Webサイトのデザインを手がける、Webデザイナー。
インターネットがじゅうぶんに普及した今、その需要は高いといえるでしょう。では、Webデザイナーは副業でも仕事を受注できるのでしょうか?
この記事では、Webデザインスキルを活用して、Webデザイナーを副業としたいという方のために、仕事を見つける方法や、副業で得られる収入の目安などをまとめました。
これからWebデザイナーとして活躍したいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- これから副業でWebデザイナーの仕事をしていきたい人
- Webデザイナーが副業を見つけるための方法を知りたい人
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Webデザイナーは副業でもできるの?
結論からいえば、Webデザイナーは副業でも仕事をしやすいといえるでしょう。
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主な理由には以下が挙げられます。
パソコンがあれば在宅で仕事ができる
Webデザイナーは、作業環境が整ってさえいれば、在宅で仕事をすることができます。
スケジュールの調整がしやすく、自分自身のペースで進めることができます。
もちろん、細かいすり合わせや進捗確認のMTGなどは必要にはなりますが、最近はZoomやスカイプなどのビデオ通話ツールや、Slackなどのチャットツールも発達しているため、場所にこだわらずに仕事ができる環境が整ってきています。
ですから、子育てママや介護がある方であっても、在宅で仕事をすることがしやすい職種といえるでしょう。
在宅ならではの睡眠の誘惑やセキュリティの観点には十分に気をつけましょう。
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時間を有効に使える
特にフリーランスのWebデザイナーの場合、仕事の打ち合わせはメールやチャット経由で行われることが多いといえます。何度もクライアントの元に足を運んだり、会議に時間を割いたりしなくて良いため、限られた時間を有効活用できるでしょう。
本業が別であって、副業でWebデザイナーとして働く場合も、営業職などと違ってWeb上のプロジェクトベースでプロジェクトが進むので、日中に打ち合わせや電話対応が入ることなどは多くはありません。(急な対応があれば、日中の打ち合わせもありえます)
仕事を選ぶことができる
もちろんスキルセットにもよりますが、Webデザイナーの需要は高く、その案件も多種多様です。
1日で手がけられる分量のものから大掛かりなプロジェクトまで、幅広い仕事があるため、その時点での自分の業務量に見合う案件を選ぶことが可能です。
反対に言えば、ライバルも多いので、面白い仕事や高単価の仕事をやりたいのであれば、スキルを磨き、自身に箔が付くような情報発信やポートフォリオ整備などをしていく必要があるでしょう。
Webデザインだけでなくグラフィックデザインができると、大きく仕事の幅が広がるので、Web専門でやっている方はグラフィックを短期集中で学び、視野を広げるのもおすすめです。
Webデザインの副業案件の現状は?
Webデザインに関する副業を取り巻く現状がどのようになっているのかを解説していきます。
2022年の総務省の発表によると、副業者数は10年前と対比して4割強増加しているそうです。コロナ禍によるリモートワークの浸透やや働き方の柔軟性アップによって今後も副業・兼業の流れは加速していくのではないかと考えられます。
Web関連での案件は多数あり
デジタル化の流れは年々加速しており、Web関連の人材は常にニーズが高い状態が続いています。Web関連の仕事はリモートでも進めやすい特徴があるため、クラウドソーシングサイトや副業街ングサイトなどでも豊富に求人が掲載されています。
実績があれば需要が高い
案件が多数あっても、持っているスキルセットや熟練度によって受注できる案件は変わってきます。誰でも気軽に副業を始めやすくなっているからこそ、「実績があるかどうか」はより問われるようになってきています。
特にWebデザインの領域は直接的にアウトプットが世の中に出る仕事です。だからこそ、実績とそれを裏付けるポートフォリオが重要となってきます。
未経験の場合
未経験の人がいきなり副業でWebデザインの仕事をできるかと言われると、さすがにそれは難しいでしょう。副業は基本的に即戦力のビジネススキル、専門性を持った人を求めており、未経験者を教育していくような案件は多くありません。多くの候補者人材がいる中で、わざわざ未経験者を採用するメリットはありません。
未経験でこれから副業をしたい方は、まずは基礎スキルを身に着けましょう。そして、着実に実績を積んでから副業に挑戦するようにしましょう。
Webデザインの副業にはどんなものがある?
