最近はインターネット上に広告を掲載して商品やサービスを宣伝する企業が増えています。テレビや新聞、雑誌、ラジオなどの広告の影響力が低下する一方、インターネット広告の市場規模が毎年増加していることからも、注目度の高さが分かります。
インターネット広告にはさまざまな種類があるため、広告を出す前にどのような種類があるのかを把握しておきましょう。特に「リスティング広告」「バナー広告」「アフィリエイト広告」は、使用される頻度が高いため、確実に理解しておきたいところです。今回は主なインターネット広告の種類を見ていきます。
リスティング広告とは
「リスティング広告」とは、インターネット上で検索エンジンを使用してキーワードを検索したときに、検索結果に表示される広告のことです。
GoogleやYahoo!では、検索結果上部にリスティング広告が表示されます(検索結果のうち、リスティング広告を含まない部分を「自然検索」と呼びます)。
リスティング広告は検索キーワードに関連した広告が表示される仕組みであり、その商品やサービスをすでに知っているユーザーをターゲットにすることができるため、成果につながりやすい点がメリットです。
料金形態は、「クリック課金型」です。広告がクリックされた回数だけ料金が発生するタイプであるため、無駄な費用や初期費用を抑えることができます。また、広告の掲載開始や修正、掲載中止なども自由に行うことが可能です。
ただし、頻繁に検索されるキーワードに関連させて広告を出したい場合、1クリックあたりの価格が高くなり、トータルで高額な費用がかかってしまうことがあります。
バナー広告とは
「バナー広告」とは、「バナー」と呼ばれるWebページに表示される広告用の画像を使った広告を指します。インターネット上で「資料請求はこちら」などとか書かれた商品やサービス紹介の画像を見ることがあるのではないでしょうか。それらの広告がバナー広告に該当します。
バナー広告は最も古くからあるインターネット広告で、初めて掲載されたのは1994年、アメリカのWeb雑誌上でした。
バナー広告のメリットは、ユーザーの目につきやすい点です。料金形態はクリック課金型の他、掲載期間に応じて料金を払う「期間保証型」などがあります。バナーのサイズによっては、「スクエア広告」(正方形)とか「スカイスクレイパー広告」(縦長で横幅が狭い)と呼ばれることもあります。
アフィリエイト広告とは
「アフィリエイト広告」とは、クリック課金型や期間保証型の広告とは異なり、商品購入やサービス加入など、実際に成果につながった件数に応じて広告費用が決まる「成果報酬型」の広告のことです。
広告を出す場合、まず「アフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)」という、アフィリエイト広告用の媒体をまとめている業者と契約する必要があります。成果につながった件数にのみ費用が発生し、報酬額についても広告主側で決められるため、ローリスクで広告を出せる点が魅力です。
まとめ
インターネット広告には、掲載の方法や料金形態、ターゲットとするユーザーの種類などに応じてさまざまな種類があります。実際に広告を見て商品を購入した人の数も分かるため、広告にどのくらいの効果があったのかという費用対効果を正確に把握し、PDCAサイクルを回すことが可能です。
最近では、「Twitter広告」や「Facebook広告」などのSNSを活用した広告も出てきています。インターネット広告にはどのような種類の広告があるのかしっかり押さえ、広告掲載目的に応じて最適なインターネット広告を選択できるようにしておきましょう。