最近の社会では、パソコンのスキルが必須といっても過言ではありません。現在の20代・30代の大人もしくは社会人の多くが、子供の頃からパソコンをなんらかの形で使ったことのある人たちです。自宅で遊びの一環として簡単なPC操作をしたことや、学校の授業でWordやExcelなどのソフトを使用した人もいるでしょう。

 

子供の頃にパソコンを少しでも使ったことがあるという経験が、大人になってから職場で生かされることもあります。例えば、幼少期にパソコンを扱ったことのない世代にくらべると、パソコンを使う事務仕事が早かったり、新しい用語やパソコンスキルを覚えることが苦にならなかったりするようです。

 

また、最近では、できるだけ早い時期にパソコンに触れさせるだけでなく、小学校教育の一環としてプログラミングを学ばせることを国が検討しています。プログラミング教育を必修化すると、子供の成長にどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

子供のアイデアを形にして、自信につなげる

子供のアイデアを形にしたり自信にもなる
小学生にプログラミング教育をすることで、子供にITの知識やスキルを身につけさせるだけでなく、人として根本的な心または能力を育むことが期待されています。

 

しかし、なんの前情報もないまま、自分の子供にプログラミング教育をすると聞くと不安に感じる親御さんもいるのではないでしょうか?専門的な内容を幼少期に学習する必要があるのかと考える方もいるかもしれません。

 

実は、子供たちは日常的にプログラミングに触れています。例えば、小学生が大好きなアニメやゲームのキャラクターもまたプログラムで動いているのです。

吸収力の早い幼少期の時点でプログラミングを学ぶことは、お子さんが興味をもったイメージ・思い描いたアイデアを形にする想像力を育むことでもあります。

 

自分が想像したものを現実として形にするという過程を体験することは、大きな達成感を感じるとともに人として自信をつけることにもつながるのです。

 

 

論理的な思考能力を育むというメリット

論理的な思考能力を育む
プログラミングを扱って自分の思い描いたイメージまたはアイデアを具現化することは、簡単なことではないかもしれません。

形にしたいものが大きくなればなるほど、難しくなるでしょう。

 

しかし、子供は、自分が作りたいものが上手くいかないとき「なぜ?」「どうして?」「それを解決するためにはどうしなければならない?」と自発的に考えるようになります。

小さな動作を実現するためのプログラムを1つ1つ論理立てて考えるようになるため、論理的な思考能力を育む一環にもなるのです。

 

将来の仕事や就職の幅が広がる

パソコンは、IT業界以外にもあらゆる業界で利用されるマルチな仕事道具です。また、IoT化によって、今まではITと縁がなかった業界にもIT技術の需要が高まっています。今後は、プログラマーやエンジニアなどのIT技術系の職業や専門職でなくても、さまざまな職場でプログラミングの知識をもつ人材が求められるようになるでしょう。

つまり、プログラミング経験がある人が就職で有利になるのは、IT業界だけではありません。

 

例えば、建築業でもプログラミングの知識を利用する機会があります。現場で施工をする前に、建築士がプログラミングを駆使して「設計」をする職場もあるためです。

 

プログラミングを必修化し、全員が学ぶようになれば、将来、選択できる職業が広がる可能性があります。

 

まとめ

子供にプログラミングを学ばせるメリットをいくつか挙げてみました。小学生の教育でプログラミングを必修化するとなると、世のお父さんとお母さんの立場では、賛否両論かもしれません。

 

しかし、新しいものを恐れずに取り入れていくことが、次世代に取り残されないための唯一の手段のように考えられます。

 

2020年を目処に検討されている、小学校教育でのプログラミング必修化。今後の展開に期待しましょう。