Webデザイン領域の副業といっても、具体的にはどのような仕事があるのでしょうか。特にニーズが高いものを紹介します。
Webサイト制作
個人や企業のWebサイト制作は常にニーズがある案件です。プロジェクトの規模は案件によって様々ですが、ある程度の単価を見込みやすいタイプの仕事です。
企画からコーディング、場合によっては保守運用まですべてやってほしい、という案件もあれば、コーディングだけやってほしいといったものまで、プロジェクトによって担当範囲も様々です。HTMLやCSSやJavascriptのスキルはもちろん必要ですし、SEOやマーケティング的観点から正しくサイトを制作できるかが問われます。
バナー制作
案件の数として特に多いのがバナー制作です。Webの世界では、いかに魅力的なバナーを効率的に制作し、より高い効果を出せるかを見て改善していくのが重要です。
バナー制作はクラウドソーシングサイトなどを見ればわかるように、単発で依頼しやすいタイプの案件です。それゆえに案件が豊富ではあるものの、ライバルも多い世界なので、しっかりとクライアントのほしいクリエイティブを作成して、継続発注してもらうかが重要です。スキルとしてはPhotoshopやIllustratorなどAdobe系ソフトを扱えるのがマストです。
ただバナーを作るだけでなく、企業やサービスのイメージを損ねず、レギュレーションを守りながら、ユーザーの態度変容を促すようなクリエイティブ作成ができるかが問われます。デジタル広告系の案件だと1つのサービスで複数パターンのバナーを大量制作することもあります。
Webサイトの更新業務
企業や個人、クライアントから定期的に依頼を受けて、必要なコンテンツをWebサイト上にアップしたり情報を変更するという「更新」の仕事も中にはあります。
プレスリリースや、活動報告など、Webサイトがアクティブに動いていて、最新情報がわかるようにするのが目的です。
副業で仕事を獲得する方法
Webデザイナーの仕事は、クライアントから仕事の依頼・発注があって成立します。
キャリアを積んで実績数も多くなると、指名依頼されるケースもありますが、最初は自ら動いて仕事を得るしかほぼありません。
では、仕事を獲得するにはどのようにすれば良いのでしょうか?
自分の人脈・コネクションを使う
1番早いのは、友人や知人から仕事をもらうという方法です。
信頼関係がある上、Webデザイナーとしてのスキルがあることが伝わっていれば、直接発注してもらえる可能性が高いでしょう。
最初に友人や知人からの仕事を請け負うことで、実績を作れるのは心強いですね。
もちろん、知り合いだからと言って、手を抜くのはNGです。むしろ、知り合いだからこそ、しっかりと売れるサイトを作って、また新しい仕事を紹介してもらえるように全力で取り組みましょう。
自分のWebサイトにポートフォリオを掲載する
自分のスキルや実績を効果的にアピールするためには、今までに関わった作品のポイントをまとめた「ポートフォリオ」を作成しましょう。
ポートフォリオは、Webデザインのスキルだけでなく、センスや得意な方向性をクライアントに伝える手段としてとても重要です。
フリーランスとして副業で活動する場合は、必ず独自のWebサイトを作り、そこに各クライアントから掲載許可を得た作品(過去の実績)や、オリジナル作品を掲載しておくようにしましょう。
「受注可能」と現在の状況を記載しておくことで、案件依頼を受ける可能性が高まります。
Webデザイナーに多いのが、クライアントワークに一生懸命になってしまうあまり、このポートフォリオの更新を怠ってしまうパターンです。
こまめに更新して、今でも精力的に活動していることをアピールできるようにしましょう。
最近はforiioなどのポートフォリオ系サービスなども充実しているため、独自のデザインにこだわらないのであれば、すぐに始めることもできます。
クラウドソーシングサービスを活用する
仕事を獲得する方法の1つとして、インターネット上のクラウドソーシングサービスを利用するのもおすすめです。
クラウドソーシングでは、デザインやライティングの仕事を希望する個人がそのサービスに登録することで、企業から直接仕事を受けることができます。
また、もし気になる企業があればクリエイター側からも自由に応募することができるため、たとえコネクションがなくても、一度関わりたいと思っていた企業へのアプローチができるでしょう。
一方で不特定多数に仕事募集をかけているクラウドソーシング系のサービスは単価が低い可能性が高いです。クラウドソーシングでレベルアップをしたら、より高難易度の仕事が自分に指名で入るような仕組みをつくりましょう。
SNSを通じた個人のブランディングによる仕事受注
最近はポートフォリオはもちろん、TwitterやInstagramやFacebook、noteなどでの個人のブランディングによる仕事受注も当たり前となっています。
もちろん、公開可否の確認はとるべきですが、自分が担当した仕事について、しっかりと情報発信をして、SNSでの交流によって人脈を広げていく方法もあります。
デザインの領域は、パッと目に入っただけでインパクトを与えやすいので、SNSでの拡散がされやすいのも特徴です。
フォロワーが増えてきたら、取材などによるメディア露出なども期待され、さらに面白い仕事につながる可能性も生まれてきます。コツコツやっていきましょう。
スクールでの仕事紹介
Webデザイナーのためのスクールに通っている場合は、就職・転職のサポートを受けることができます。そこで案件を獲得するのも副業としてはよくあるパターンです。
スクールにしかない案件も多くあるため、すぐに技術を身に着けて、副業Webデザイナーとして仕事をしていきたいという人にはおすすめです。
収入の目安は?
