Webコンテンツでは、フォントはデザインの一部とも言われます。フォントによってデザインの印象も変わってくるため、フォント選びは慎重に行うことが必要です。
有名なフォントからあまり利用されていないフォントまで、実にさまざまなフォントがありますが、フォント選びの一番の決め手は読みやすさではないでしょうか。今回はWebデザイナーの方が押さえておきたい、見やすいフォントの選び方について見ていきます。
伝えたい内容とフォントをマッチさせる
Webサイトに使用するフォントを選ぶときは、どのようなポイントに気を付ければ良いのでしょうか。可読性を考えると「シンプルで見やすい」フォントが重宝されますが、フォントがWebサイトの雰囲気に合っていれば、飾り文字のような個性的なフォントであっても「見やすい」と感じさせることができます。
大切なポイントは、Webサイトの目的や雰囲気に合ったフォントを選ぶことです。「フォントの種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない」という場合は、まず文字や文章の内容とマッチするフォントを探してみると絞り込みやすくなるでしょう。
例えば、防犯のキャッチフレーズを書くのにかわいらしい見た目のフォントだと場違いな感じがします。一方、ポップなエンタメ広告を作ろうとしているのに明朝体のようなフォントを使ってもしっくりこないでしょう。
まずは大まかに、サイト内の文字・文章でどのようなメッセージを伝えたいのか、どんな印象を与えたいのかを考え、それに合ったフォントを見つけてみましょう。
「魅せる」フォントを効果的に使う
次に、フォントの役割を考えてみましょう。何かの説明文のように、ユーザーにきちんと読んで理解してもらうような文章であれば、フォントも可読性の高いシンプルのフォントが適しています。行間も程よく空けて、誰もが読みやすいと感じるデザインにすべきです。
一方、意味を伝えるだけではなく「魅せる」役割を持ったフォントもあります。商品のキャッチコピーなどの文章では、多少読みにくい装飾文字でもその商品のイメージに合うようなフォントを採用することをおすすめします。
例えば、華やかさを演出したいのであれば華やかなフォント、かわいらしさを前面に出したいのであればかわいらしいフォントを使用します。
Webサイト上の文字がどのような役割を持っているのかを判断することも、フォント選びの重要なポイントです。
自分の「直感」で決めることも大事
ある程度Webサイトの印象と合いそうなフォントを絞り込めたら、後は自分の感性です。似ているデザインのフォントは数多くありますが、気になるフォントをすべて試してみる必要はありません。
ある程度、直感でフォントを決めることも大切です。Webデザインの世界では、このフォントを使わなければならないといった決まりはありません。自分のセンスで全体のデザインになじむと感じたら、そのフォントを採用してみましょう。
入手しやすさもフォント選びのポイント
入手しやすいフォントであるかどうかも、フォントを決める際の重要な基準の1つです。高品質なフォントの中には非常に高額なフォントもありますが、実はもっと手に入りやすい似た印象のフォントが存在することも少なくありません。入手しにくいフォントであるときは、別のフォントを検討してみると良いでしょう。
まとめ
基本的に、Webコンテンツに使用するフォントは自由に選択できますし、決まった選び方があるわけではありません。自分の持っているイメージをWebサイト上で実現できるフォントであるかどうかが大事なポイントです。Webコンテンツの内容や演出したい雰囲気を考慮した上で、適切なフォントを選びましょう。