インターネット上で「バズる」という言葉をよく見かけるようになりました。バズるとは、英語の「buzz(がやがや言う、うわさする)」から来ており、特定の事柄がインターネット上で話題になること、特にSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を介して一挙に話題が広まることを指します。

また、よく似た言葉として「バイラル」がありますが、こちらは「ウイルスの、ウイルス性の」という意味を持ち、ウイルス感染のように人から人へと伝わることを示す言葉です。

近年、インターネットを介した広告では、「バズ動画」「バイラル動画」と呼ばれる動画を利用した手法が注目を集めています。

今回は、最近バズったネット動画広告(バイラル動画)の成功事例について見ていきます。

 

 

バイラルマーケティングに欠かせない「バイラル動画」

「バイラルマーケティング(viral  marketing)」とは、製品やサービスに関する口コミを広め、低コストで集客や商品告知を行うマーケティングのことです。

 

通常、企業がプロモーションを行う場合は膨大な、広告費を投入する必要があります。しかし、バイラルマーケティングでは消費者が口コミやSNSで拡散してくれるため、少ない予算で商品の宣伝をすることが可能です。

そこで重要となるのが、消費者が拡散したくなるようなコンテンツです。動画は消費者の印象に残りやすく、バイラルマーケティングに用いるコンテンツとして欠かせません。

 

バイラル動画の成功事例

動画サイトに投稿された動画の中から、最近バズった動画を5つピックアップしてみました。なぜ、動画が拡散されたのか理由を考えてみましょう。

 

「Loving Eyes – Toyota Safety Sense」(トヨタ)

車を舞台にした父と娘の人生の軌跡を、父の視点と娘の視点から描いたダブルサイドストーリーです。動画は6月の父の日に合わせて公開され、タイムリーで話題性があり拡散されました。

また、ストーリーも工夫されています。娘を思う父親の姿が共感を呼び、大きな反響がありました。

 

「【大食い】釜揚げうどん6人前&全種類【木下ゆうか】」(丸亀製麺)

大食いタレントがうどん専門店を訪問して、お店の魅力である「バラエティ豊かなメニューを楽しめる」ことを伝える動画です。食べることが好きな大食いタレントがおいしそうに食べる動画に、思わず食欲がそそられます。

最近はYouTube上に自作動画を投稿して広告収入を得るYouTuberがいますが、この動画もYouTuber「木下ゆうか」と丸亀製麺とのコラボレーションです。

 

 

「3秒クッキング 爆速餃子」(NTTドコモ)

この動画は、2つの帯域を1つに束ねて、通信速度を向上させた通信サービス「PREMIUM 4G」をPRするために制作されました。

餃子の材料を装置にセットしてボタンを押すと、餃子が何と3秒でできてしまいます。果たして3秒で料理ができるのだろうかという好奇心をくすぐる大変ユニークな動画です。

 

「にゃにゃにゃ食堂」(au)

最近は、空前の猫ブームといわれます。関西大学の宮本勝浩名誉教授の試算によれば、猫ブームの経済効果「ネコノミクス」は2015年の1年間で約2兆3,162億円であったそうです。

auの電子マネー「au WALLET」を利用するかわいい猫たちを見れば、サービスにも自然と興味がわくでしょう。

豪華声優陣が猫語の吹き替えを担当しているため、猫好きの人だけでなく声優に関心がある人も楽しめる動画です。

 

「見せてやれ、底力。」(大塚製薬)

TVコマーシャルは15秒のものが最も多く、長いコマーシャルでもたかだか1分にすぎません。しかし、動画サイトであればより長い広告を出すことができ、より強く商品の印象を残すことが可能です。

カロリーメイトのプロモーションを目的として制作された120秒の本動画は、通常のTVコマーシャルのロングバージョンです。

動画では受験生の1年間、そして受験本番を支えるカロリーメイトが描かれています。

 

まとめ

繰り返し再生されるバイラル動画の共通点は、どの動画も見る人の興味を引きつけるコンテンツであることです。各社とも、消費者に純粋に動画を楽しんでもらおうという意識が感じられます。

バイラル動画を制作する際は自社の宣伝だけではなく、消費者を楽しませるコンテンツづくりが重要です。

 

自分の手でバイラル動画を作ってみたい

自分の手でバイラル動画を作ってみたい!という方には、デジハリ・オンラインスクールの「ネット動画クリエイター講座」がおすすめです。

ネット動画クリエイター講座は、動画の加工や編集だけでなく、動画マーケティング、シナリオライティングまで学べます。全6カ月、約63時間の勉強で未経験から就職や転職、またはYouTuberとして活躍したい方は、ぜひ本講座を受講してみてください。