Webデザインの仕事の単価は、下層ページ数やコーディング有無によっても大きく変動します。目安としては、情報量が比較的少ないサイトのトップページデザインが1案件5万円前後、情報量が多い場合は10万円前後といったところでしょう。
平均年収としての相場は250万円程。クライアントから指名発注されるようなレベルになると、1案件の価格が大幅にアップするため、年収1,000万円以上の方も中にはいます。
Webデザインの副業をする上で持っておくべきスキル
Webデザインの副業をする上で、どのようなスキルにはどのようなものがあるのでしょうか。
未経験者が最低限持っておくべきスキル
Webサイト・ホームページを更新するスキル
Webデザイナーにおいて、Webサイト・ホームページの更新がメインの業務になります。新規でWebサイトを制作することも多いですが、すでにあるWebサイトを更新することは更に多いでしょう。大前提、Webデザイン未経験者が全くWebの知識ゼロの状態からこういった業務を担当するのはハードルが高いですが、中には「副業でWebサイトの最低限の更新作業だけでもしてほしい」という案件もあると思います。
その場合はWordPressなどのCMS(コンテンツマネジメントシステム)の基本的な更新方法をインストールした上で、ブログ更新などをしていきましょう。その過程でHTMLやCSSの基礎知識やWebマーケティングの基礎を学習して、よりサイト全体の改善やデザイン変更などの業務ができるようになっていくのも一つです。
Photoshop、Illustratorのスキル
WebデザインにおいてPhotoshopやIllustratorなどのAdobe系スキルを持っているのはほぼ必須条件です。もしこれらのスキルを持っていない場合は、できるだけすぐに身につけることをおすすめします。
画像素材の制作やちょっとしたイラスト制作など、Webサイトを運営していく上で重要となります。
バナーやロゴ制作のスキル
PhotoshopやIllustratorのスキルとも重なりますが、Webサイトを運用していく上でバナーやロゴ制作は必要なスキルです。自社のWebサイトやオウンドメディア、プレスリリースの画像や会社ブログの画像など多岐にわたってクリエイティブ制作の業務が求められます。
Webサイトの運用ができるだけでなく、セットでバナーやロゴ制作ができるとWeb担当をする上での業務幅が広がります。セットでマスターしておきましょう。
経験者が持っておくとよいスキル
コーディングやプログラミングのスキル
Webデザインを副業でやっていく上で、コーディングやプログラミングのスキルは基礎スキルとなります。簡単なWebサイト修正から、新規Webサイトの立ち上げのためのプログラミングまで幅広くできる必要があります。
最近はノーコードのWebサイトも多いですが、細やかな設定や修正をする上でコーディングやプログラミングのスキルが求められます。
WordPress使用スキル
多くのWebサイトやブログ、オウンドメディアで使用されているCMS「WordPress」のスキルは求められることが多いです。簡単なブログの更新から、バナーの差し替え、CSSやJavascriptを用いたサイトの修正まで、WordPress上でできる必要があります。
ゼロからコーディングするよりWordPressのような一定の型があるCMSの方が扱いやすいですが、WordPressならではの特徴や抑えておきたいポイントをわかって作業できるようになっているのが重要です。
Webマーケティングのスキル
Webデザイナーとしてよりレベルアップする上で、どうやったらWeb上で集客や購買につながるかを考えるWebマーケティングのスキルを身につけておくとよいでしょう。たとえば、SEO(検索エンジン最適化)や、Webサイトのページ内の購買促進のための改善などです。
Webデザイナーとしてコーディングしていく上でSEO的観点を持っておくと、よりほしい成果につながりやすくなるので、特にSEOの視点は抑えておけるとよいでしょう。
