最近ではスマートフォンやタブレットで欲しいものをネットで検索・購入することが当たり前になり、Webマーケティングに本格的に取り組む企業が増えています。Webマーケティング担当者はどのようなスキルを身に付け、どのような心構えで消費者行動の変化に対応すれば良いのでしょうか。
Webマーケティングに必要なスキル
Webマーケティングに必要なスキルは多岐にわたりますが、ここでは5つの基本スキルをご紹介します。
1. PCスキル
ワードやエクセルなどのオフィスソフトが使えることはもちろんですが、Webマーケティングに欠かせないアクセス解析ツールの使い方、HTMLやCSS、JavaScript、WordPressの知識を身に付けておくことをおすすめします。
2. 数値分析スキル
Webサイトの問題点を発見するために、数値分析スキルを身に付けましょう。数値分析スキルと言っても、高度な数学のスキルではありません。
例えば、Webマーケティングの重要な指標として、重要業績評価指標「KPI(Key Performance Indicator)」と重要目標達成指標「KGI(Key Goal Indicator)」がありますが、KPI(引き合い件数・訪問件数など)とKGI(売上高・利益率など)を見て、どのようなWeb施策を行うべきか直観的に把握できるどうかかがポイントです。
数字アレルギーがある方は早めに直しておきましょう。普段ニュースをチェックするときに数字に注意することも良いトレーニングになります。
3. 情報分析スキル
Webマーケティング担当者は日頃からアンテナを高く張り、ユーザーのニーズを把握する必要があります。アクセス解析からはさまざまな情報が得られますが、SNSや口コミサイト、ブログを通じてユーザーの声に耳を傾けることも重要です。
また、インターネットの情報だけでなくさらに突っ込んだ情報を集めるのであれば、書籍や雑誌などからの情報収集も欠かせません。
リサーチをマーケティングの成果につなげるためには、情報分析スキルが求められます。世の中にあふれる情報の中から有益な情報を見つけ出し、マーケティングの方向性を見失わないことが大切です。
4. コミュニケーションスキル
マーケティング活動は1人で完結するものではありません。チームでの作業や他部署との連携、クライアントとのやり取りも発生します。コミュニケーション不足によるトラブルを防ぐためにも、コミュニケーションスキルは必須です。
5. 論理的思考能力・プレゼンテーションスキル
新規Web施策を実施する際、場合によっては経営者や関係部署に企画書を提出したり、プレゼンを行なったりして承認を得る必要があります。施策の意義を筋道立てて説明する論理的思考能力、そしてプレゼンテーションスキルもあると良いでしょう。できる限りWebマーケティングの専門用語を使わずに、かみ砕いて説明することが重要です。
Webマーケティングに必要な心構え
Web業界は技術進歩が激しいため、Webマーケティング担当者はさまざまな苦労をすることになるでしょう。次から次に新しい技術が出て来るため、日々の勉強は欠かせません。しかし、新しい技術を闇雲に追うだけではマーケティングの成果にはつながらないのです。
Webマーケティング担当者のミッションは「闇雲に技術を追い求めるのではなく、自社の利益に貢献することである」ということを肝に命じておきましょう。技術の追求を目的としてしまうのではなく、技術はあくまでも目的達成のための手段とすべきです。
まとめ
今回はWebマーケティングに必要なスキルと心構えについてご説明しました。
購買チャネルはネットへとシフトしつつあり、Webマーケティング担当者に要求される内容も高度なものになっていますが、Webマーケティングには仮説を立ててそれを検証できる醍醐味があります。関心の幅を広く持ち、少しずつスキルを身に付けていきましょう。