仕事が
忙しい方こそ
オンライン
コースが最適笠間 慎太郎さん

笠間 慎太郎さん

勤務医から開業医

神奈川県海老名市。人口13万人のこの都市で、歯科医院の開業準備と並行して、デジハリ・オンラインスクールのCG・映像「完全パック」を受講された歯科医師がいます。
開業準備、学会発表と多忙を極める中、オンラインスクールでの学習を開始した理由とは?
デジタルと医療、両方の知識を深めたからこそ見えた、これからの医療、そしてクリエイティブの可能性について伺いました。

開業準備中に始めた
オンライン学習

開業準備中に始めたオンライン学習

デジハリ:オンラインスクールで学びたいと思われたきっかけは?

笠間さん:もともと大学院ではデジタル歯科*注1を専攻していたこともあり、個人的な制作などでBlenderやZbrushを使っていました。 ただ、作ったモデルに、さあ色をつけよう!というところでつまずいてしまって。テクスチャマッピングが理解できずに、これは教えてもらうしかないと思い、受講を決めました。妻には、「元は取れるの?」と言われてしまいましたが…。

*注1デジタル歯科とは、デジタル技術を歯科医療に応用する学問のこと。デンティストリーともいう。レントゲン写真のデジタル化や、3Dプリンターを用いた入れ歯の製作まで、様々な場面で活用されている

デジハリ:受講中の様子をお聞かせください。

笠間さん:私は開業準備と同時に始めてしまったこともあって、このボリュームはとてもじゃないけど全部受けられないな、と思いました。 なので、心の中で「ごめんなさい!」しながら、動画の冒頭の「今日はコレをやります」という部分をざっくり聞いて、必要だと思う部分だけを受講しました。

でも結局、(必要だと後で分かったりして)さかのぼって受講しなおすこともちょくちょくありましたね。動画は機能や目的ごとに項目分けがしてあって、ひとつの動画も5分~10分前後なので、欲しい情報にたどり着くのは簡単でした。このような状況で受講する自分には、非常にありがたかったですね。

デジハリ:今振り返って、特に「これは学んでおいてよかった」と思うところはありますか?

笠間さん:受講中に、学会での発表を行ったのですが、映像編集の授業があったことがすごく役に立ちました。エンターテイメント業界のものの見せ方を学ぶと、これまでの学会の発表がすごく物足りなく感じてしまって。そこで、だらだらしゃべるよりはと思って、学会発表を動画にしました。同期の医師には「見たことがないものを見た」という顔をされましたけど、笑いが取れたので満足です(笑)。

ご自身で3Dプリントされた患者の顎の模型

デジハリ:CGの知識を、日々の業務の中でどう役立てていますか?

笠間さん:そうですね…色々ありますが、インプラント治療の際に患者さんの顎のCTスキャンデータを3Dプリントし、実際の大きさの模型を手に取ってみて、神経の通っている箇所などを確かめながら治療に活かしたりしていますね。確認が不十分なまま手術をして、もし神経を痛めるようなことがあれば麻痺がでますし、血管を切れば最悪な事態もあり得えます。こっち(プリントしたもの)は、いくらでも触れるし、いろんな角度から眺めることができますからね。

デジタルの力で、
よりシンプルに

デジハリ:3DCGと医療、両方の知識をお持ちの方は、まだ少ないと思います。そのふたつの目線をお持ちの先生から見て、今後の医療はどう変わっていくと思いますか?

笠間さん:今回CGの講座を学んでみて、私たち歯科医師は、日常的にデジタルのデータを扱っているのにもかかわらず、基本的なことを全然理解できてなかったのがわかりました。CG用語で「リトポロジー」というのですが、無駄なデータや矛盾する情報を取り除いて、綺麗で軽い、扱いやすいデータにしましょう、という。この概念を、学んで初めて知ったんです。
分かりやすく言うと、CGでキャラクターを作るとき、目や鼻がある「顔面」と、滅多に登場しない「背中」では、当然割くべきデータの密度は違いますよね。でも、それが我々にはわからない。情報はとにかく多ければ多いほどいいと思っているので、どの部分も同じ密度のデータでやり取りをしてしまう。おそらく、相当無駄な情報をやり取りしているはずなんです。 業界全体にこの知識がある人が増えれば、医師が扱うデータはどんどんシンプルになって、みんなが使いやすく、作業の効率も上がると思います。そして空いたリソースを使って、もっと色々なことができるようになるはず。これは歯科だけでなく、どの業界でも起こりえることだと思ますね。

インターネット上に
博物館を作りたい

笠間先生のYoutubeチャンネル

デジハリ:ところで、先生はYoutubeへも積極的に作品を投稿されていますね。

笠間さん:はい。趣味と実益を兼ねて、人の顎を模して咬み合わせを確認をする「咬合(こうごう)器」という器具を、CGで再現しています。 最近はCADが進化して、ほぼコンピューター上で済んでしまうので、廃れつつあるものなんです。
だいたい200年くらいの歴史がある機械で、バリエーションがたくさんある。そして、そのバリエーションの数だけ、設計するに至った思想があるんです。その「思想」の部分は、これからのために残しておく価値がある。
初期のものなどはもう現存していないことも多いので、そういうものは写真を見ながらデータに起こすのですが、一見不要に見える金具でも、組んでみるとちゃんと意味があったりして、その過程がとても楽しいんです。 ゆくゆくは、インターネット上で博物館を作りたい。毎週土曜日に更新しているので、よかったらご覧になってください。

デジハリ:有難うございます。最後に、受講を検討なさっている方々に、メッセージをお願いします。

笠間さん:私の場合、日々の診療、長男誕生、開業準備そして学会発表が重なった上での受講でした。結果から言えば時間は捻出できるものなのだと思います。追い込んだほうが出来るという性格の方で、仕事が忙しい方こそオンラインコースが最適なのではないでしょうか。家族には要相談ですが(笑)。 大前提としてエンターテイメントを楽しむには、健康であることが不可欠です。その健康を司るのが我々医療従事者です。受講された方の中からも、医療業界に目を向けて頂ける方がもっと増えたらなと切に思っています。

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