動画編集を始めるにあたって、どのソフトを選ぶかは非常に重要です。Macユーザー向けに、最新の動画編集ソフト10選と必要なスペック、選び方のポイントを紹介します。

 

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Macで動画編集するのに必要なスペック

確かめた方が良いスペックの指標

よほど古いMacでなければ基本的に問題はありませんが、動画編集する上で求められるPCスペックの指標を参考までに紹介します。

 

メモリ:PCにデータを記録する機能のこと。8GB,16GB,32GBなどがあり、メモリが大きいほどよりスムーズに作業ができます。

ストレージ:PCに保存できるデータ量のこと。64GB,128GB,256GB,1TBなどがあり、ストレージ量が大きいほど多くのデータやファイルを保存できます。

 

Macで動画編集する際の推奨スペック

どの程度の動画編集をするのかにもよりますが、以下のスペックであれば安心して動画編集できるでしょう。

初心者だったり、PCの用途が動画編集メインではない場合はもうワンランク下のスペックでも問題はありません。

 

メモリ:16GB以上

ストレージ:512GB以上

Macで4K以上の動画編集に必要なスペック

4K動画編集を行う場合、より高いスペックが求められます。

上記で紹介したスペックでも編集作業自体は問題なくできますが、長尺の4K動画を撮影するようなプロフェッショナルであれば、以下のようなハイスペックモデルのPCを用意しておくと便利でしょう。

 

メモリ:32GB

ストレージ:1TB

 

続いて、MacのPCを選ぶ上でよく話題にあがる「MacBookかiMacか」どちらがおすすめなのかをコメントします。

動画編集はMacBookとiMacどちらがおすすめ?

MacBookのメリット・デメリット

メリット

携帯性が高く、どこでも作業が可能なのはMacBookならではの特性です。最新のMacBook Proモデルは高性能であり、小さいボディに最新テクノロジーを搭載しています。

カフェやコワーキングスペースで作業がしたい方や、撮影や取材時に現場にPCを持っていって作業がしたい方にはMacBookをおすすめします。

デメリット

MacBookのデメリットをあげると、小型のため、PC画面も小さく、作業スペースを狭く感じる点にあるでしょう。外付けのPCモニターを購入して接続すればなんら問題はありませんが、MacBook単体で作業するとなると動画編集時に細部の変化に気づきにくかったり、作業効率に少なからずの影響が出るでしょう。

また、これはiMacも同様ではありますが、持ち運びする場合は充電を十分にするか、バッテリーを持ち歩く必要があります。充電切れには気をつけましょう。

iMacのメリット・デメリット

メリット

iMacのメリットはなんといっても、大画面で作業がしやすい点です。外付けのPCモニターなどを購入しなくても、デスクトップ型でなので安定した作業が可能です。また、iMacならではのデザインには根強いファンがいます。

デメリット

MacBookと異なり、携帯性が低いことです。基本的に自宅やオフィスの固定の場所に設置して使用することになります。外にPCを持ち運びしたい際はMacBookなど別のPCを用意する必要があるでしょう。

また、デスクトップなので広めの設置スペースが必要となります。部屋が狭い方は気をつけましょう。

 

続いて、MacBookにおける「AirかProか」について解説していきます。

 

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動画編集はMacBook AirとMacBook Proどちらがおすすめ?

MacBookAirをおすすめできる人の特徴

  • 軽量で持ち運びやすさを重視する人。カフェや屋外にPCを持ち運ぶ機会が多い人。少しでも軽いほうがうれしい人。
  • 4Kや8K、長尺動画のような作品ではなく、よりベーシックな動画編集を行う人
  • 価格重視で選ぶ人

 

MacBook Airは価格面と持ち運びのしやすさにおいて、Proより優れています。一方で、大容量の映像編集をしたり、よりサクサクした作業をしたい人にはProのほうが向いているでしょう。

MacBookProをおすすめできる人の特徴

  • 高性能なスペックで高度な編集をしたい人
  • プロフェッショナルな作業をしたい人
  • ディスプレイの品質やバッテリー性能を重視する人

 

MacBook Proはその名の通り、Airよりも高機能な機種です。一方で、持ち運びにおいてはAirより重かったり、価格面はAirより高いです。Airより重いといっても、Proも十分に運びやすい重量ではあります。

またAirもProも、いずれも高機能なので、趣味でカジュアルに動画編集をする人であればAirでも問題ありません。「持ち運びしやすさ」と「機能性」どちらを重視するかを基軸に考えて、どのくらいガッツリ動画制作をするのかに合わせて選択しましょう。

自宅や仕事場iMac、持ち運びはMacBook AirやProといった具合に、二台持ちパターンの方も多くいます。

 

