Webデザインをする上で欠かせない道具の1つに「ペンタブレット」があります。「ペンタブ」とも略されるペンタブレットは、タブレットの上を専用のペンでなぞることで、モニター上のカーソルを動かしたり絵を描いたりすることができるPC周辺機器です。おすすめのペンタブは作業内容によって多少違ってきますが、今回ご紹介するポイント参考にしながら自分にあったペンタブレットを選んでみましょう。
【比較ポイント1】タブレットの入力サイズ
ペンタブを選ぶときは、タブレットのサイズによる比較が重要です。ペンタブレットのサイズは、A3~A6サイズまであり、MサイズやSサイズという表記がされることもあります。使用目的に合わないサイズのペンタブレットを選んでしまうと使い勝手が悪く、作業効率にも支障をきたす恐れがあるため、サイズは慎重に決めましょう。
基本的には、描いている感覚とディスプレイに表示される絵のサイズに違和感がないよう、使用しているディスプレイと同じくらい、もしくは一回り小さいサイズがおすすめです。なお、腕全体を使って描く人は大きいサイズがおすすめですが、手首を動かして描く人は小さいサイズでも問題ありません。ただし、どちらにしても自分の作業スペース内に収まるサイズのペンタブを選びましょう。
【比較ポイント2】筆圧感知
デジタルでイラストの描画を描く場合は、筆圧感知が搭載されたタイプのペンタブがおすすめです。
筆圧感知機能とは、タブレットに専用のペンで描画したとき、その筆圧の強さによって線の太さが変わる機能です。
よりアナログな魅力を感じさせるデザインにしたい場合や、手描きのタッチを大切にしたデザインを扱う場合は、筆圧感知の精度が良いペンタブレットを選びましょう。
【比較ポイント3】有線接続か無線接続か
ペンタブレットには、USB端子からパソコンに接続する有線タイプと、専用のワイヤレスレシーバーをUSB端子に差してBluetoothで接続する無線タイプがあります。
有線タイプのペンタブは、接続の安定性が高く、接続切れの心配をせずに作業することが可能です。しかし、パソコンとタブレットの位置が固定されてしまい、決まった場所での作業になってしまうという懸念点があります。
一方の無線タイプのペンタブは、パソコンとタブレットの位置の自由度が高いことがメリットですが、お互いが離れすぎてしまうと接続が切れたり安定しなかったりすることがデメリットです。
有線接続と無線接続のどちらが良いかは、作業環境や好みが大きく影響するため、自分が作業している姿を想像しながら判断しましょう。
液晶ペンタブレットという選択肢
イラスト描画のような、より精密な作業を必要とする場合は、作業効率アップや描きやすさの面から「液晶ペンタブレット」もおすすめです。液晶ペンタブレットとは通称「液タブ」と呼ばれ、例えばデジタル作画を主とする漫画家の多くが使用しています。
板型のタブレットと液晶画面が一体化している液晶ペンタブレットは、液晶画面に直接描画するため、よりアナログに近い直感的な作業ができることが特徴です。グラフィックデザインのような感覚を大切にする作業においても、液晶ペンタブレットは非常に重宝する存在でしょう。
まとめ
ペンタブレットは、デジタルでイラストを描く現代では今や欠かせない存在となっています。サイズや筆圧感知の精度など、ペンタブの選び方にはいくつかポイントがありますが、最後は使い心地や作業環境との兼ね合いが大切です。予算なども考慮した上で、まずは試し書きや実サイズを確認しに家電量販店へ出掛けましょう。