「Webデザインを勉強したいけど何から始めたら良いの?」「どのように勉強するべきなの?」と悩んではいませんか?スクールに通って勉強する方法もありますが、工夫次第では独学でスキルを付けることも可能です。
今回は、Webデザインを独学で勉強する方法を4つのステップに分けてご紹介します。ゆくゆくはプロのWebデザイナーとして働こうと考えている方は、ぜひ参考になさってください。
- これからWebデザインを学ぶ方
- 将来的にWebデザイナーとして仕事をしたい!と少しでも考えている方
はじめに:Webデザイナーの将来性ってどうなの?年収は?
まず、Webデザインの勉強をこれから学ぶにあたって、Webデザイナーという職業の将来性や年収のリアルについてお伝えします。
転職サイトDODAの2018年版「平均年収ランキング 最新版【職種別】」によると、Webデザイナーの平均年収は347万円。男性は391万、女性は327万円とのことでした。
全体平均が408万円であるのと比較すると、年収は低めとなっています。
一方で、業界としては今後も伸びるであろうというデータも発表されています。
電通の「2018年(平成30年)日本の広告費」によると、インターネット広告媒体費は1兆7,589億円となり、テレビCM広告費に迫る勢いで年々成長しています。
インターネット広告において、ランディングページのデザインやWebサイトのデザインは不可欠なもの。最近は教育の中で子どもたちにプログラミングを習わせるのがスタンダード化してきていることもあり、今後ますますWebデザイナーの仕事のニーズが高まることが予想されます。
仕事のニーズが高まるということは、そのぶんライバルも多く、いかに自分(自社)の優位性をアピールし、SNS等で情報発信をしていくかというマーケティング的視点を持つことは今後さらに重要となってくることでしょう。
Webデザインを独学で勉強するのに向いている人
Webデザインをスクールではなく、独学で学ぶメリットとしては、スクール費用がかからない点と自分の好きな時間・方法で勉強ができる点があります。
すなわち、自分で学び方を設計し、自分で時間を作り、自分で自分自身をモチベートして学んでいける人は独学向きであると言えるでしょう。
反対に自分を律するのが難しい人や、ある程度の強制力を求める人は独学ではなくスクールの方が向いていると言えます。
お金を払ったほうが「勉強するぞ!」という覚悟が生まれ、途中で投げ出さずに続けられるからです。
趣味で勉強するのか、本気でWebデザインによってお金を稼いで食べていくのかによってもおすすめの勉強方法は異なります。
もし、本気でWebデザイナーの道を歩みたいのであれば、初期費用はかかりますが、スクールでプロの講師のフィードバックを受けながら勉強することをおすすめします。
特に、スクールの中でも、特に転職や就職のサポートをおこなっているところが中長期で見ておすすめです。
Webデザインを独学で勉強する流れ
Webデザインを独学で学ぶ際の流れは以下のようになります。
- HTMLとCSSを学ぶ
- IllustratorとPhotoshopを学ぶ
- デザインの理論を学ぶ
- 実際にWebサイトを制作してみる
基本的に上記のような流れでWebデザインのスキルや理論を身に着け、その後Web制作会社などの企業に就職したり、フリーランスとして案件を取得することでWebデザイナーとしてデビューできます。
中には、Webデザイナーとして箔をつけるために資格を取得する人もいます。
関連記事:【✍初心者Webデザイナー向け】Webデザインに役立つ資格3選
それでは、各ステップについて具体的に説明していこうと思います。
これからWebデザインを学ぶ人向けのおすすめの書籍はこちらでまとめています。
【2020年版】初心者向け Webデザインを独学で勉強するのにおすすめの本12選
ステップ1:HTMLとCSSを学ぶ
Webデザインを勉強するなら、まずはWebサイト制作の基本である2つの言語、HTMLとCSSを習得しましょう。
HTML・CSSに関する初心者向けの参考書はたくさんありますが、初めてWebデザインを学ぶ場合は参考書を1冊読破するだけでも大変です。Webデザインに関して全くの初心者の方は、本を読むことも良いですが、実際にコードを打ちながら基本を学ぶことをおすすめします。
試行錯誤しながらコードを打ち込む経験は、本を読み進めていく際も理解の助けとなるでしょう。また、本だけでなく、実際に作業の流れが分かったり、よく使うHTMLタグやCSSの概要を説明したりしている動画を繰り返し見ることもおすすめです。
👉Webデザインのワイヤーフレームとは?ワイヤーフレームを作る意味と作り方
