「Webデザインを学びたいけれど、スクールの費用が気になる」

そんな方に注目されているのが「職業訓練校」です。条件を満たせば無料あるいは低コストで受講でき、ハローワークと連動した就職支援も受けられます。

この記事では、職業訓練校でWebデザインを学ぶための手続きの流れや試験内容、倍率、メリット・デメリットを詳しく解説します。スクールとの違いも比較しているので、どちらが自分に合っているかを判断するヒントにしてください。

 

デジハリ・オンラインスクールのWebデザイナー講座

そもそも職業訓練校とは?Webデザインは学べる?

職業訓練校(公共職業訓練・求職者支援訓練)は、国や都道府県が主体となって運営する、就職・転職を支援するための教育機関です。

Webデザインをはじめ、ITや医療事務、介護など幅広いコースが設けられており、ハローワークと連携した形で申し込みを行うのが一般的な流れです。

カリキュラムの内容は各地域や実施機関によって大きく異なり、同じ「Webデザインコース」でも扱うツールや学習期間、スキルの深さに差があります。

まずは自分が住む地域のハローワークに足を運んで情報を確認することが、最初の一歩になります。

職業訓練校のWebデザインプログラムの種類は?

2026年2月時点ですが、主なWebデザイン系コースには「Webデザイン科」「Webクリエイター科」「DTPデザイン科(Webコンテンツ含む)」などがあります。

対象者は在職中か離職中かによって「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」に分かれます。

離職中で雇用保険を受給している方は公共職業訓練、受給資格のない方は求職者支援訓練の対象で、条件を満たせば受講料が無料になるほか、月10万円程度の給付金を受け取りながら受講できる場合もあります。

職業訓練校でWebデザインプログラムを受講するための手続きの流れ

職業訓練校に入学するには、いくつかのステップを踏む必要があります。全体の流れを把握しておくことで、スムーズに手続きを進められます。

STEP1:ハローワーク(ローワーク)への登録と相談
まず、居住地を管轄するハローワークに出向き、求職者登録を行います。担当のアドバイザーに「職業訓練に参加したい」と伝えると、状況に合ったコースを案内してもらえます。

STEP2:受講したいコースを探す
ハローワークの窓口のほか、厚生労働省が運営する「ハローワークインターネットサービス 職業訓練検索」でも、地域・期間・コース内容を確認できます。

訓練機関の説明会に参加しておくと、倍率や授業内容への理解が深まります。

STEP3:ハローワークで「受講あっせん」を受ける
希望コースが決まったら、ハローワークの担当者に受講あっせんを依頼します。

担当者が適性を確認し「受講指示書」または「受講あっせん書」を発行してもらいます。この書類がなければ訓練機関への応募はできません。

STEP4:訓練機関へ応募書類を提出・選考試験を受ける
必要書類を締切日までに提出し、筆記試験と面接で構成される選考試験を受けます。

合格通知を受け取ったら、再度ハローワークで正式な受講手続きを行い、入学という流れです。

失業給付の受給中に訓練を受ける場合は給付期間が延長される制度もあるため、詳細はハローワーク窓口で確認しましょう。

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職業訓練校に応募する際の必要書類

職業訓練校に応募するにあたって必要な書類は以下です。

  • ハローワーク発行の「受講指示書」または「受講あっせん書」
  • 入学願書(各訓練機関の指定書式)
  • 履歴書
  • 顔写真(指定サイズ)
  • 住民票の写し(機関により異なる)

Webデザイン職業訓練校の入学試験内容と対策のコツ

職業訓練校の選考は「筆記試験」と「面接」の2段階で行われるのが一般的です。

特定の専門知識は問われず、基礎的な学力と就職への意欲の確認が主な目的です。

対策のポイントは、試験科目ごとの傾向を把握して基礎を固めながら、面接では「なぜWebデザインを学びたいのか」「卒業後どのように活かすか」を具体的に言語化しておくことです。訓練機関の説明会への参加やハローワーク担当者への出題傾向の確認も有効な準備です。

