開発か技術系の仕事を目指す人たちにとってゲームプログラマーという職業は、子どもの頃からあこがれている職業の1つかもしれません。
「ゲームが好きで、将来は自分も多くの人たちを楽しませるようなゲームを作りたい。」
「思春期のころに名作ゲームに感動して、ゲームプログラマーという職業にすごく魅力を感じるようになった」…などなど、人によってゲームプログラマーの仕事に興味を持ちはじめたきっかけはさまざまだと思います。
では、実際にゲームを開発する現場では、どのような仕事が行われているのでしょうか?今回は、ゲームプログラマーの仕事内容や年収について調べてみました。
ゲームプログラマーの仕事内容
ゲームを完成させて納品するまでには、多くの人が携わっています。ゲーム全体の企画や仕様書をメインにつくる人もいれば、ゲームで動くキャラクターと背景のデザインを担当する人もいます。ゲーム開発現場の中で、ゲームプログラマーは、C言語やJavaなどのプログラミング言語を用いてゲームの基盤となるシステムを構築したりゲーム内のキャラクターや演出・サウンドが企画書や仕様書通り動くようにプログラムを組んだりします。
もちろん、ゲームを動作させるためのプログラムを組むだけがゲームプログラマーとしての仕事内容ではありません。
働く職場やゲームの開発環境にもよりますが、他の開発スタッフが作業効率を上げるための支援ツールを開発することや、ゲームプログラマーが企画を考えるケースもあります。
ゲームプログラマーの苦労とやりがい
ゲーム開発といえば、新しいゲームを開発するわくわく感を味わえる楽しそうな仕事というイメージがありますが、実際はゲーマーが楽しくゲームをプレイする光景のように楽しいことばかりではありません。
例えば、企画・デザインされたゲームのキャラクターが仕様書通りに動かなかった場合、理想の動きを実現できるまで何度でも繰り返しプログラムを組み続けなくてはなりません。
肉体的にも精神的にもハードな作業ですが、不思議と「ゲームをつくるのが好きだ」「好きなことを仕事にしている」と心から思える人は、そもそもキツイ仕事をしているという意識も少ないようです。
ゲームプログラマーの仕事のやりがいは、なんといっても「プログラミングし続けてきたものが理想通りに動いた瞬間」に感じる、言葉にはできない達成感です。
実際にゲームを購入する人を見たり、嬉しそうにプレイする人を見たりした瞬間も、ゲームプログラマーや開発スタッフとしてのやりがいを感じるそうです。
ゲームプログラマーの年収について
ゲームプログラマーの平均年収は、中小企業に勤務する場合、300万~500万円ほどが相場です。
労働時間の長さ(オンラインゲームなど、リリースしているゲームによっては24時間体制でシステムやバグを管理しなくてはならない)から考えると、ほかのIT業界の職種や一般的な業務と比べて、労働条件が良いとはいえないかもしれません。
なお、「基本情報技術者」の資格を取得しておくと、ゲームメーカーに就職する際に良いアピールになります。資格がなければゲーム開発の仕事ができないわけではありませんが、基本情報技術者はゲーム開発やプログラミングをする上での免許のようなものです。そのため、採用するゲームメーカー側からすると、採用の判断材料の1つになります。
まとめ
日本のゲームは海外からの注目度も高いため、英語スキルを身につけることで、ワールドワイドな仕事を任されたり、海外のゲームプログラマーとやりとりをしたりすることもあります。世界中にファンがいるゲーム開発ができるように、日々新しい技術を吸収する知識欲も必要です。