名刺は仕事をする上で、自分を覚えてもらう有効なツールです。名刺があなたの印象を相手に強く植え付けることも少なくありません。名前や企業名の情報を伝えるだけでなく、自分のイメージがしっかり伝わる名刺があれば便利ですよね。今回は、名刺を作るコツやデザインのポイントについて取り上げます。
名刺を作るコツ
名刺は、自分の情報を相手に伝える、いわば自分を宣伝するツールの1つです。自分らしさが伝わる名刺を作りましょう。
名刺を作るときに選ぶ用紙の大きさや形、色、素材について基本的なポイントをまとめてみました。
大きさは標準サイズを
標準的なサイズは91mm×55mmです。向きは縦・横両方あります。向きは縦型が主流でしたが、WebサイトのURLやメールアドレスの記載などが増えたため、横型の名刺を使用する方が多くなってきています。
大きさは、名刺入れに収まる標準サイズかそれに近いサイズを選びましょう。名刺入れに入りきらない大きさでは、相手に常識がない印象を与えかねません。
形や素材で工夫
サイズは標準サイズでも、形は一般的な長方形だけでなく、楕円形のオシャレな形で個性を出しましょう。形以外にも切り抜き加工で工夫をすることも可能です。企業のロゴマークから花柄まで切り抜き加工で簡単に作ることができるため、好きな切り抜きを入れてみることもおすすめします。
ただし、持ちづらくない形に切り抜きや加工をしてください。見栄えはきれいでも、使いづらいものでは本末転倒です。
素材は、名刺用の「標準紙」がオーソドックスですが、紙以外にプラスチックでも作れます。プラスチック素材の場合には、透明、半透明、色付きなどオプションが選べますし、水濡れに強い点が大きく異なります。価格は標準紙よりも高くなります。
名刺をデザインするときのポイント
掲載内容を決める
まず、名刺の記載内容を決めます。名前、会社名、役職(肩書き、キャッチコピー)、問い合わせ先(電話番号、メールアドレス)、WebサイトのURL、画像(顔写真や企業のロゴマーク、イメージ画像)など名刺に載せる情報量を決めます。
情報量が多くなりすぎて、文字が読みづらくならないよう気をつけましょう。
文字のフォントは統一する
文字のフォントは、1種類、多くても2種類にしましょう。複数のフォントがあると、統一感がなく、すっきりしない印象を与えてしまいます。また、フォントの種類も日頃使用しているものだけではなく、多くの種類から自分のイメージに合うものを選ぶことがおすすめです。
色によるイメージ
第一印象から最終的な印象まで、色は名刺を印象づける要素としてとても重要です。
また、「情熱的の赤」といわれるように、色にはそれぞれの連想されるイメージがあります。色を選ぶ際には、以下の連想イメージを参考にして選んでください。
<色から連想されるイメージ>
赤色…情熱、生命力、エネルギー、危険
青色…誠実、信頼、理知的、若い、冷静
黄色…陽気、金運、幸福、好奇心、警告
緑色…自然、平和、協調、リラックス、健康
オレンジ色…暖かい、好印象、楽しさ、家庭
紫色…高貴、魅力的、神秘、妖艶、ミステリー
ロゴや画像、余白の配置
最近は、名刺に自分の顔写真を載せる方も増えています。所属する企業のロゴや自分の写真、好きな画像などを掲載することで文字だけの名刺よりも強く印象づけることができます。
余白の量や配置もデザインでは重要です。余白によって強調したい情報を引き立てられますから、読みやすくするスペースとして余白をデザインに生かしましょう。
目線の流れに情報を配置する
狭い名刺のスペースで的確に情報を伝えるには、目線の流れを配慮して情報を配置することが重要です。
最初に目に入る名前は一番大きくし、その次に見てほしい企業名や肩書きなどは名前のすぐ隣に配置します。重要度の低いメールアドレスやURLは最後に目がいくよう名刺の隅に配置しましょう。この目線の流れがデザインのセンスの見せ所です。
まとめ
名刺はスペースが狭いですが、デザインとして考えることが多く奥が深いものです。まずは、名刺交換した名刺やWebでいろいろな方の名刺を参考にしてみてはいかがでしょうか。ぜひ、自分の個性が伝わるような名刺作りにチャレンジしてみてください。