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Macユーザーにおすすめの動画編集ソフト

Final Cut Pro

Appleが提供するプロ仕様の動画編集ソフトです。直感的な操作性と豊富な機能が特徴。具体的には、動画編集のタイムライン上にまるで磁石でくっつくように直感的に操作できるようなUIUX「マグネティックタイムライン」や、「Metalエンジン」が実現するスムーズな作業などです。

同じAppleの動画編集ソフトである「iMovie」の上位互換といったような操作性となっており、Mac派で元々iMovieでシンプルな動画編集をしていた方が、本腰入れて動画編集を始める際にもおすすめです。映画や広告、アニメーションなどの世界ではもっともポピュラーな動画編集ソフトの一つといえるでしょう。

 

関連記事:Final Cut Pro(ファイナルカットプロ)とは?機能や競合との違いを解説

Adobe Premiere Pro

IllustratorやPhotoshopでおなじみのAdobe社が提供する業界標準の動画編集ソフトが「Adobe Premier Pro」です。特長はなんといっても高い機能性と、Adobe Creative Cloudとの連動性です。映像クリエイターであれば画像編集においてIllustratorやPhotoshopを併用していることも多く、Adobeのソフトならではのシームレスなデータ連携が可能です。

Adobe Premier ProはFinal Cut Proは特に映像編集の世界で広く使用されているソフトで比較されることも多いです。Final Cut Proとの違いとしては、Mac専用のFinal Cut Proと異なって、Windowsでも使用できる点にあります。

DaVinci Resolve

カラ―グレーディングに特化したソフトですが、編集機能も充実しています。特長としては、複数のユーザーが編集できる点。また、無料版でもある程度のスペックでの編集作業が可能な点です。

特に有料版は、色補正やオーディオ編集機能が充実しているなどの強みもありますが、一方で操作方法は玄人向けと言われることもあります。

iMovie

Macにプリインストールされている、初心者向けの無料動画編集ソフト。「iMovieが初めての動画編集ソフトになった」という方も多いのではないでしょうか。

動画編集する上での基本的な機能がまとまっており、Apple製品ならではのシンプルな操作性が特長です。誰でも使用しやすい代わりに、プロフェッショナル志向の方にとってはエフェクトや細やかなな設定において物足りないことも多いでしょう。

Macユーザーで、iMovieの操作性は踏襲しながらもより高機能なソフトを使いたい!という方はFinal Cut Proを使用するのをおすすめします。

HitFilm Express

無料で利用できる動画編集ソフトで、エフェクト機能が豊富です。DaVinci Resolveと比較されることが多いですが、機能としてはDaVinci Resolveのほうがリッチであるものの、操作性はHitFilm Expressのほうが優れているという声を見かけることが多いです。

難点としては、日本語対応していないことです(テキストは日本語対応しています)。英語での操作に抵抗がない方であればおすすめできますが、日本語対応していないと厳しい方は選択肢から外すのがよいかもしれません。

 

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Lightworks

中級者〜上級者向けの動画編集ソフトです。無料版でも基本的な編集機能は充実しており、ロイヤリティーフリーの音楽や豊富なカラー補正、エフェクトなどが使用可能なのが特長といえるでしょう。ハリウッド映画の制作にも使用されているなど、プロフェッショナルにうれしい機能が搭載されているソフトといえますが、一方で操作には慣れが必要なため、初心者はまずは無料版からトライするとよいでしょう。

Shotcut

無料で使えるオープンソースの動画編集ソフトで、幅広いフォーマットに対応しています。4K動画の編集にも対応しており、商用利用も可能。アカウント登録も不要で、日本語対応もしているという充実したソフトといえるでしょう。

ただし、サポートに関しては基本的に英語になっている点や、動作がスピーディとはいえない点などがデメリットとして挙げられます。

Avid Media Composer

業界標準のプロフェッショナル向けソフトで、「スター・ウォーズ」や「ラ・ラ・ランド」などの世界的映画作品で使われた実績のあるソフトです。無料版の「Avid Media Composer First」というソフトもあり、トライアル的に使用できます。

プロフェッショナル向けゆえに、操作に慣れが必要なため初心者にはあまり向いていません。将来的に映画を作ってみたい方や、「あの映画を生み出したソフトはどんなもんだろう?」と試してみたい方は無料版から使ってみるとよいでしょう。

Vegas Pro

多機能で使いやすい動画編集ソフトで、エフェクトやトランジションが豊富です。サクサク直感的に操作できる点が評価されており、初心者でも比較的使用しやすいソフトといえるでしょう。「世界一軽い動画編集ソフト」と呼ばれることもあり、高スペックなPCでなくてもある程度の速度で操作ができます。

Blender

3Dモデリングソフトとして有名なBlenderですが、カットやBGMやテロップの追加など簡単な動画編集もできます。無料で使用できるのもうれしいところ。ただし、あくまでもメインの用途は3DCG制作なので、動画編集機能のみに特化しているわけではありません。より高レベルな動画編集がしたい場合は別ソフトを推奨します。