筆記試験

筆記試験の難易度は、中学校卒業程度から高校卒業程度とされているケースがほとんどです。

特別な資格や専門知識は不要で、基礎的な思考力・読解力・計算力が問われます。主な試験科目と出題内容の例を以下にまとめました。

試験科目 出題内容の例
国語 文章読解、漢字の読み書き、語彙力
数学・算数 四則演算、図形問題、割合・比率
一般常識 社会情勢・時事問題(難易度は低め)
適性検査 論理的思考、図形把握、集中力を測る問題

試験対策としては、市販の「SPI対策問題集」や「中学卒業程度の学力確認ドリル」が手軽に活用できます。

過去問を公開している訓練機関もあるため、応募前に問い合わせておくと安心です。

面接

面接は、受講への意欲と就職活動への真剣さを確認するために実施されます。

職業訓練は国の税金で運営されるため、「早期に就職できる可能性の高い人」を優先する側面があります。

具体的なキャリアプランを伝えることが合格のカギです。よく聞かれる質問の例を参考に、事前に回答を準備しておきましょう。

  • Webデザインを学ぼうと思ったきっかけは何ですか?
  • 訓練終了後、どのような仕事に就きたいですか?
  • これまでの職歴やPCの使用経験を教えてください。
  • なぜこの訓練校・コースを選んだのですか?
  • 就職活動の現状を教えてください。

「費用がかからないから」という動機だけが伝わると不利です。

「訓練後にどう就職・活躍するか」を中心に据えた回答を心がけましょう。

Webデザイン職業訓練校の受験倍率

Webデザイン系のコースは人気が高く、募集人数に対して応募者が集中しやすい傾向があります。

倍率は2〜4倍ほどが目安で、人気の訓練校では5倍以上になることもあります。都市部ほど応募者が集まりやすく、地方では比較的入りやすいコースもあります。

ハローワークの窓口に問い合わせると過去の倍率傾向を教えてもらえることがあるため、万一に備えて次の開講コースや別の訓練機関も視野に入れておきましょう。

職業訓練校でWebデザインを学ぶメリット

費用の安さだけでなく、サポート体制や環境面での恩恵も多くあります。代表的な5つのメリットをご紹介します。

メリット1:学習コストを大幅に抑えられる

最大の魅力は費用の低さです。

離職者向けの「求職者支援訓練」では受講料が無料になるケースも多く、教材費として1万円前後がかかる程度です。

一般的なWebデザインスクールは数十万円かかることを考えると、金銭的な負担を大きく抑えられます。

メリット2:ハローワークと連携した就職支援が受けられる

職業訓練校は「就職させること」を目的とした機関です。

ハローワークと連動しているため、求人票の活用方法や面接対策、履歴書の添削など、就職活動に直結したサポートを在学中から受けられます。独学では得にくい実践的なキャリア支援が強みといえます。

メリット3:同じ目標を持つ仲間と出会える

転職・就職を目指す大人が集まる環境のため、モチベーションを高め合える仲間に出会えることも大きなメリットです。

年齢や職歴が異なるクラスメートとの交流は学習の励みになるだけでなく、卒業後に情報交換できるネットワークにもなりえます。

メリット4:集中的に学べるカリキュラムが整っている

多くのWebデザインコースでは、制作現場で使われるデザインツールやコーディング技術を体系的に学ぶカリキュラムが組まれています。毎日数時間の授業が続く集中的なスタイルのため、短期間でスキルを習得しやすい環境です。

メリット5:失業給付や給付金を受けながら学べる場合がある

雇用保険の受給資格がある方は、訓練期間中も失業給付が継続されるケースがあります。

受給資格のない方でも「職業訓練受講給付金」として月10万円程度が支給される制度(条件あり)もあり、学びながら収入の一部を確保できます。

 

