3Dモデラーは副業でもできるの?仕事を獲得する方法と収入の目安
3Dモデリングの技術は、アニメやゲームの世界を始め、建築や工業デザイン、医療など幅広い業種で使われています。パソコンとソフトがあれば自宅でもできる仕事のため、副業に最適といえるでしょう。
ここでは、3Dモデラーは副業でもできるのか、副業で仕事を獲得する方法や収入の目安をお伝えします。
3Dモデラーは副業でもできるの?
3Dモデラーとは、3Dモデリング(3Dデータの作成)を仕事としている方のことをいいます。仕事内容は、クライアントから依頼されたデザインを立体的なモデリングデータとして作り上げることです。例えば、アニメのキャラクターや背景を3D化したり、まだ実在しない商品や建物の完成形を3D化したりします。3Dモデリングデータさえあれば、3Dプリンターで立体的な造形物を作ることも可能です。最近では、さまざまなものの3D化を求めるクライアントが増えており、外注として副業で請け負うこともできます。
3Dプリンターが発達し、3Dデータさえあればプロの3Dモデラーでなくても自分の描いた絵を実際に形にできるようになりました。その技術者である3Dモデラーの存在は、今後も重宝されるでしょう。
副業で仕事を獲得する方法
それでは、実際に副業として3Dモデラーの仕事をゲットするには、どのような方法があるのでしょうか?ここでは3つに分けてお伝えします。
1.クラウドソーシング
クラウドソーシングというWebサイトで、3Dモデラーの募集案件を探せます。クラウドソーシングのWebサイトに登録すれば、誰でも仕事の発注と受注ができる仕組みが用意されています。
大手のクラウドソーシングのWebサイトには、「3Dモデリング」というカテゴリが既に用意されており、仕事を検索しやすくなっています。自分の条件と合う仕事があれば、応募してみると良いでしょう。また、条件の良い募集案件は倍率が高いため、こまめにクラウドソーシングのWebサイトをチェックすることも大切です。
2.3Dモデルのデータを販売する
3Dモデラ―のスキルをいかして、3Dデータそのものや3Dプリンターで作った造形物を売る方法もあります。
有名なクリエイターズマーケットのWebサイトでは、3Dモデリングデータを出品し、造形物として販売が可能です。Webサイト上でデータが公開され、ユーザーが閲覧します。ユーザーへの売却が決まると、Webサイトの運営側が3Dプリンターで造形物を出力して、購入者に発送。その後、出品者に利益が支払われるという仕組みです。
出品者は、3Dデータのアップロードと素材選びを行うだけのため、手間がかかりません。また、出品した作品をショップ形式にまとめ、自分のショップを簡単に持つことができます。
3.Webサイト、ブログで解説記事を書く
ブログやWebサイトを開設して、3Dモデリングのノウハウや3DCGソフトの解説記事を書き、広告収入を得る方法もあります。ソフトの解説をする際は動画を活用すると効果的です。例えば、動画サイトに解説動画をアップロードして、それをブログに貼り付ければブログと動画の2カ所から広告収益を得られます。先ほどお伝えした、3Dデータの販売と合わせて行うと宣伝効果もあるためおすすめです。
収入の目安は?
クラウドソーシングの相場
報酬は3Dモデルの種類や複雑さ、仕事の内容にも大きく左右されます。標準的な案件を例に挙げると、2Dのキャラクターから3Dデータを作り画像として出力する場合、キャラクター1体につき2万円~5万円程度が相場です。
3Dモデリングデータ販売の利益
クリエイターズマーケットのWebサイト利用では、モデルの体積と造形素材、出力の難しさなどによって価格が変わります。一般的には、販売価格から造形価格、事務手数料、源泉徴収税を引いたものが出品者へ支払われます。
ブログ収入
ブログは、広告とアフィリエイトが主流です。記事に貼った広告を読者がクリックしたり、そこから買い物をしたりすることで利益が得られます。コツコツ毎日書きためていくことでブログを訪れる人数が増え、広告のクリック率が上がると収益が伸びていきます。
もっともオーソドックスなクリック型広告だと、1クリック0.1円~0.4円の収益です。月に1万回クリックしてもらうと、1,000円~4,000円になる計算です。
まとめ
3Dプリンターが一般的になったことで、3Dモデラーの仕事は奥行きが深くなりました。さまざまなものを立体化し、オリジナルな造形物を楽しむ文化がじわじわと広がりをみせ、一般の方にとっても身近な存在になりつつあります。
常駐では雇えないけれど、「この商品を3Dデータ化してほしい!」「自分で書いたキャラクターを立体化させたい!」という声は多いものです。スキルを身につけて副業にチャレンジしたい方にとって、3Dモデラーはやりがいのある仕事ではないでしょうか。自分に合った働き方で、副収入を得られたら良いですね。