Mayaの機能「Polygon(ポリゴン)モデリング」とは?主な用途は?
Mayaは3DCGソフトウェアの1つです。主な機能として「Polygon(ポリゴン)モデリング」というものがありますが、どのようなことができるのでしょうか。
今回は、Polygon(ポリゴン)モデリングの用途などについてまとめています。ポリゴンモデリングは、3DCGの制作現場でも使用されているケースが多いため、ぜひ参考にしてください。
Mayaの「Polygon(ポリゴン)モデリング」とは?
ポリゴンとは、3D空間に設定された、3つ以上の点をつないで作った面のことです。
点の数を増やせば、多角形のポリゴンも作ることができます。ただし、基本的には三角形または四角形のポリゴンを使うことが望ましいでしょう。
ポリゴンモデリングは、複数のポリゴンを集めて立体物を形作ることをいいます。多角形を上手に組み合わせれば、直方体や立方体、球体などさまざまな形を作ることができます。
球体を作る際、多角形をただ組み合わせるだけでは角ができてしまうでしょう。そのような場合はポリゴンの数を増やしたり、組み合わせを変えたりするなど、丸みが帯びるようにテクニックを加えます。
「Polygon(ポリゴン)モデリング」の用途や機能
ポリゴンモデリングは、実際にどのような用途で使われているのでしょうか。ポリゴンモデリングをサポートする、Mayaの他機能のご紹介も合わせてまとめました。
キャラクターの制作
ポリゴンモデリングの主な用途は、キャラクターの制作です。テレビCMやゲームなどで、3DCGのバーチャルなキャラクターが登場することも多く、みなさんもイメージしやすいのではないでしょうか。
キャラクター制作は難易度が高く、時間が掛かる傾向にあります。しかし、「特殊な複製(Duplicate Special)」や「ミラー(Mirror)」というMayaの機能を使えば、作業効率を上げることができます。
「特殊な複製」は、モデルと同一のコピーを作る機能、「ミラー」はモデルの半分が完成した状態で、もう半分に同一のコピーを作成したいときに使う機能です。これらの機能をうまく活用することで作業効率がアップし、制作時間も大幅に減らすことができるでしょう。
背景や町並みを描く
キャラクターを自由に動かせるゲームでは、立体的な背景が欠かせません。その制作においても、ポリゴンモデリングが使用されています。
他にも、都市開発や建物の建築前に作られる模型、シミュレーション画像を作りたいときにも便利です。
従来では「こんな建物や町並みにしたい」と、実際に模型やサンプリングを制作していたケースが多いでしょう。しかし今では、模型を作る手間を省いて3DCGを用いる傾向にあります。3DCGがあれば、そのデータを活用して3Dプリンターで模型を制作することも可能です。
これらの制作をサポートするMayaの機能は、「ポリゴン プリミティブ(Polygon Primitives)」でしょう。「ポリゴン プリミティブ」は、あらかじめ用意された球体や立方体、円柱などのモデルデータです。このモデルデータをうまく加工できれば、最初から作り上げるよりも効率的に制作できます。
商品開発
商品開発における3DCGの用途も広がりを見せています。商品のパッケージデザインなどを検討する際、サンプルや模型を制作する代わりに3DCGを活用しているのです。
また、3DCGで表現したデザインから実物をイメージするために、なめらかな流線形のモデルを作り出したい場合もあるでしょう。そんなときに役立つ便利な機能が、「NURBS」です。
「NURBS」を使えば、繊細で複雑な部分であっても、角張ることなくきれいに表現することができます。
まとめ
ポリゴンは3つ以上の点をつないで作った面です。その点の数を増やして多角形を作り、組み合わせて立体にすることを「ポリゴンモデリング」といいます。ポリゴンモデリングは、テレビやゲームなどに登場するキャラクターや背景、建築前のシミュレーションや商品開発の際のデザインなど、さまざまな用途で活用されています。
Mayaにはポリゴンモデリングをサポートする機能も多くあるため、それらをうまく使いこなして自身のスキルアップにつなげましょう。