザインや広告に対して最終的な責任を持つ人のことです。現場でデザイナーとして経験を積んでから、最終的に全体の管理を担うアートディレクターになるというのが、王道のキャリアです。
基本的には全体の進行管理やマネジメントがメインではありますが、場合によってはい実際に手を動かして仕事をすることもあります。
技術理解をした上で、いかに各工程のスタッフが伸び伸びと成果を出せる環境を作るかはアートディレクターの手にかかっています。
これからCG・映像業界を目指すなら、デジハリオンライン
ここまで、CG・映像業界の職業を紹介してきましたが、いずれも高い専門性が必要となる職業です。しかし、それだけに、多くの人が協力して、チームで作った映像やゲームが世の中に評価されたときの喜びも大きいです。
これからCG・映像業界を目指したい方は、まずはスキルを身につける必要があります。
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