ステップ2:IllustratorとPhotoshopを学ぶ
「Illustrator」と「Photoshop」は、Webデザインの場で最もよく利用されているAdobe社製のソフトです。Webデザインを志すなら、IllustratorとPhotoshopのスキルは必ず身に付けておくべきでしょう。
Adobe社の公式ホームページからは、7日間の体験版ソフトをダウンロードできます。まずは実際のソフトに触れて、機能や使用感に慣れることが大切です。
体験版の期間が終了したら、製品版を購入するか、他のフリーソフトなどを使用することになります。とはいえ、IllustratorやPhotoshopは関連書籍の数も充実しており、現場で使用されている割合も圧倒的に高いソフトであるため、購入しても損はないソフトです。学生や教職員の方はソフトを安く購入できますが、一般の方もオンラインスクールなどに登録することによって学生と同じような特別価格でIllustratorやPhotoshopを使うことができます。
ステップ3:デザインの理論を学ぶ
デザインを仕事にしたいと考える場合にはまず、デザインの理論を学ぶことが重要です。「センスがあれば理論は必要ない」と考える方もいるかもしれませんが、デザインにはいくつかの基本的なルールがあります。センスももちろん重要ですが、理論的に配置・配色などを学ぶことにより、デザイン力が飛躍的に向上するのです。
デザインの理論を頭に入れた後で、さまざまなWebサイトを見ることにより、効率良くセンスを養うことができるでしょう。
Webデザイン系のブログを読んで、実践的な知識やノウハウを学ぶことも有効です。
デザインの理論を学ぶのであれば、グラフィックデザインと並行して勉強すると、より立体的にデザインの基礎をかためることができるでしょう。
ステップ4:実際にWebサイトを制作してみよう
ステップ3までに得た知識や技術を最大限に活用し、実際にWebサイトをデザイン・構築しましょう。必要に応じて「JavaScript(HTMLとCSSで作られたWebページに動きや機能を付加する言語)」や「WordPress」「Google Analytics」などのツールの使い方をその都度調べながら取り入れてください。学びと実践を繰り返すことによって、技術が体に染みついていきます。
可能であれば、ブログなどの個人サイトを立ち上げてポートフォリオ(作品集)を公開し、サイトを継続的に運営できたら理想的です。クオリティが高いポートフォリオサイトは、Webデザイナーとして起業・就職を目指す場合の「名刺」代わりにもなります。長く利用できるような、しっかりとした個人サイトの構築を目指してください。
ステップ5.Webマーケティング・ライティングを学ぶ
Webデザインをする上で大事なのは「売れるWebサイトをつくること」です。ある程度Webサイトを構築するのに慣れてきたら、Webマーケティングの勉強をすることをおすすめします。
せっかくかっこいいサイトデザインを作っても、人が訪れないサイトには価値が生まれません。
Googleに評価されるためのSEOのスキルや、SNSで評価されるようなコンテンツの制作など、どうやったらWebサイトを人に届けるのかという視点を持っているWebデザイナーは、お客さんからも信頼されやすいです。
また、ライティングやマーケティングはもちろん、カメラマンスキルも持っておくと、一人で多くの領域を一気通貫でできる市場価値の高いデザイナーになれます。(もちろん、一番重要なのはWebデザインのスキルです)
ステップ6.Webデザインの仕事の見つけ方
スキルアップをして実際に仕事にとりかかれるレベルまで成長したら、以下のような方法でWebデザインの仕事を見つけて、実践の中で勉強するとよいでしょう。
- クラウドソーシングなどで仕事を見つけてやってみる
- ポートフォリオを名刺代わりに転職・就職活動をする
- スクールに通っている場合は、学校を通じた転職・就職サポートを受けてみる
- SNSで情報発信をして、仕事を募集する
これからWebデザインを勉強したい人にとっては少し先の話かもしれませんが、今後Webデザインで食べていきたいのであれば、このあたりの方法も知っておくとよいでしょう。
👉Webデザイナーは副業でもできるの?仕事を獲得する方法と収入の目安
Webデザインを独学で学ぶ上でのポイント
Webデザインを独学で学ぶ上での大事なポイントをいくつかまとめておきます。
・目的と目標を決める
人間は基本的に怠惰な生き物です。なんのために勉強するかの理想状態と目的、そこに到達するための目標を決めておかないと、モチベーションは続きません。