副業Webデザイナーとして働くときの注意点
最近は労働人口の減少や、国の副業解禁の流れもあって、本業+副業のパラレルワーカースタイルの働き方の人もどんどん増えてきています。
副業は上手くやれば、本業にも良い影響があったり、収入的にもプラスになりますが、注意すべきポイントもあります。
・本業と同じスタンスで向き合うこと
副業だからといって、手抜きで向き合うことは許されないのがプロの世界です。
最近は「複業」なんて言い方もされていますが、仕事に本業も副業もありません。
どちらも真剣勝負です。両方でいい仕事をして、両方にいい影響を与えられるように、一生懸命やりましょう。
逆に言えば、ここが両立できない人には副業スタイルは厳しいでしょう。
・確定申告や請求周りの業務
個人として給与所得以外の所得合計額が20万円を超える場合は確定申告が必要となります。
会社に属していても、フリーランスとして働く場合は税金やお金についての基礎知識をしっかりと見に付けておく必要があります。
また、毎月の請求業務なども忘れないようにしましょう。
・個人で働く責任を理解しておく
最近はカジュアルに副業をスタートするケースも多いですが、個人で働くのにはいろんなリスクもつきものです。
もし自分が怪我や病気になったときの穴埋めや、トラブルに巻き込まれた時のリスクを常に意識しておきましょう。
一見自由に思われる副業のようなスタイルも、それに伴った責任があるので、理解しておきましょう。
これから副業Webデザイナーを目指すには?
今は事務や営業などの仕事をしていても、これからどんどんWebデザインのスキルを身に着けて、いつかはWebデザイナーデビューしたい!という方も多いと思います。
そのためにも本業をやりながらスキルを身に着けて、副業としてWebデザインを学び、徐々にメインの仕事をWebデザインにシフトしていくというパターンも多くあります。
これからWebデザイナーを目指すのであれば、独学かスクールでWebデザインの技術を身につけることをおすすめします。
独学とスクールのメリット・デメリット
独学は、自分で教本やAdobe系のソフトを購入してコツコツ学んでいくスタイル。
初期投資が少なくて済むのが良いところですが、自分で計画的に学習する必要があり、途中で挫折してしまいがちなのがデメリットです。またプロのフィードバックのない状態で勉強しなくてはならないので、クセが生まれてしまう可能性などもあります。
スクールは、勉強のための費用はかかりますが、より確実にスキルアップを目指すのであればおすすめです。費用をはらっているぶん、本気で勉強するぞ!という意欲が生まれ、かつ、現場の一流のプロからアドバイスをもらいながらWebデザインの技能を習得していくことができます。
これから本気でWebデザイナーを目指していきたいのであれば、スクールに通うことをおすすめします。
副業Webデザイナーを目指すのであれば、デジハリ・オンラインスクールがおすすめ!
これから本気でWebデザインを勉強して、副業Webデザイナーを目指す人にはデジハリ・オンラインスクールをおすすめしたいです。
- オンラインだから、いつでもどこでも勉強できる!子育てママにもおすすめ
- プロのWebデザイナーによるフィードバックを受けられる
- 就職や転職、案件の紹介などのサポートを受けられる
- これまでに9万人以上のクリエイターを輩出したデジタルハリウッドのプロデュース
デジハリ・オンラインスクールには「副業・在宅」のためのコースもあります。
まずは内容をチェックしてみてください。デジハリ・オンラインスクールは、これからWebデザイナーを目指す方を全力で応援しています!
まとめ
本稿では、Webデザインを副業でやっていく上でのポイントをまとめて解説してきました。Webデザインを副業でやっていくには、まずは一定の経験とスキル習得をする必要がありますが、副業をすることで収入的にもスキルアップの観点でも多くのメリットがあります。より実現したいライフスタイルを形にするために、ぜひWebデザインを学習してみてください。