Web制作に携わる人であれば、一度は「Dreamweaver」を扱ったことがあるのではないでしょうか。
本稿では、WebデザインソフトウェアDreamweaverの概要や、どのような機能があるのか、使用するメリットやデメリットなどをまとめて解説していきます。
これからDreamweaverの使用を検討している方は参考にしてみてください。
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Dreamweaverとはどんなソフト?
Adobe Dreamweaver(アドビドリームウィーバー)は、Adobe社が開発・提供するWebデザイン・アプリデザインのためのソフトウェアで、HTMLやCSSなどの入力を助ける補助機能が充実しているほか、完成イメージを確認しながらページを作成できるのが魅力です。
同じAdobe社が提供する画像編集ソフトの「Adobe Photoshop」、グラフィックソフトの「Adobe Illustrator」との高度な連携も可能なため、ビジネス向けWebサイトを作りたい人にとっては使いこなせるようになりたいソフトウェアといえるでしょう。
Dreamweaverでどんなことをするの?
詳しい機能については後述しますが、Dreamweaverは自由度高くWebデザインができるソフトとして多くのユーザーの支持を集めています。
テンプレートのバラエティも豊富で、カスタマイズもしやすいのが特徴といえるでしょう。
WordPressとの違いは?
同じWebデザインに関わるソフトとしてもっとも話題に挙がるのがWordPressです。DreamweaverとWordPressの違いとしては、DreamweaverがWebデザインソフトであるのに対して、WordPressはCMS(コンテンツマネジメントシステム)である点にあります。
より平たくいうと、WordPressはある程度形の決まったWebサイトを作るのに向いており、Dreamweaverはよりデザイン性が高くオリジナリティのあるWebサイトを制作するのに向いているといえるでしょう。
WordPressは無料で使用でき、初心者でも気軽にサイト構築できるのに対して、Dreamweaverは有料かつ、HTMLの知識を持ちつつある程度自分で操作に慣れていく必要があるため、よりプロ仕様といえるかもしれません。
SEO(検索エンジン最適化)に関しても、WordPressはある程度対策に向いた型がありますが、Dreamweaverはより自分たちで工夫していく必要があるでしょう。
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Dreamweaverの特徴~機能について~
続いて、Dreamweaverにはどのような基本機能備わっているのか、特徴をまとめたいと思います。
ライブラリ
Dreamweaverには、ライブラリ機能がデフォルトで備わっており、一括で効率的にサイドバーの編集作業を進めることができます。
クイック編集
Dreamweaverにはクイック編集機能があり、タグ・Class・IDに対してカーソルを合わせるだけでCSSを編集することが可能です。ショートカットキーを覚えればよりスピーディに作業ができ、直感的かつ効率的に作業を進められます。
ライブプレビュー
ライブプレビュー機能を使えば、ソースコードを編集しながらリアルタイムで完成イメージが反映されていくため、コーディングミスを減らすことが可能です。
プレビューによってイメージが持ちやすくなるだけでなく、コーディングをする上でサイトができていっている感覚を持ちやすく、モチベーション向上にもつながります。
Emmetの搭載
Dreamweaverには、「Emmet」という入力補完機能によってマークアップ言語を編集できるテキストエディタ用プラグインが備わっています。これによってタグ作成を効率的におこなえるようになり、作業のスピードアップが期待できます。
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Dreamweaverのメリットとは
Dreamweaverの基本機能を紹介してきましたが、たくさんあるWebデザインソフトの中でも、Dreamweaverを使用するメリットがどのようなポイントにあるのかを解説します。
メリット1:本格的なデザインをするのにもってこい
WordPressのようなCMSではある程度Webサイトのフォーマットが決まってしまっていて、ホームページ・ビルダーのようなホームページ制作ソフトだと使い勝手やデザインテンプレートの豊富さが気になってしまう……という方にとってはDreamweaverはオススメです。
HTMLを編集する必要があったり、SEOの観点は自分で工夫しなくてはならなかったりという点はありますが、ハイクオリティなデザイン性の高いWebサイトを構築するのであれば、おしゃれなテンプレートが多いDreamweaverは自由度が高くてオススメです。
メリット2:定期的なアップデートがある
DreamweaverはAdobe社が提供しているサービスということもあり、定期的に機能のアップデートがおこなわれ、常に最新機能を使用できます。