学校や仕事の合間に勉強するとなると、なおさらです。ですから、勉強を始める前に、自分のなりたい姿をくっきりとイメージすることが大事です。
・計画を立てる
独学で勉強する上で、いつまでにどうなっていたいかという計画を立てておかないと、ズルズルと勉強をするのをやめてしまい、ソフト代や教本代が無駄になります。ガチガチにスケジュールをかためろとは言いませんが、自分にとって無理のない範囲で勉強のやり方やペースを決めておくとよいでしょう。
・勉強に集中できる環境を作る
独学で勉強する際は、ほとんどが家かカフェなどで学ぶことが多いと思います。ネットやゲームなどの誘惑にいかに打ち勝つかが鍵となるので、しっかりと作業に集中できる環境を作りましょう。
・他の人を巻き込む
独学の場合、自分ひとりで勉強しようとすると、どうしても緊張感がなく、だらだらと勉強してしまいがちです。だからこそ、他の人に作品を見てもらってフィードバックをもらう、いつまでにサイトを作るなどを宣言して約束しておくなど、他の人を巻き込むことで自分の逃げ道をなくすことができます。
人間は誘惑に弱いので、「やろう!」とマインドを変えようとすることにはほとんど意味がありません。仕組みと環境を作って計画を立てて、コツコツやっていくこと。それが一番むずかしいのですが、自分を律して勉強することが独学には不可欠です。
・形から入る
Webデザイナーを目指す覚悟を決めたなら、書籍をすぐに買う、Webデザイン勉強用のソフトをすぐに買う、周りの人に宣言するなど、まずは形から入ることをおすすめします。
「やりたいなぁ」ではいつまで経っても物事は進まず、一生Webデザイナーにはなれません。まずはすぐに、何かしらの一歩を踏み出すことを心がけましょう。
決断力が道を切り開きます。
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Webデザイナーを独学で目指す上でよくある疑問
続いて、独学でWebデザイナーを目指す人が、勉強していく上で気になるであろう「よくある疑問」に答えていきます。
どれくらい勉強すれば基本的なWebデザインのスキルは身につく?
勉強方法にもよりますし、基本的なWebデザインスキルがどこまでを指すかにもよりますが、集中的に勉強すれば3~4ヶ月ほどで基礎は固められるでしょう。
しかし、独学であったり、勉強する時間があまりとれない場合は、半年〜1年以上かかっても不思議ではありません。
デザインは、頭で考えるのももちろん重要ですが、基礎を学ぶにはとにかく手を動かして体で基礎を覚えていくのが重要です。自動車学校や受験勉強と同じように、だらだらと時間をかけて学ぶよりも、ガガッと時間をおさえて勉強を短期間で集中的に学ぶことをおすすめします。
Webデザインの情報収集はどうやったらいい?
基本的な学習方法については、教本やカリキュラムを参考にすればいいですが、実際にプロのWebデザイナーがどのような思考を持って、どのようなアウトプットをしているのかを学んでいくのはすごく重要です。
最新の情報収集はデザインの現場ナレッジや今のデザイントレンドをとらえられるだけでなく、自身の理想とするデザインを考えたり、視座を高めるのにも重要です。
デザイン関連の雑誌の定期購読や、TwitterやInstagramでデザイナーのアカウントを30~50名ほどフォローするなど、強制的に情報が入る仕組みづくりを進めることをおすすめします。
Webデザインだけに閉じず、広くデザインの領域に関わっている人や、Webマーケティングに関わる人などもあわせてフォローすると、広くインプットできます。
独学でデザインの勉強が続くか心配…
独学で学ぶのであれば「飽きない仕組みづくり」が非常に重要です。仕事や学校、プライベートもある中で、勉強の時間を設けるのは簡単ではありません。
先程、「形から入るのが大事」と伝えたように、一緒に学べる仲間をつくるのは飽きずに勉強するためにも重要です。
SNSでデザイン勉強用アカウントを作って、同じようなデザイナーの卵の方たちと応援しながら勉強していくのもひとつでしょう。
独学が苦手なあなたにはデジハリ・オンラインスクールがおすすめ
独学は自律してWebデザインを学んでいける人にはおすすめですが、毎日の仕事や学校に通う中でセルフマネジメントをして勉強していくのって、なかなか難しかったりします。
「ある程度の強制力を持たせて、しっかりとWebデザインを学んでいきたい!」
「それでもプライベートの時間は大事にしたい!」
「近所にスクールがない、スクールに毎回通うのは正直しんどい…」
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