私たちが普段目にするアニメや映画など、多くの場面で3DCGは活用されています。
3DCGとは、3次元のコンピューターグラフィックスのことであり、海外のアニメーション映画などでもおなじみの技術です。
現在は、3DCGソフトが増えたことで、多くの人が3DCGを活用した作品を制作できるようになりました。3Dの動画を作りたい人や、今まで2Dアニメーションを製作していたけど、3Dにチャレンジしたい人など、数多くの人が3DCGソフトを利用しています。
3Dソフトの種類
まずは、3Dソフトの概要について解説します。
3Dソフトとは、一般的に「3DCAD」と「3DCG」のことを指しますが、同じ3Dソフトであっても用途はまったく違います。それでは、それぞれの種類を簡単に見ていきましょう。
3DCADソフト
3DCADソフトは、工業製品の設計などに使われているソフトです。
工業製品の設計には高い精度が必要となり、正確なモデリングが求められますが、3DCADはその基準を満たすことができるソフトであるといえるでしょう。
3DCADは、立方体や円錐などシンプルな形を設計するのに適しています。
3DCGソフト
3DCGソフトは、ポリゴンなどを用いて、イメージを具体的に伝えることに特化したソフトです。より複雑な曲面をデザインできるため、幅広い表現をすることができます。
ゲームやアニメーションの現場で主に利用されている3Dソフトです。
このように、同じように3Dデザインに使うソフトでも、その種類によって使用目的が異なってきます。
3DCGソフトの選び方と比較ポイント
値段や機能にもバリエーションがあり、どれを選べば良いか分らないという人もいるでしょう。
そんな方に向けて、3DCGソフトの選び方をご紹介します。
1. ソフトの得意領域
まず、3DCGソフトを選ぶときは、自分が作りたいものを明確にしておきましょう。
キャラクター製作に特化したソフト、建築、景観に専門性があるソフトなど、用途によって適したソフトは異なります。
まずは、どのような作品を作りたいかを明確にすることで、自ずと選ぶソフトが絞られていくはずです。もし、憧れや目標となる作品がある場合は、使っているソフトを真似しても良いでしょう。
2. ソフトのクラス・価格
3DCGソフトは、エントリークラスからハイエンドクラスまで、さまざまなソフトが販売されています。初心者の方は、まずはエントリークラスのソフトで使い方に慣れましょう。エントリークラスのソフトであれば、2万円程度から購入することができます。
3. 体験版を使用した操作感
多くの3DCGソフトでは体験版を公開しています。
ある程度気になるソフトを絞ることができたら、体験版で操作感を試してみてください。まずは体験版を使ってから購入するものを選べば、失敗は少なく済みます。
おすすめの3DCGソフト
上記で3DCGソフトの選び方をご紹介しましたが、それでも自分に合ったソフトをなかなか探せないという人のために、ここではおすすめの3DCGソフトをご紹介します。
Blender
まず、フリーウェアでおすすめの3DCGソフト「Blender」。
モデリングからレンダリング、アニメーションやゲームエンジンまで行える統合ソフトウェアです。
フリーウェアといっても、ハイエンドクラスのソフトにも劣らない操作性で、十分に本格的な製作に使えるレベルといえます。
3dsMax
初心者でもアニメーションを作りやすいと人気の「3ds Max」。
ある程度直感的に使うことができる上、チュートリアルがあるため初心者でも独学で扱いやすいでしょう。
3D制作にはMayaと3ds Maxどちらを学ぶべきか?ソフト選びの基準は?
Maya
ハリウッドなどの映画製作でも使われている3DCGソフト「Maya」。
VFXでは、特に支持を集めています。
ビジュアルエフェクトやゲーム開発などのツールセットで本格的な作品制作をすることが可能です。
AutodeskのMayaと3ds Maxの違いは?それぞれの特徴
まとめ
3DCGソフトにはさまざまな種類があり、どれが1番と優劣をつけることはできません。熟練者になると、作るものにあわせたソフトを使い分けしています。
初心者が3DCGをはじめるのであれば、まずはこれと決めたソフトを使いこなすまで練習を重ねましょう。
3DCGソフトの扱いは簡単ではありませんが、練習した分だけ成果は出るはずです。