 

動画編集ソフトを選ぶポイント

動画編集ソフトはここまでまとめたようにさまざまなものがあります。ソフトを選ぶ上での基本的な判断軸をまとめてみます。

 

機能: 自分の編集スタイルやニーズに合った機能を備えているか。シンプルな結婚式ムービーくらいの用途なのか、4Kでの長尺映像作品なのかで求められる機能は大きく変わります。

使いやすさ: 直感的なインターフェースかどうか。初心者向けのソフトは扱いやすさに強みがありますが、上級者にとっては機能不足なことも多いです。機能と使いやすさのバランスを無料版からトライアルして確かめるとよいかもしれません。

価格: 無料版と有料版の違いやサブスクリプションのコスト。ソフトによっては購入プランが複数ある場合もあります。サブスクリプション型もあれば買い切り型もあるのでトータルでのコストと、それ以上のリターンが得られるかを考えましょう。

サポート: トラブル発生時のサポート体制は重要です。中には日本語対応していないものや、全くサポート機能を持たない無料ソフトもあるのでサポート体制は確認しておきましょう。

コミュニティ: ユーザーコミュニティの活発さ。サポートと近いですが、不明点があって調べたときに情報がヒットするかどうかはコミュニティの活発さと比例します。中長期でソフトを使うことを考えたときに、困ったときにクリエイター同士で支えあえるようなコミュニティに注力しているかどうかは確認するとよいでしょう。

 

関連記事:【2024年最新】初心者向け YouTube動画編集におすすめ動画編集ソフト9選!選び方や必要な機材も紹介

動画編集の学習方法

動画編集を学ぶ上で、主に以下のような学習方法があります。

 

オンライン講座: オンラインで動画編集を学習できる講座です。費用はかかるものの、好きなときに好きな場所でレベルアップのための学習ができます。

スクール:動画編集者育成のためのスクールに通うパターン。通学時間や費用はかかりますが、学習するだけでなく切磋琢磨する仲間ができるのが特長です。

書籍で独学: 専門の動画編集教本を購入して、それをもとに学習するパターン。費用は抑えやすいですが、三日坊主になりやすかったり、困ったときに人に頼りにくいデメリットがあります。

 

趣味程度なら独学でも問題ないですが、ゆくゆくは動画編集でご飯を食べていきたい!と考える方であれば、費用はかかりますがプロフェッショナルから指導を受けられるオンライン講座やスクールで勉強するのをおすすめします。

 

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動画編集に関するよくある質問

Q: 動画編集にはMacとWindowsどちらがおすすめですか?

A: 結論、どちらでも問題ありません。MacはPCのデザイン性の高さや直感的な操作性で人気ですが、PC購入時の価格が高かったり、使用できるソフトが制限されることがあります。一方でWindowsは広くさまざまなソフトが使えたり、Macより安価でPCを購入しやすいですが、デザイン面や操作性で劣ることがあります。

自分にとって使いやすかったり、使う上でテンションが上がるPCを選択しましょう。iPhoneユーザーの場合はMacのほうが連動性は高いです。

Q: 動画編集を始める上でセットで購入したほうがいいものはありますか?

A: 動画編集をより楽にしたいのであれば、キーボードやマウスなどのPCグッズ、カメラでの撮影や音声収録なども力を入れたいのであればカメラやマイクなどを購入検討するとよいでしょう。しかし、初心者なのであればはじめからカメラやマイクに力を入れなくてもスマホでも十分よいものが撮影できるので、初期費用はかけすぎないことをおすすめします。まずは動画編集に慣れてから少しずつ投資していくとよいでしょう。

Q:無難なソフトを知りたい!

A: これから動画編集を始める初心者、かつMacユーザーなのであればまずはiMovieで簡単なVlogなどを作ってみるのをおすすめします。そちらで動画編集の基礎を学んだ上でネクストステップを考えていくとよいでしょう。

本気で動画を学びたいというモチベーションがあって、Macユーザーなのであれば、Final Cut ProかAdobe Premier Proはもっともメジャーな選択肢です。

動画編集を学習するならデジハリ・オンライン

デジハリ・オンラインでは、プロの講師による動画編集講座が充実しています。これから動画編集の基礎を身に着けたい!という方が第一歩目を踏み出すにはもってこいの内容です。

動画編集の方法だけでなく、より多くの方に動画が見られるようにするためのマーケティング視点を培う講座もあるので、ぜひチェックしてみてください。

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まとめ

この記事では、Macユーザー向けの動画編集ソフト10選と必要なスペック、選び方のポイントを紹介しました。自分のニーズに合ったソフトと環境を選び、クリエイティブな編集作業を楽しんでください!