現代ではインターネットが必要不可欠なものなっているだけでなく、さまざまな分野でIT化が進んでおり、システムエンジニアの活動の幅が広がっています。そんなシステムエンジニアの職種の1つに、Webアプリ開発を主な仕事としているアプリケーションエンジニアがあります。近年、需要が増しているアプリケーションエンジニアの仕事内容や年収は、どのようになっているのでしょうか。
アプリケーションエンジニアとは?
IT業界の中で活躍を見せるシステムエンジニアは、ネットワークエンジニアやセキュリティエンジニアなど、専門性ごとに細分化されています。そのなかの1つが「アプリケーションエンジニア」です。
近年では、スマートフォンの登場により、Webアプリケーションがより身近なものとなりました。Webアプリケーションとは、ブラウザを使って利用できるアプリケーションサービスのことです。例えば、オンラインショッピングもWebアプリケーションの1つといえます。このような数々のWebアプリケーションが登場している中で、その開発を行っているのがWebアプリケーションエンジニアです。
アプリケーションエンジニアの年収
アプリケーションエンジニアの年収は、その他のWebプログラマーと比較するとやや高い傾向にあり、平均して20代で約360万~410万円、30代で約490万~540万円、40代で約630万~690万円です。
ちなみに2015年におけるアプリケーションエンジニアの年収の平均は475万円で、前年を上回る額となっています。これは、今後もますますアプリケーションエンジニアの需要が増すことを示す結果ともいえ、さらなる年収アップも見込めるでしょう。
アプリケーションエンジニアの仕事
Webアプリをメインとするアプリケーションエンジニアの仕事は、ポータルサイトやショッピングサイトのシステムを開発することです。そのWebサイトの目的を理解した上で、Webサイトを訪れた人が利用しやすくなるよう、システムを企画設計し、開発を進めます。
アプリケーションエンジニアの仕事は単独で完結するものではなく、顧客や他のシステムエンジニアと連携しながら、より求められた目的に沿うようにWebサイトを構築していきます。また、できあがったWebサイトやシステムの動作テストもアプリケーションエンジニアの仕事です。そのため、アプリケーションエンジニアには、ソフトウェア・ハードウェア・ネットワーク・データベースなどの幅広い知識が不可欠です。
アプリケーションエンジニアになるには
アプリケーションエンジニアになるには、Webアプリ開発に関する知識と技術を付けることが必要です。一般的には、まずシステムエンジニアとして入社し、適性や関心がアプリケーションエンジニアに向いていると判断されてから専門的な経験を重ね、アプリ開発の仕事を行うようになっていきます。
しかし、企業の中には未経験でもアプリケーションエンジニアを採用しているところもあります。一部の企業では、新卒入社の時点でアプリケーションエンジニアとして採用する場合もあるようです。
アプリケーションエンジニアは、専門的なシステムエンジニアたちや顧客との連携も必要になることから、コミュニケーション能力や統率力も欠かせません。Webアプリケーションは一人で完成させることのできないものが多いため、たくさんの人と協力して作り上げる力がなくてはならないのです。
まとめ
アプリケーションエンジニアは、年収が年々アップしていることからも、さらに需要が拡大していくと期待できる職業です。より専門性の高いシステムエンジニアとしてWebアプリ開発に携わっていくには、アプリケーションエンジニアの道を選んでみてはいかがでしょうか。