最近は運動会の写真を一眼レフカメラやミラーレスカメラで撮影する方が増えています。運動は1年に1回です。親御さんの中にはどうすれば上手に写真を撮れるのか悩む方もいるでしょう。
今回は運動会写真の撮り方とコツについて考えます。運動会に来ることができない祖父母に孫の成長ぶりを見せてあげたり、子供の成長記録として残したりするためにも上手な写真の撮り方について学びましょう。
ドローンで運動会を撮影してもOK?
上空からドローンで撮影できれば迫力ある写真を撮影できるため、運動会でもドローンを使用できないかと考える方も多いでしょう。しかし、結論から言うとドローンによる撮影は非常に困難です。
撮影が難しい1番の理由は航空法改正です。平成27年9月に航空法の一部が改正され、平成27年12月10日からドローンの飛行が規制されます。
飛行許可もしくは承認の手続きを行わない場合は、下記の条件で飛行が認められます。
【ドローンの飛行条件】
・飛行は日中のみ(日出から日没まで)
・周囲の状況を目視で常時監視
・人との距離を一定程度保つ
・祭礼や縁日、展示会など人が多く集まる場所で飛ばさない
・爆発物などの危険物の輸送は禁止
空港周辺や地表・水面から150m以上の空域や人口密集地上空でドローンを飛行させる場合は許可の手続き、夜間や祭礼・縁日などに飛行させる場合は承認の手続きが必要です。
詳しいドローンの飛行ルールについては、国土交通省のWebサイト及び「無人航空機(ドローン、ラジコン機等)の安全な飛行のためのガイドライン」をご覧ください。
きれいな写真を撮るために用意するもの
ドローンによる撮影を禁止する運動会も多く、運動会でドローンが活躍する機会はないかもしれませんが、カメラ片手に自分を撮影してくれる大人がいることが子供にとっては何よりの喜びです。
上手に写真を撮るために以下のアイテムを用意してください。
望遠レンズ
望遠レンズは運動会で頑張る我が子をアップで撮るときに欠かせません。カメラを購入するときは望遠レンズとセットで販売されている製品の購入がおすすめです。
SDメモリーカード
運動会のように被写体の動きが激しいシーンを撮影する場合はとにかく連写でたくさん撮影するため、SDメモリーカードは容量がより多いもの、転送速度が速いモデルを用意しましょう。
記憶容量が16GBのSDカードの場合、記録可能枚数は約1,000枚(画像サイズが16M (4608×3456)のとき)です。動画も撮影することを考慮して、32GBのSDカードを用意すると良いでしょう。
予備バッテリー
運動会ではレンズのズームや動画撮影、液晶画面での画像確認を繰り返すためバッテリーの消耗が早くなります。バッテリーが切れてしまうとベストショットを取り逃す可能性もあるため、予備バッテリーを運動会に持って行きましょう。
三脚
三脚の使用が禁止されていなければ、ぜひ三脚を使いましょう。三脚を使用した方が、写真がブレにくく、撮影が楽になります。大切なカメラとレンズを守るため、安定感がある三脚を選びましょう。
写真撮影のコツ
連写を積極的に活用してください。たくさん撮影した写真の中に良い写真が何枚か含まれているはずです。もしできることなら流し撮りに挑戦してみましょう、流し撮りとは、被写体の動きに合わせてカメラを振って低速シャッターで撮影する方法です。
カメラを使用するときは以下の事項を押さえておきましょう。
カメラを持つ際は本体とレンズをしっかり支える
手振れ防止のためカメラを両手でしっかり固定します。右手全体でしっかりとカメラ右側面と底面を押さえ、左手はカメラ本体を支えつつレンズに手を添えるとカメラをしっかりと握ることができます。
撮影前にシャッタースピードを調整する
シャッタースピード(シャッターが開いている時間)が速い場合、一瞬をとらえた写真になります。一方、シャッタースピードを落とすと、動きの少ない顔や体はブレずに、動きのある手や足の先が少し流れるような、動きを感じられる写真になります。
シャッタースピードは被写体をぴたりと止めた写真を撮影する場合は1/500~1/1000(秒)、動きのある写真を撮影する(流し撮りをする)場合は1/60~1/125(秒)程度に設定します。
まとめ
撮影した写真は撮りっぱなしにするのではなく、編集や加工をするとより楽しいものになります。写真を手に取って楽しめるようにフォトブックを作ることもおすすめです。
デジタルハリウッドでは、実際にドローンを操作しながら、安全な運用をするための知識と操縦技能が学べるプログラム(安全運航管理者の資格が取得できるコース有)から、撮影された写真を加工するためのソフトPhotoshopの使い方を自宅で学べるオンライン講座まで、目的に合わせた様々な知識を得ることができます。興味ある方は講座の受講を検討されてみてはいかがでしょうか。