ロゴデザインコンペはデザイナーが自分の才能を世に知らしめたり、スキルを磨いたりするための良いチャンスですが、自分が作成したロゴデザインが採用されて手応えを感じる方がいる一方で、何度応募してもなかなか採用されずに悩む方も少なくありません。
ロゴデザインコンペで採用されるロゴマーク制作のコツ、知りたくないですか?
クライアントの希望が明確な案件に応募する
ロゴデザインのコンペは案件数が多いため、全ての案件に応募することは現実的ではありません。それではどのように案件を選べば良いのでしょうか。
クライアントにヒアリングできる機会が少ないコンペでは、クライアントが希望するデザインが明確である案件を選んで作成に注力することが採用率を上げるコツです。
まずは募集要項をしっかりと読み、主催者がロゴを公募する背景や意図を理解してください。募集要項に参考Webサイトの記載がある場合、そちらも確認するとクライアントが望むイメージのヒントが得られるかもしれません。
複数デザインを応募して注目度をアップさせる
最近ではコンペの情報がインターネット上で公開されることも増えています。特にナショナルクライアントが募集するコンペには応募が殺到します。大勢の応募者が集まるコンペほど激戦となりますが、複数のデザインを提案することによって採用率をアップさせることが可能です。
例えば、フォントやシンボルの配置は変えず、マークのデザインを少しずつ変化させた複数のデザインを作成することによって、デザインの多様性をクライアントにアピールしたり、目を引くデザインにしたりできます。カラーバリエーションを増やすことでロゴの印象を変え、クライアントの好みにマッチングさせることも有効です。
近年利用者が多いクラウドソーシングの場合、1案件につき複数回応募することができます。最初の応募でクライアントからお気に入り評価や好感触なコメントがもらえた場合は、よりクライアントの希望に近づけた作品を再度提案しましょう。
顔が見えない相手とのやり取りになるため、修正の対応が良かったという理由からロゴが採用されることも少なくありません。報酬の有無に関わらず、真摯に仕事に取り組む姿勢はクライアントの目に留まりやすい傾向があります。
応募メッセージにストーリー性を持たせる
ロゴデザインコンペでは作品のロゴマークだけでなく作品の説明(応募メッセージ)も添えて提出しますが、この応募メッセージも大切なアピールポイントです。
コンペの経験が少ないデザイナーは応募メッセージを軽視してしまうことがありますが、コンペの審査委員はデザイナーがなぜこのデザインにしたのかを理解するために応募メッセージも参考にします。
クライアントの心をつかむためには応募メッセージにストーリー性を持たせ、デザインに込めた思いに共感してもらうことが不可欠です。多くの場合、複数の審査委員がデザインの審査を務めるため委員同士で評価が分かれることもありますが、コンセプトをしっかり伝えることによって作品が持つオリジナリティへの理解を得やすくなります。
まとめ
今回はロゴデザインコンペで採用されるロゴマーク作成のコツについてご紹介しました。最近ではロゴデザインコンペの情報は公募サイトで紹介されることも多く、応募総数は増える傾向にあります。
激戦を勝ち抜いて自分のロゴを採用してもらうためには、クライアントの希望が明確な案件を選んで応募すること、作品のデザインやカラーにバリエーションを持たせること、応募メッセージにストーリーを持たせることの3つを心掛けてください。