ほとんどの広告には、その広告を見た人の目を引きつけ、広告に掲載されている商品により興味を持ってもらうための「広告コピー」と呼ばれる謳い文句が記載されています。広告コピーにはさまざまな種類・役割があるため、紙媒体・Web媒体問わず、どのような種類があり、どのような違いがあるのか知っておくと役立つでしょう。

今回は代表的な広告コピーとして、「キャッチコピー」「ボディーコピー」「リードコピー」の3つをご紹介します。

 

1. キャッチコピー

キャッチコピー
「キャッチコピー」とは、広告コピーの中でもメインとなるコピーで、見た人の心をつかむための文章のことです。比較的短い文章で大きく表示されていることが少なくありません。「キャッチフレーズ」「ヘッドライン」などと呼ばれることもあります。

キャッチコピーの役割は、広告を見た人の興味を引くことでキャッチコピー以外の部分をじっくりと見てもらうことや、商品に興味を持たせてインターネット上で商品の詳しい情報を調べたり、お店へ足を運んで実物を見たりといった行動を起こすように促すことです。

キャッチコピーによって商品やサービスの売れ行きが左右されることも多く、広告を打つ企業にとっては重要な要素の1つといえます。

 

2. ボディーコピー

ボディーコピー
「ボディーコピー」とは、商品やサービスの詳細を紹介する文章のことです。「本文」「本文コピー」と呼ばれることもあります。

キャッチコピーを見て興味を持ち、もっと詳しい情報が知りたいと思った人に読んでもらうための文章です。商品やサービスの魅力を詳しく説明する大事な文章であり、しっかり作り込む必要があります。

ボディーコピーは、特に決まった形式はなく、短い文章のものもあれば、長い文章のものもあります。ただし、本文を構成する要素であるため、文字の大きさは、キャッチコピーにように大きいものではなく、通常の雑誌や書籍の本文と同じ程度の大きさで記載されることが一般的です。キャッチコピーで興味を引きつけ、ボディーコピーを読んでもらうという流れを想定しているため、ボディーコピーはキャッチコピーより目立たないようにします。

 

3. リードコピー

「リードコピー」とは、キャッチコピーとボディーコピーの橋渡しをする文章のことです。多くの場合、ボディーコピーの冒頭に記載されます。リードコピーは、キャッチコピーを見て商品やサービスに興味を持った人をスムーズにボディーコピーへと導くための文章です。

そのため、リードコピーには、ボディーコピーの内容を要約した文章やキャッチコピーを補足する文章を記載し、読者の興味をさらにかき立てるようにします。通常、キャッチコピーよりは目立たず、ボディーコピーよりは大きめの文字サイズで記載します。

 

4. 見出しコピー

「見出しコピー」はボディーコピーが長い場合に用いられます。ボディーコピーを2、3行に要約した見出しコピーを段落ごとに立てることによって、次に続くボディーコピーの内容を想像しながら読むことができます。

見出しコピーはボディーコピーよりも少し大きめ、もしくは太い文字で記載します。広告の読み手にボディーコピーすべてを読んでもらえることはまれです。見出しコピーをうまく使うことで商品理解を高めることができます。

 

まとめ

広告コピーの代表例として、キャッチコピー、ボディーコピー、リードコピーの3つを説明しましたが、広告コピーには他にも「ショルダーコピー」「サブコピー」「キャプション」などがあります。コピーライターを目指していている方はもちろん、グラフィックデザインやWebデザインに興味を持っている方も、広告コピーの種類と役割をよく確認しましょう。