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職業訓練校でWebデザインを学ぶデメリット

一方で、事前に把握しておくべきデメリットもあります。

コースによっては応募から入学まで数カ月待つケースがあり、すぐに学習を始めたい方には向いていません。

カリキュラムの質や内容も実施機関によって差があり、最新ツールの習得が不十分なコースも存在します。また、基本的に毎日通学が必要なため、育児中の方や副業と並行して学びたい方には時間的な制約が生じます。

就職率や実績が公開されていない機関もあるため、入学前に情報収集しておくことが重要です。

職業訓練校で学ぶことができるWebデザインに関するスキル・知識の例

Webデザインコースで習得できる主なスキルをカテゴリ別にご紹介します。

基礎的なWebスキル

基礎として押さえるのは、HTML・CSSによるWebページのコーディングです。

テキストや画像を配置したシンプルなページを実際に作る体験を通じてスキルを習得していきます。Adobe PhotoshopやIllustratorを使ったデザイン制作、色彩・タイポグラフィといったデザインの基礎も多くのコースで扱われます。

サーバーやドメインの仕組みなど「Webの基礎知識」も学べるため、未経験者でも順を追って理解できる構成です。

JavaScriptの入門的な内容を含むコースも増えており、デザインと技術の両面から学べる環境が整ってきています。

レスポンシブ(スマホ)対応やWordPress

スマートフォンやタブレットでも見やすいサイトを作るための「レスポンシブデザイン」は、現代のWeb制作に欠かせない技術です。

多くのコースでCSSのメディアクエリを使った実践的な制作を行います。また、世界中のWebサイトの約40%以上が利用しているCMS「WordPress」を扱うコースも増えており、テーマのカスタマイズや投稿機能の使い方まで習得できます。

Webデザイン職業訓練校の入学から卒業までの流れ

訓練期間は3〜6カ月が一般的です。以下に月ごとの学習内容と、各フェーズで意識すべきポイントをまとめます。

Webデザイン職業訓練校入学1ヶ月目〜

入学直後は、PCの基本操作やWebの仕組み、HTML・CSSの基礎といった導入的な内容が中心です。

「社会人マナーや就職活動の基礎」を学ぶ時間が設けられる機関も多く、最初の1カ月はWebデザインらしい授業が少なく感じる方もいます。

ほとんどの受講生が同じスタートラインに立っているため焦りすぎる必要はありませんが、その日わからなかった内容をすぐに復習する習慣をつけることが、この時期の重要なポイントです。

Webデザイン職業訓練校入学2カ月目〜

2カ月目頃からは、PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールや、実際のWebページ制作に踏み込んだ内容へと進みます。

「作ること」の楽しさと難しさを同時に体感する時期で、学習意欲が高まりやすい一方、授業のペースについていけないと感じる方も出てきます。

就職活動の準備(履歴書・自己PR文の作成など)もこの頃から少しずつ始めておくと、後半に余裕が生まれます。

Webデザイン職業訓練校入学3ヶ月目〜(卒業制作)

3カ月目前後から、訓練の集大成となる「卒業制作」に向けた準備がスタートします。

卒業制作とは、ポートフォリオや実制作のWebサイトを自力で完成させるプロセスで、就職活動において最も重要な武器になります。

テーマ設定・デザインカンプ作成・コーディング・公開準備と、Web制作の一連の流れをひとりで(またはチームで)経験することで、実践に近いスキルが身につきます。

この時期の落とし穴は「完璧を求めすぎて完成させられない」ことです。制作期間には限りがあるため、まず完成させることを優先し、就職活動を進めながら少しずつブラッシュアップしていく姿勢が大切です。

ポートフォリオを作る際は「なぜこのデザインにしたか」という意図を言語化することを意識してみてください。スキルだけでなく「考える力」が伝わる作品は、採用担当者に強い印象を与えます。

卒業制作と並行して、求人情報の確認や応募書類の準備も必要です。ハローワークの担当者や訓練校の就職支援スタッフと連携しながら効率よく進めましょう。訓練期間中に「Webクリエイター能力認定試験」などの資格取得の機会が設けられているコースもあります。

