正式にはコンピューターグラフィックスと呼ばれるCGですが、最近の映画とは切っても切り離せません。ハリウッド映画やCGアニメーションなどCGプロダクションの仕事は、世界中の至る所で人々の心を魅了しています。
素晴らしい作品を生み出す海外の有名なCG制作会社や日本人のトップCGアーティストを知れば、作品を見る目が少し変わるかもしれませんね。そこで今回は、世界の有名CGプロダクション(CG制作会社)の仕事から学んでみましょう。
世界の有名CGプロダクション(CG制作会社)
CG業界の職種に就くのであれば、海外のCGプロダクションで働いてみたいと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
世界で有名なCGの映像作品の1つが、2009年公開のハリウッド映画『アバター』です。
「観るのではない。そこにいるのだ。」というキャッチコピーがつけられ、3D映像を生かした演出で世界興行収入歴代1位に輝いた『アバター』は、ニュージーランドのCG制作会社である「Weta Digital」代表作の1つに数えられます。
「Weta Digital」は、主にコンピューター技術によって表現されるVFX(の作品)を手掛ける会社であり、VFXプロダクションと呼ばれることもあるCGプロダクションです。
アバター以外の代表作には、2001年に3部作の第1作目が発表された『ロード・オブ・ザ・リング』や1933年の映画を最新技術でリメイクした『キング・コング』(2005年公開)などの(特殊CG)映画があります。
海外で活躍する日本人CGクリエーター
モデラーやアニメーターなど、さまざまな職種に分かれるCG業界ですが、先述した海外のVFXプロダクション「Weta Digital」で日本人クリエーターが活躍しているのをご存じでしょうか?
映画『アバター』に関わった日本人クリエーターとしては、村本浩昭氏や多田学氏の活躍がよく紹介されています。
村本氏の海外での経歴は、並のものではありません。Weta Digitalでは、他作品として『ロード・オブ・ザ・リング』『キング・コング』の制作を手掛けているトップクリエイターです。
イギリスの「FrameStore」というCGプロダクションでは、『スーパーマン・リターンズ』(2006年公開)や『007(慰めの報酬)』(2008年公開)などの制作にも携わっています。
さらには、アメリカの「Sony Pictures」という会社で『スパイダーマン3』(2007年)の制作現場にも関わっているのです。
いずれの作品も、私たちも一度は耳にしたことのある世界的に有名な映画のタイトルです。
デジタルハリウッド出身のCGアーティスト
先程もご紹介した有名なCG映画『アバター』の制作に携わった日本人CGクリエーターである多田学氏についても触れてみましょう。
多田氏は、デジタルハリウッド出身のCGアーティストです。同校の3DCG映像アーティスト専攻では、2012年8月に同氏を招いての特別講義会も開かれています。
世界的に有名なアーティストのOBが、後輩に残す「プロの現場の声(アドバイス)」は普段の講師の講義や日本中の先駆者のどの言葉より影響を与えることもあります。
ぜひ、有名なCGアーティストの講演会があれば、足を運んで新しい刺激を受けましょう。
まとめ
今回ご紹介した映画のビッグタイトルからも伝わるかもしれませんが、CG制作の世界で働くならば、海外(特に、アメリカ)の現場で最先端な作品を手掛けたい!と強い憧れを持つ方も少なくありません。
村本氏や多田氏のように世界で活躍できるCGアーティストになることを夢見て、日々CG技術の向上に励みましょう。