クラウド型ということもあり、昔よくあった買い切り・インストール型のソフトと比較してスピーディにソフトの改善がおこなわれるため、安心感もあります。
メリット3:さまざまなデバイスでプレビューができる
PC、タブレット、スマートフォンなどデバイスごとの表示をプレビューでリアルタイム表示しながらコーディングできるのもメリットです。
これがあることで、前述したように、モチベーションアップにつながったり、ミスがあった際にもすぐに気づいて修正できるというメリットがあります。
メリット4:MacでもWindowsでも使用できる
DreamweaverはMacにもWindowsにも対応しており、同じUIで使用できるのも便利なポイントです。またクラウドで使用できるので、別のPCからWeb上でログインして使用することもできます。
Dreamweaverのデメリットとは
それでは反対に、Dreamweaverにはどのようなデメリット(苦手なポイント)があるのかも理解しておきましょう。
デメリット1:HTMLの知識がいる
先程から述べているように、CMSであるWordPressや基本的にパーツを組み合わせるだけのホームページ・ビルダーなどと比較すると、HTMLの知識が必要となるというハードルがあります。
一方で、手軽に誰でも構築しやすいWordPressなどと比較して、その分希少性の高いスキルや求められるデザインのレベルが高いということは、Webデザイナーとして生きていく上で重宝されるということです。
誰でも作れるWebサイトよりも、手間はかかるけどハイクオリティなWebサイトを構築できる人のほうが転職市場では評価されやすいのではないでしょうか。
デメリット2:有料である
DreamweaverはAdobe Creative Cloudの月額課金制となります。そのため、無料で使用できるWordPressなどと比較するとどうしてもランニングコストはかかってしまいます。
費用としては、「Adobe Dreamweaver単体プラン」は月額2,728円でDreamweaverソフトのみ使用できます。DreamweaverだけでなくPhotoshopやIllustratorなどのソフトと併用したい方は「Creative Cloudコンプリートプラン」で月額6,248円のプランを利用するとよいでしょう。
デメリット3:低スペックのPCだと重く感じることも
Adobe系ソフトあるあるですが、たくさんのファイルを扱うソフトのため、低スペックや容量いっぱいのPCで使用する場合は動作がもっさり感じることもあります。特に、IllustratorやPhotoshopなど他のAdobe系ソフトと併用する際は気をつけましょう。
Dreamweaverを使うPCに限らずですが、デザインやプログラミング系の仕事をするのであれば、ある程度高スペックで、メモリに余裕のあるPCを商売道具として使うのをオススメします。
Dreamweaverを使いこなすためにしておくべき勉強とは
Dreamweaverを使いこなすためには、基本的なWebの知識やデザインの知識、そしてHTMLとCSSの勉強が欠かせません。
いずれも、独学で教本などを購入して、それらをもとに自分でソフトを使ってサイトを構築してみる、といった流れがよくあります。
ただ、独学学習の場合、「フィードバックを受けにくい」「モチベーションが続かずに離脱してしまう」という大きなデメリットがあります。
もし、本気でWeb制作の世界に飛び込み、ご飯を食べていきたいのであれば、スクールに通うというのも一つでしょう。
スクールの場合、初期費用はかかるものの、プロフェッショナルからのフィードバックを受けながら学習できたり、わかりやすい動画を見ながら学習できたり、効率的にスキルアップしやすいというメリットがあります。
また、実務的なところはもちろん、Webの概要やデザインの基礎知識・ポイントなども文字だけでなく言葉で学ぶことができるので、より落とし込みやすいです。
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わかりやすく、学習しやすいカリキュラムが特徴で、学び手が途中離脱しないような仕組みを大事にしながら運営しています。
オンラインスクールは、好きな場所で好きな時間に学習できるという特徴があります。育児や介護の合間や、ちょっとした隙間時間にもオススメですし、地方在住で近所にデザインスクールやプログラミングスクールがないという方にも向いています。
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まとめ
本稿では、Dreamweaverとはどのようなソフトなのか、またWordPressとの違いや、ソフトを使用する上でのメリットやデメリットをまとめてきました。
Dreamweaverは、どちらかというとプロフェッショナル向けのソフトではありますが、Web制作の世界で生きていくのであれば、扱えることで確実に仕事の幅が広がります。ぜひともマスターして、自分ならではのWebサイト制作やクライアントの課題解決につなげられるようにしてください。
特にHTMLやCSSの学習の難易度や、構築時の手間がかかる点もありますが、マスターすれば自由度高くWebサイトを制作できます。最初はふんばって、将来の新しいキャリアの構築をがんばってください!