ハイエンド3DCG作成ソフト「Maya」は、3DCG作成の場で広く利用されています。初心者でも十分使いこなせるソフトですが、メニューも多く初めて使うときは圧倒されそうになる方もいるでしょう。
プルダウンメニューやメニューアイコンから必要な機能を選択すれば済みますが、効率よく操作するためには「ホットキー(ショートカットキー)」を利用すると便利です。カメラの操作やモードの切り替えなど、よく使う操作についてはホットキーを覚えてしまいましょう。今回は、Maya初心者の方に覚えてほしいホットキーを取り上げます。
ホットキーとは
ホットキーとは、複数のキーボード上のキーを押すことによって、特定の動作をさせることができる操作のことであり、ショートカットキーとも呼ばれます。
ホットキーを入力することにより、プルダウンメニューなどから選択して実行する操作をキーボードだけで行うことができます。
Mayaに限らず、ほとんどパソコンのソフトでキーボード操作によるショートカットキーが設定されています。作業の効率化にもつながるため、Maya初心者のうちにホットキーを使う習慣を身に付けてしまいましょう。
Maya初心者向けホットキー
カメラの操作
キーボードのAltキーとマウスのボタンで選択パネルのカメラを操作します。
・Alt+マウスの左ボタン → 回転
・Alt+マウスの中ボタン → 移動
・Alt+マウスの右ボタン → ズーム
オブジェクトの操作
キー操作でオブジェクトの移動、回転、拡大・縮小が可能です。
・w→移動
・e→回転
・r→拡大・縮小
操作の取り消し(アンドゥ)
直前で行った操作を取り消し、前の状態に戻します。
・Ctrl+z→取り消し
操作のやり直し(リドゥ)
取り消した操作を再度実行します。
・Ctrl+y→やり直し
編集操作の繰り返し
編集で行った操作を繰り返します。
・g→繰り返し
表示設定の切り替え
キーボードの数字キーで表示モードを切り替えられます。
・4 →ワイヤーフレーム
・5 →シェーディング
・6 →シェーディング+テクスチャ
・7 →ライティング
オブジェクトの複製
選択したオブジェクトの複製を作ります。
・Ctrl+d→複製
オブジェクトの表示/非表示
オブジェクトが複数ある状態で、手前のオブジェクトが邪魔になることがあります。そのような場合は邪魔なオブジェクトを選択して非表示にしたり、必要なときにまた表示したりできます。
・Ctrl+h→非表示
・Shift+H→表示
パネルの最大化
複数のパネル表示をしているときに、アクティブなパネルを最大化し、1画面のみ表示します。
・Ctrl+スペースキー→標準のビューとフルスクリーンビューの切り替え
ホットボックスを表示
「スペースキー長押し」でホットボックスと呼ばれるメニュー群を表示できます。ホットボックスを利用することにより、画面上部のメニューバーを使用しなくてもメニューを探すことが可能です。
ホットキーの登録とマーキングメニューの作成
よく行う操作にホットキーが設定されていない場合もあるでしょう。このようなときは自分でホットキーを設定することもできます。
また、Mayaで使うツールに素早くアクセスするためには「マーキングメニュー」を利用することも1つの方法です。作成したマーキングメニューにホットキーを割り当てることも可能で、よく使う操作をまとめて表示できるため便利です。
まとめ
基本的なMayaのホットキーをまとめましたが、今回紹介したのはホットキーのごく一部です。Mayaを使い続けるうちに頻繁に行う操作や面倒な操作が分かってきたら、ホットキーが設定されていないか探してみましょう。
開発元のAutodeskの公式Webサイトには、Mayaのすべてのホットキーが掲載されているので、一度目を通してみることをおすすめします。既存のホットキーが設定されていなければ、ホットキーやマーキングメニューを登録し、使いやすく効率的な設定にカスタマイズしましょう。