Webデザイン職業訓練校入学4カ月目〜卒業

最終月は卒業制作の仕上げと就職活動が同時進行する、もっとも忙しい時期です。

訓練校での学習はここで一区切りつきますが、Webデザインは常に進化し続ける分野です。卒業後も自主的に学び続ける意識を持つことが、長く活躍するための前提になります。

Webデザイン職業訓練校での失敗例

職業訓練校を最大限に活かせず後悔するケースには、いくつかの共通したパターンがあります。

まず多いのが「授業を受けることに満足してしまい、自主練習が不足する」ケースです。授業時間だけでは実践的なスキルを定着させるには不十分なことも多く、自宅での復習や自主制作の量が就職後の即戦力度を左右します。

次に目立つのが「就職活動の開始が遅れる」という失敗です。卒業まで求職活動を後回しにした結果、訓練終了後に焦って応募し、希望しない職種に妥協してしまうケースがあります。

訓練中盤からハローワークの支援を活用して並行して活動を進めることをおすすめします。また、選考対策の不足から第1志望のコースに合格できず、志望度の低いコースに入ってしまう失敗もあります。

早めにコース情報を集め、複数の訓練機関を視野に入れた戦略的な出願を心がけましょう。

 

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Webデザイン職業訓練校とWebデザインスクール、どちらを選べばいい?

それぞれに明確な特徴があるため、「自分が何を優先したいか」によって選択が変わります。

ただし、「Webデザイナーとして即戦力になれるスキルを身につけること」を最重要視するなら、Webデザインスクールのほうが有利な場合がほとんどです。

【職業訓練校がおすすめな人】
現在離職中で費用をできるだけ抑えながら基礎だけを学びたい方、毎日通学できる時間的余裕がある方、ハローワーク経由で求職活動したい方など、条件が整っている場合に限っては有効な選択肢です。

ただし、カリキュラムや就職支援の質は機関によって差があることを念頭に置いておきましょう。

【Webデザインスクールがおすすめな人】
Webデザインスクールは、在職中・育児中・地方在住など状況を問わず、時間や場所の制約なく学べるオンライン対応が充実しています。現場で通用する実践的なスキルを習得できるカリキュラムで、就職・転職・フリーランスなど多様なゴールに対応できる点が強みです。

職業訓練校では補いにくい個別の就職サポートや制作実績の積み上げも、スクールなら並行して進められます。

確実にスキルを身につけて就職・転職を成功させたい方には、Webデザインスクールを検討するのもよいでしょう。

比較項目 職業訓練校 Webデザインスクール
費用 無料〜数千円程度(給付金あり) 数十万円(補助制度あり)
カリキュラム 地域・機関によって内容が異なる 最新技術に対応した内容が多い
学習期間 3〜6カ月(通学制が基本) 3〜12カ月(オンライン対応あり)
就職支援 ハローワーク連携で手厚い スクールによって差がある
受講スタイル 毎日通学が基本 オンライン・自分のペースも可
募集・応募 時期が限られる(定期開講) 随時受付が多い

費用面では職業訓練校が有利ですが、カリキュラムの質・学習の柔軟性・就職実績といった「スキル習得の確実さ」を総合的に見ると、Webデザインスクールのほうが優位な点が多いと言えます。

「安く学べたけど就職できなかった」では本末転倒です。就職・転職を本気で目指すなら、スクールへの投資を前向きに検討することをおすすめします。

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まとめ

職業訓練校は費用を抑えながら学べる点が魅力ですが、開講時期の制約・カリキュラムの質のばらつき・高い倍率など、クリアすべきハードルも少なくありません。

「すぐに始めたい」「確実なスキルを身につけて就職したい」という方には、Webデザインスクールのほうが総合的に適している場合が多いです。

本気でWebデザイナーを目指すなら、まずはデジハリオンラインスクールのWebデザイナー講座をチェックしてみてください。